放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は2014年12月17日、フジテレビ系で5月24日に放送されたバラエティ―番組「IPPONグランプリ」について審理入りすることを発表した。「全聾の作曲家」として注目を集めるも、ゴーストライター問題が発覚し謝罪した佐村河内守氏が11月4日、申立書を委員会に提出していた。 番組では「幻想音楽家、田村河内さんの隠し事を教えてください」という大喜利のお題が用意され、出演したお笑い芸人たちが次々に回答する模様を放送した。出演者たちからは「髪もゴーストヘアー」、「聞こえる、聞こえないはともかく、耳が性感帯」、「ピアノの鍵盤にドレミファソラシドと書いてある」などの回答があがった。 BPOの発表よれば、佐村河内氏は「一音楽家であったにすぎない申立人を『お笑いのネタ』として、一般視聴者を巻き込んで笑い物にするもので、申立人の名誉感情を侵害する侮辱に当たることが