楽天が5日発表した10年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比17.4%増の1641億円、営業利益が同20.6%増の282億円で、いずれも過去最高を更新した。同社は社内公用語を12年3月までに英語に切り替える方針で、説明や記者の質問への回答はすべて英語で行った。 東京都内で記者会見した三木谷浩史社長は「日本のサービス業が生き残る道はグローバル化だけ」と強調、決算と同時に国際化戦略の具体策も発表した。法定書類や顧客向け文書など一部を除き会議資料やマニュアル、電子メールなどを英語化。在外子会社の経営会議などにも積極的に参加するほか、海外人材の採用も進め「将来的に役員の約50%は外国人になる」と述べた。 今中間期は、インターネット商店街「楽天市場」や旅行、クレジットカードなど各事業分野が好調を維持。最終利益は前年同期に繰り延べ税金資産を計上した反動で同55%減の171億円だった。【和田憲二】