「大学の学生寮」と聞くと、次のような光景を浮かべる人が多いのかもしれない。「建物はボロボロ。トイレや風呂といった共有施設も汚なそう」「先輩・後輩といった上下関係が面倒くさそう」「門限などの規則が厳しそう」など、ネガティブなイメージだ。 学生寮=昭和の雰囲気。大学生が暮らすところは時間がビターっと止まっている感じもするが、実は大きく変化しているのだ。不動産大手が学生専用マンションにチカラを入れていて、個人的に気になっているのは東急不動産の動きである。2018年、西武池袋線「椎名町」駅より徒歩10分ほどのところに、学生寮(167室)を建てたところ「オレも住みたい」「ワタシもワタシも」といった感じで、1年目にして入居率が9割を超えたのだ。 同社はその後も学生寮(東急不動産では「レジデンス」と呼んでいる)をどんどん増やしていって、現在は700室を超えている。今年の2~3月にかけてさらに増やして、合