台湾TSMC のHPより 現在、世界的に半導体の需要が高まり、供給が追い付かない状況が鮮明だ。それによって、半導体関連の部材を供給する日本企業の存在感が一段と高まっている。その代表例が東洋合成工業株式会社(東洋合成)だ。2020年3月末時点で同社の従業員数は688名、売上高は約240億円と、どちらかといえば中堅企業に分類される。 東洋合成の強みは、微細かつ純度の高い感光材(半導体の製造工程で用いられる化学薬品の原材料)の創出を目指して研究開発と製造技術に磨きをかけ、競合相手が簡単に真似できない製品を生み出してきたことにある。それが世界的な高いシェアを支えている。言い換えれば、高い技術力と高い参入障壁はコインの表と裏の関係だ。それが、シェアの獲得を可能にし、持続的な成長を支える。 それだけではない。東洋合成のような高い技術力を持つ企業の存在は、世界のフォトレジスト(感光性樹脂)市場における国
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