村民合同の入園入学式が行われた飯舘村=20日午後、福島県飯舘村飯舘中学校(大山文兄撮影)(写真:産経新聞) 東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で、全域が「計画的避難区域」に指定される予定の福島県飯舘村で20日、村立幼稚園と小中学校計6校園の入園、入学式と始業式が行われた。当初予定から2週間遅れで久しぶりに子供たちの歓声が響いたが、21日からは隣の川俣町に用意された空き教室で学ぶことが決まっており、「校舎を離れるのは寂しい」との声も出た。 同村の6校園に在籍する児童生徒らの数は計481人(12日現在)で、計画避難の発表前に比べて180人以上も減少。幼稚園の入園式と小中学校の入学式は多忙な関係者に配慮し、合同で行われた。 会場となった飯舘中学校で先に開かれた2つの幼稚園の合同入園式。計19人の園児を前に竹之下道子・幼稚園会長が「目に見えない放射能が降りかかって残念ですが、よい子の皆さん