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以前に国会図書館でのコピーの著作権問題について書いた。 知人がそれを見て、欧米の図書館では「公共貸与権」が確立されていて、一定の著作権料を支払えば、教育や研究目的のためのコピーは自由に行えるのが一般的で、日本の立ち遅れた現状に対して、日本でも問題視する弁護士の方がいることを教えてもらった。 私が勤務する大学にも多くの外国人研究者がいるが、一様に「テキストが作りづらい」と漏らしている。ハーバード大学から来た方は、向こうの大学で文学作品をテキストにする場合は、教員が図書館を通して作品と受講者数を指定すれば、学生が各自でコピーできる(あるいはオンデマンド印刷する)システムになっていると聞いた。たとえ大学図書館にその作品がない場合でも、図書館がそれをダウンロードしてきて対応できるようにしているとも。 日本の場合、図書館の全集を教員かゼミ学生が1部コピーしてきて、それをさらに受講者数だけ増刷するとい
EU指令“92/100/EEC Directive”に基づき、図書館資料の貸し出しに対し何らかの金銭を著作者に提供する「公共貸与権」を導入している国が多い中、数少ない例外として導入してこなかったイタリアでも、公共貸与権を導入する法制化がなされました。これに対し、イタリア図書館協会(AIB)は、ユネスコ公共図書館宣言の「図書館利用の無料の原則」に反するものであり、また対価支払いにより公共図書館の蔵書構築・サービスに投じられる資金が減少するとして、欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(European Bureau of Library, Information and Documentation Associations: EBLIDA)に対し、欧州委員会に働きかけてEU指令を修正して公共図書館での情報・知識へのアクセスを保障するよう求める声明を出しています。 L’Associaz
日本文藝家協会等5団体による「図書館の今後についての共同声明」( 平成17年11月8日)については、概ね作家に対する不評が図書館系ブログで語られていました。ここに至る一連の状況については、Library & Copyrightさんの 「文芸5団体の公貸権関連声明(長くてすみません)」(11月9日付)が詳しいので勉強させて貰ったところです。 ブログでの一連の発言を読んでいて、老生は自分がおかしいのかなと戸惑ってしまったのですが、老生は「ああ、やっと出たか。」という感興しか持たなかったのです。少なくとも「図書館問題」「複本問題」という問題意識の建て方をしてきた立場の人たちなのだからそれが自然なので今更という気持ちであり、またこういうものが出るという話は随分以前から聞かされていたような記憶があります。 もっとも公貸権そのものについても、老生はあまり危機感が持てないでいます。少なくとも、作家さん達
共同声明について、今朝の朝日新聞にも記事が出ました。 asahi.com: 図書館予算増額など国・自治体に求める 文芸団体が声明 - BOOK http://book.asahi.com/news/TKY200511150338.html asahi.comでは無記名だが、紙面では赤田康和記者の署名記事。 11月12日付のエントリで取り上げた「ののちゃんの自由研究」も赤田記者の署名記事だが、著作権がらみで署名記事を書くことが多い記者。 細部でつっこみたいところもあるが、それはおいておく。 一番重要なのは、 声明をとりまとめた日本文芸家協会の三田誠広・常務理事は図書館と文芸家を「対立するものでなく、協力しながら文芸文化の発展を目指すパートナー」と位置づける。 と三田誠広氏がこの声明をとりまとめたことが明記されていることでしょう。 Library & Copyrightでgomameさんが、三
さて、ここで共同声明5団体の中に日本推理作家協会が入っていることに改めて注目したい。 と言うのも、三田氏はその著書や様々な場で、「推理小説は犯人が分かってしまえば二度と読み返さない」「犯人が分かってしまえば手元に置いておく必要はないから新古書店に売ってしまう」などと、推理小説と推理小説の読者を侮辱し続けているからです。 その三田氏がとりまとめた声明に推理作家協会が加わるさいに、三田氏に対してその発言の取り消しを迫ったのでしょうか。 そして三田氏はその発言を取り消したのでしょうか。 もし、推理作家協会がそのようなこともせずに今回の声明に加わったのだとしたら、私は、心の底から推理作家協会を軽蔑します。 自分たちが書いた作品が侮辱されても、自分たちの書いた作品の読者が侮辱されても、怒ることなくその人と笑って手を組むことができるのであれば、私は推理作家協会と協会に属している全ての作家を軽蔑します。
日本文芸家協会、日本ペンクラブ、日本推理作家協会、日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会の5団体は8日、図書館で無料貸し出しされている本の著者への補償金を求める「図書館の今後についての共同声明」を出した。 共同声明は(1)図書館予算の増大(2)専門知識をもつ図書館司書の増員(3)国家または公的機関による著作者等への補償制度の確立の3項目から成る。 同日付で文化庁や図書館関係団体などに声明文を送った。協会によると、イギリスやドイツなど10カ国以上が「公共貸出権」を認め、著作者に補償をしており、イギリスの場合は年間15億円。 協会は「図書館の普及によって、国民の多くが本を買わずに図書館を利用することになれば、著作者の生活が成り立たなくなり文芸文化は衰退する」としている。 成り立たないのは自分たちの本が売れないだけ。売れる本は、現実的に売れている。外に原因を持って来るんじゃねーよ。そんなに金が欲
◯ネット情報はなるべく利用しないようにしたいと思っていたけれど、毎日新聞のサイトにあった記事「共同声明:図書館貸し出し補償求める 文芸家協会など」という動きは大いにわだかまった。 記事によると、日本文藝家協会、日本ペンクラブ、日本推理作家協会、日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会の5団体が8日、「図書館の今後についての共同声明」を発表し、文化庁や図書館関係団体などに送付したという。その内容は、(1)図書館予算の増大(2)専門知識をもつ図書館司書の増員(3)国家または公的機関による著作者等への補償制度の確立――の3項目だそうだ。(3)項にかかわっては「図書館の普及によって、国民の多くが本を買わずに図書館を利用することになれば、著作者の生活が成り立たなくなり文芸文化は衰退する」と主張しているという。イギリスやドイツなど10カ国以上が「公共貸出権」を認めて、著作者に補償を行い、イギリスの場合
またまた三田さんがやってくれたようです。 昨日(11/8)、日本文藝家協会をはじめとする文芸5団体が、「図書館の今後についての共同声明」を出しました。 Mainichi Interactive 共同声明:図書館貸し出し補償求める 文芸家協会など http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20051109k0000m040092000c.html YOMIURI ONLINE 文芸家協会など5団体、図書館の充実求める声明 http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20051108ij21.htm このニュースは毎日や読売の「紙の方の」新聞紙上でも掲載されていますが、どちらもネットの記事の方が内容が詳しいですので、ネットニュースをご覧になることをおすすめします。 お、著作権関係のブログ
文芸家協会など5団体、図書館の充実求める声明 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20051108ij21.htm 声明文は、まだ文藝家協会のサイトには掲載されていなかったので、詳細はよく分かりませんが、文藝家協会らが図書館の充実を求めることを、にわかに信じられません。 文藝家協会はこれまで、本が売れないのは図書館のせいだ、と自分たちの本が売れないことを図書館に責任転嫁してきたのですから。 本音の所は図書館の充実ではなく 著作者らへの補償金制度の確立 つまり、公貸権の導入ではないかと邪推したくなります。 新聞協会にとって、文字・活字文化振興法が再販制度護持のためのものであるのと同じように、図書館振興を隠れ蓑にして自分たちの権利拡大をねらっているとしか、私には思えません
数年前から公貸権だとか公共貸与権だとかという制度の導入につき、主に日本文藝家協会あたりから要望が出されている状況のようで、日本ペンクラブの松本侑子氏なんかは、あの文字・活字文化振興法案のシンポジウムで臆面も無く制度導入を訴えていたわけですが、その公貸権の諸外国での制度について、著作権の専門家による調査が(社)著作権情報センター附属著作権研究所というところで行われていました。 そして今般、この調査報告が、同研究所から発行されたとのことです。 何でも同研究所に連絡すれば、誰でも無料で分けてもらえるらしいです。 みなさんも、ぜひ分けてもらい、読んでみましょう。 風のうわさでは、あの三田誠広氏がこの報告書の完成を待ち望んでいるとか。「どうです。ヨーロッパではこういう実績があるんです。日本もこの制度を導入しなければ、野蛮人と罵られますよ!」とでも言うつもりなのでしょうか(w 私の知るところでは、諸外
秦恒平氏の生活と意見6月30日付けの記述より。 * 久々の言論表現委員会。新委員が何人も新参加で賑わった。なにしろ酷いときは猪瀬直樹と無副委員長の篠田博之と三人だけと云うときさえあった。今日は二次会まで付き合った。 * 公貸権にからめ図書館状況もふくめた文藝団体の「共同声明」を出そうと例の三田委員からの提案であった。「共同声明」といいながら推理作家協会はそれには簡単には乗らないであろうという。そんなものが何で文筆家団体の「共同」声明になりうるのか、例によって性急なこと。やはり強硬な姿勢を図書館に体して持ち続けている推理作家協会もともにする声明でない以上は「共同」の実は上がらないわけだし、コンセンサスをとって大同団結して初めて声明に意味がある。声明するのはしないよりはマシという例によって声明好きな人達の浅はかなリクツに過ぎない。図書館の今は窮地にあることは知れている。それに対して文筆家がにか
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