タグ

ブックマーク / apeman.hatenablog.com (8)

  • 久々の「七平メソッド」解説 - Apeman’s diary

    『日人とユダヤ人』(以下、引用の出典は角川文庫版のページ数のみを示す)の第十二章は「しのびよる日人への迫害」というおどろおどろしいタイトルがつけられており、さすが反共デマゴーグだけあって「中韓の反日包囲網がっ!」とか「マスゴミは在日に支配されているっ!」と叫ぶ昨今の国士様の先駆者だなぁと感心させてくれます。 ここで七平はインドネシアの華僑、「黒いアフリカ」のアラブ人、古代アレクサンドリア・中世スペイン・帝政末期ロシア・ヴェルサイユ体制下のドイツにおけるユダヤ人を例にあげ、時の政権に重用されていたマイノリティがその政権の崩壊時に迫害されるのが「迫害の類型的なパターンと共通的な原因」であるとしています(181-186)。 すでにこの段階で七平の主張の非科学性は明らかです。自分が想定する「類型」に該当しそうな迫害のケースだけを恣意的に選び出して例示しているにすぎないからです。 また関東大震災

    久々の「七平メソッド」解説 - Apeman’s diary
  • じゃあいったい「強制労働」とはなにを意味するんだろう? - Apes! Not Monkeys! はてな別館

    皆さんすでにご承知おきの件ですが。 日政府は5日の委員会発言で、韓国側がこだわった「強制労働」に関し「forced to work(働かされた)」との表現を使用。岸田氏はこの表現について「『強制労働』を意味するものでない」と説明した。さらに、財産請求権の問題は完全に解決済みとする従来の日政府の立場に変わりがないことを強調した。 http://www.sankei.com/politics/news/150706/plt1507060007-n1.html 安倍内閣は近現代史だけでなく日語まで“修正”するつもりのようです。 「性奴隷」という用語の否認についても言えることですが、結局のところ同じような事態を表現することになるにしてもとにかく直裁な表現を否認し、婉曲な表現を全面に出そうとするのも、歴史修正主義の手法の一つだということですね。 追記。 「金をもらったんだから性奴隷じゃない」論

    じゃあいったい「強制労働」とはなにを意味するんだろう? - Apes! Not Monkeys! はてな別館
  • 1人では……、1人でも…… - Apeman’s diary

    もう先週のニュースですが。 中日新聞 2015年6月22日 「1人でも戦争に反対しろ」 大営作戦部長、親族に 敗戦時の参謀部作戦部長だった宮崎周一の敗戦後の様子が姪の証言により紹介されています。 興味深かったのは「戦争とは大河の濁流のようなものだ。さおを一、二さしても止めることはできない」と語る一方で「戦争がまた起きそうなことがあったら、自分一人になっても反対しなさい」と語っていた、という点です。宮崎人がどこまで突き詰めて考えた上で語っていたのかわかりませんが、「さおを一、二さしても止めることはできない」事柄だからこそ、一人ひとりが「自分一人になっても反対」するという気概が必要なのかもしれません。

    1人では……、1人でも…… - Apeman’s diary
  • 日本政府のネトウヨ化、完了! - Apeman’s diary

    おそらくみなさんもご存知と思われる、独フランクフルト・アルゲマイネ紙の元東京特派員の離日の弁。 http://www.fccj.or.jp/number-1-shimbun/item/576-on-my-watch.html http://togetter.com/li/806528 この10年ばかり、ネトウヨから「中国の手先」呼ばわりされたことは何度あったか知れず、すっかり慣れっこになっていますが、まさか外交官が海外メディアに対して同じことをするようになるとは、さすがに予想していませんでした。安倍首相の「日教組」ヤジといい、完全に「日がネトウヨに追いついた!」ということですね。

    日本政府のネトウヨ化、完了! - Apeman’s diary
  • 山本七平教の恐怖 - Apeman’s diary

    少し前のことですが、山七平信者の1人が D_Amon さん相手に駄法螺を吹いていたので、私が具体的に指摘した山七平のインチキについて彼がなにひとつ反論できなかったことを思い出させてやりました。そうしたら、こんな噴飯もののツイートが返ってきました。 「後難」ですって! 師団長が率先して捕虜を試し斬りの材料にしていた部隊の将校に、一体どんな「後難」があり得るのやら。中国戦線で日軍が無造作に捕虜を殺していたことはそれこそ山のような資料や証言で裏付けられています。この七平信者はそうした実証的根拠には目もくれず、ひたすら「ボクが考えた日軍」について虚しい空想を弄ぶわけです。恐ろしいことに、「自分こそが実証的にものを考えている」という自己欺瞞のおまけつきで!

    山本七平教の恐怖 - Apeman’s diary
  • パル氏のご子息はお怒りのようで - Apeman’s diary

    『世界』(岩波書店)の13年9月号に、内閣外政審議室長として「村山談話」の作成に関わりその後インド大使などを務めた外交官、谷野作太郎氏のインタビューが掲載されています。原案で「終戦」と「敗戦」という語が混在していたのを「敗戦」に統一するよう提案したのが故・橋龍太郎(当時は通産大臣)だった、などという興味深い裏話も出てきますが、こんなエピソードも出てきます。 (……)また「史実」についても、自分の主張に合うところだけを都合よく選びとってつなぎ合わせた「良いところどり」もいけない。極東軍事裁判でA級戦犯の人たちを全員無罪としたパル判事を一方的にあがめ奉る向きについて、そのことを感じます。私がインドにいた時、インド外務省にいらしたパル判事のご令息が、このことについて当惑して怒っておられました。 (87ページ) まあ正確なところパル判事の遺族がどう考えどう感じているかについて、これだけで即断する

    パル氏のご子息はお怒りのようで - Apeman’s diary
  • 無知の無知 - Apeman’s diary

    言いたいことが法華狼さんと大きくかぶっちゃったんですが……。 皆さんご存知のように、コメント欄やブクマに集まってくる歴史修正主義者たちは、「慰安婦」問題について基的な知識を得るための努力なんかしたことがありません。もちろん、かつての朝日新聞の報道がどのようなものであったか、なんてことも自分で確認してみたことなどありません。で、他ならぬ自分のことなのですから、彼らも自分が「慰安婦」問題について無知であることはよく知ってるはずなんですよね。なにしろ「金だして買ったことない」「時間かけて調べたことない」ことは彼らの記憶が証言しているわけですし。にもかかわらずわかったようなことをほざきに来るというのは一体どういう了見なんでしょう。こちらが最低限「新聞の縮刷版を調べる」という手間をかけていることはエントリ内容から明白であり、他方彼らは徒手空拳というか手持ちの材料はゼロであるわけです。なぜ彼らは自

    無知の無知 - Apeman’s diary
  • 恐るべき朝日新聞の洗脳力 - Apeman’s diary

    前エントリの最後に言及した id:ks1234_1234 なんかがある意味典型なんだけど、彼らって絶対に「じゃあ、こちらも吉田清治についての朝日の報道を調べてあいつの鼻を明かしてやろう」とは思わないんですよねぇ。まあ、調べたら調べたで、こういう結果になるわけなんですが……。 1983年11月10日、朝日新聞、朝刊 Wikipedia で「吉田清治」を参照すると「1983年11月10日には朝日新聞が「ひと」欄で吉田清治の謝罪碑活動を紹介した」と、さも大事のように書いてありますが、もちろん「ひと」欄のことですから紙面全体の中ではこんな感じでしかありません。 ネトウヨが信じるかどうかはわかりませんが、この記事には「慰安婦」の3文字は登場しません! 炭坑や土木現場での労働のために朝鮮人を送り込んだ、という「体験」が語られているだけです。 ところでネトウヨの皆さん、朝日新聞は何度くらい吉田清治氏を紙

    恐るべき朝日新聞の洗脳力 - Apeman’s diary
  • 1