昨今、電子メールは、社会の基盤として浸透しており、生活に欠かせないものとなっています。行政からの通知やプライベートまで、幅広く使われています。しかし、一方で、詐欺や迷惑メールとして悪用もされています。こうした悪用に対し、技術的な対処方法が議論され、有効な技術が公共機関や企業に導入されてきています。 日本のサイバーセキュリティにおいては、「政府機関等のサイバーセキュリティ対策のための統一基準群」があります。こちらは、令和5年7月に改訂された最新情報が公開されており、電子メール技術に対するセキュリティ基準・ガイドラインも記載されています。今回、記載された技術のうち、送信ドメインのセキュリティ技術である「DMARC」と「BIMI」について説明します。 政府統一基準の改定 政府は、「サイバーセキュリティ基本法」に基づき、「政府機関等のサイバーセキュリティ対策のための統一基準群」を決定しました。「政