国際通信の99%を担う海底ケーブルが、空前の建設ラッシュを迎えている。近年、米Google(グーグル)や米Meta(Meta Platforms、旧Facebook)など巨大IT企業(ビッグテック)が海底ケーブル投資の主役となって、太平洋や大西洋を横断する大型海底ケーブル建設プロジェクトを相次いで進めているからだ。今や海底ケーブルは、ビッグテックのデジタル覇権を支える地政学的な武器と化している。 そんな海底ケーブルの製造や敷設について、実は日本企業が世界3強の一角を占めていることはあまり知られていない。フランスAlcatel Submarine Networks(アルカテル・サブマリン・ネットワークス)、米SubCom(サブコム)と並んで世界シェアトップ3に名を連ねるのが日本のNECだ。NECの子会社であるOCC(横浜市)が北九州市に持つ海底システム事業所こそ、海底ケーブルの世界有数の生産
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