平成22年3月30日 警 視 庁 警察庁長官狙撃事件の捜査結果概要 第1 事件概要 平成7年3月30日午前8時31分ころ、東京都荒川区南千住6丁目37番11アク ロシティEポート通用口付近で、出勤途中の國松警察庁長官(以下「長官」という。)に対 し、何者かが殺意をもって後方からけん銃4発を発射し、背部・腹部等への射傷による 損傷に伴う出血性ショックにより瀕死の重傷を負わせたが、殺害の目的を遂げなかった ものである。 第2 捜査体制及び捜査経過 事件発生当日、南千住警察署に公安部長を長とする「警察庁長官狙撃事件特別捜査本 部」を設置し、最大時185名体制、延べ約48万2千人が捜査に従事した。 この間、平成16年7月、オウム真理教(以下「教団」という。)元信者等を逮捕したが、 検察当局において公判請求を行うには至らず、処分保留のまま釈放となった。 その後も、被疑者の検挙と事件の全容