「う―ん、JRがなくなったら困るかどうかと聞かれたら困るんだけど、でも実際には滅多に乗ることはないよね……」。北海道各地で取材をしていると、JR沿線の人たちからは必ずと言っていいほどこんな声を聞かされる。 「北海道の人は200kmでも300kmでも自分で運転していくのが当たり前。本数も少ないしお金もかかるJRなんてそうそう乗らないよ」。こんな具合だ。 ある自治体の関係者は「鉄道がなくなると困るかどうかを住民に聞いても無意味」と断じる。「鉄道があるのかないのかで言えば、あったほうがいいに決まっている。それに、自治体の首長にしても選挙があるわけだから『鉄道をなくしてもいいです』とは簡単には言えない。そういう意味では、誰も北海道の鉄道について本質を考えようとしていないことが、いちばんの問題なんですよ」。 公共交通ではバスの存在が大きい では、本質とは何なのか。もちろん、JR北海道が経営危機に追い
昨年3月26日の北海道新幹線開業と同時に北海道函館市で始まった雨傘の無料貸し出しサービスが22日、本年度で廃止されることが決まった。昨年12月末までの実施期間中、用意した2300本の雨傘は、未返却数が2100本に上った。事業主体の北海道新幹線新函館開業対策推進機構(函館)が市内のホテルで理事会を開き、今月末での機構解散とともに、廃止を正式に承認。承継先を決めた別事業もあるが、雨傘については「傘を安定調達できない。承継先が傘の購入費を出し続けることになる」とし、断念した。 【動画】豪華寝台特急「カシオペア」車両が北海道ラストラン 雨傘の貸し出しは、観光客のおもてなしを向上させる目的で始め、函館市のロゴマークを貼った新品をJR函館、五稜郭両駅など市内6カ所に配置。誰でも無料で使い、いずれの場所でも返すことができた。 異変が生じたのは、昨年5月の大型連休後。当初の千本が100本に減って500本
与野党が全面対決する構図となった衆議院北海道5区の補欠選挙は24日に投票が行われ、自民党の新人で公明党などが推薦する和田義明氏が初めての当選を果たしました。 ▽和田義明(自民・新)当選、13万5842票。 ▽池田真紀(無・新)、12万3517票。 自民党の新人で公明党などが推薦する和田氏が、民進党や共産党など野党4党が推薦する無所属の池田氏を破り、初めての当選を果たしました。 和田氏は44歳。自民党の町村前衆議院議長の娘婿で、去年、町村氏が死去したことに伴う今回の補欠選挙に初めて立候補しました。 夏の参議院選挙の前哨戦となった今回の選挙で、和田氏は公明党のほか、日本のこころを大切にする党と、前回の衆議院選挙で民主党を支援した地域政党の新党大地の推薦を受けたのに対し、池田氏は、先月発足した民進党と候補者を取り下げた共産党、それに、社民党、生活の党の4党の推薦を受け、選挙戦は与野党が全面対決す
北海道と本州を結ぶJR津軽海峡線の青函トンネル(約54キロ)で3日、函館発新青森行き特急「スーパー白鳥34号」(6両編成)の車両から火花が出て発煙した事故で、乗客124人はトンネル内を2・4キロ歩き、ケーブルカーで地上に逃れた。脱出完了まで5時間半余り。1988年の青函トンネル開業以来初の脱出劇は、乗客らの落ち着いた対応がパニックを防いだ。 ギュギュギュ――。特急が急停車したのは午後5時15分ごろだった。火花が出た前から2両目の5号車に乗っていた青森市の女性(73)は「白い煙が出てきた。焦げ臭いにおいもした」。同じ車両の男性は「白い煙が充満し、むせるぐらいだった」と話した。 「乗客のみなさん、1号車に移ってください」 車掌が車内放送で、5号車から最も離れた最後尾へと乗客を誘導。乗降口にはしごがかけられ、乗客は荷物を車内に残して降りた。地上への避難設備のある旧竜飛(たっぴ)海底駅をめざし、備
ミスリードを誘う政党名が問題視されていた「支持政党なし(略称・支持なし)」が、比例代表・北海道ブロックで約10万票超を獲得していたことが分かりました。発表によると「支持政党なし」の得票数は10万4854票で、獲得議席こそゼロでしたが、社民党の5万3604票、次世代の党の3万8342票などを大きく上回りました。 「支持政党なし」のサイト 比例代表・北海道ブロックの結果(NHKの衆院選サイトより) 一見政党名には見えませんが、これでもれっきとした政党名。投票用紙にもそのまま「支持政党なし」と書かれるため、ネットなどでは「政党名だと思わずに『支持政党なし』と書いてしまう人が出るのでは」「これは騙される」「悪質な引っかけ」などと問題視されていました。また当初は略称「なし」でも票が入ってしまうのではと言われていましたが、正式な略称は「支持なし」に落ち着いたようです。 「支持政党なし」は元「安楽死党」
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く