一度なってしまったらもう治らず、坂を転げ落ちるように認知機能が衰えていくと思われがちなアルツハイマー病だが、じつは猛スピードで新薬の開発が進んでいる。『アルツハイマー病は「治らない病気」ではなくなる…日本の「最新薬」でわかった凄い治療法』ではその最新の研究を追った。 しかし一方では、服用によって逆にアルツハイマーの症状を誘発してしまう薬もあるという。そのリストを本稿で明かそう。 1割は薬が原因で発症 「認知症を発生させる最大のリスクは加齢ですが、時には薬の服用によって発症が誘発されてしまう例もあります。 これは特殊な薬ではなく、広く使われている薬が原因となることが多いのです」 こう警告するのは、金沢大学医学部准教授で薬理学の専門家である小川和宏氏だ。 薬が原因となって発症する認知症は薬剤誘発性認知症と呼ばれ、認知症患者全体の1割程度を占めている。実際にどのような薬が危険なのか。 まず挙げら
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