年末恒例の「キノベス」。 '06年10月~'07年9月の新刊を対象に、紀伊國屋書店全社員に向け、“これぞと思う一冊”アンケートを実施。 550件の応募の中から、自他共に認める本好きのスタッフ十数名による選考を経て、“紀伊國屋書店が選ぶ2007年のベスト30” が決定しました。 私たちがおすすめする30点を発表します! →bookwebで購入 (新潮社/税込1,575円) 叫びそうになった。しかし、喉の奥で詰まった。涙が浮かんだ。でも、流れ落ちはしなかった。そんな驚愕とやるせなさ。青空の下、誰のために駆け抜け、何のためにペダルに力を込めるのか。犠牲という存在に、それを乗り越えてゆくということに私たちは何かを感じずにいられない。 〔本町店・酒井和美〕 何が起こったのかわからなかった。ラストに向かう手前、全ての真相、真意がわかった途端に、涙があふれ出た。読み返しながらも、泣きやむことが出来ず、か