上京して、東京の「隠れ家」に到着。 東京に向かう途中、伊勢湾上空で機内放送があり、羽田周辺が悪天候のため、しばらく待機するとのこと。やがて、燃料が足りないからという理由で、大阪国際空港に不時着。給油後に離陸し、2時間遅れで羽田に着いた。結局、3日続きの午前帰宅だ。 幸い、長谷川眞理子著『進化生物学への道 ドリトル先生から利己的遺伝子へ』(岩波書店、ISBN:4000269895)を持っていたので、退屈せずに過ごせた。 岩波の「グーテンベルグの森」シリーズの一冊。著名な著者たちが、本との出合いを語るシリーズである。長谷川さんのこの本の場合、本との出合いに重ねて、研究者としての半生が綴られている。図鑑にくびったけだった小学校時代に、ドリトル先生航海記を愛読した思い出に始まり、「ソロモンの指輪」に導かれてチンパンジーの研究に進み、ドーキンスの著作でパラダイムの転換を経験し、クラットンブロック先生