かつて憧れの存在だったフルサイズのデジタル一眼は、いまや少し予算を奮発すれば、手が届く価格帯になっている。買うべきか買わざるべきか。フルサイズ機とAPS-Cサイズ機を比較しながら検討してみよう。 一般向けデジタル一眼レフに使われるイメージセンサーには、大きく分けて「APS-Cサイズ」と「フルサイズ」の2種類がある。APS-Cサイズとは、およそ24×16ミリ程度のセンサーサイズを指し、入門機から上級機まで多くのデジタル一眼レフが採用している。一方でフルサイズとは、35ミリフィルムと同寸となる36×24ミリのセンサーサイズのことだ。 フルサイズセンサーを搭載した製品といえば、以前はボディのみで20~30万円以上もしたが、昨年後半、フルサイズ機の中では比較的リーズナブルなモデルとしてニコン「D600」とキヤノン「EOS 6D」が登場した。どちらも現在の実勢価格は10万円台の後半だ。これでも手ごろ