2024-04 « 123456789101112131415161718192021222324252627282930 » 新国立劇場中劇場 6時30分 三島由紀夫の戯曲を原作に、池辺晋一郎が作曲した新作オペラ。 力作だということは充分理解できる。 だが、日本の創作オペラが昔から常に抱えて来た問題――長く引き延ばされて発音される言葉、日本語の抑揚とは全く異なる不自然な音程の跳躍など――は、やはり今回も解決されていない。 それに、言葉を支えるオーケストラ・パートは、それぞれに応じてその都度多彩な響きを生んでいるのだが、それらが大きくドラマ全体の流れと起伏を構成するという形になっていないので、常に断片的な音楽が延々と続いて行くような印象を与えられる。正直いって、90分におよぶ長さの第1部(続けて演奏される第1・2幕)は、気分的に些かもたれるものであった。 しかし、ストーリーが緊迫の度を増
2010.02.17 (その1/3)神奈川フィル 第260回定期演奏会を聴きに行った話 (4) テーマ:好きなクラシック(2290) カテゴリ:クラシック音楽関連 今月13日(土)、私は、横浜みなとみらいホールへ、神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第260回定期演奏会を聴きに行ってきました。 指揮 下野竜也 ピアノ 田村響 プログラム ラロ:歌劇「イスの王様」序曲 ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11 (休憩15分) 矢代秋雄:交響曲 ちょっとオーバーかも知れませんが・・・ 私は数十年間ずっと、こんな日が来る事を待ち望んでいました。 メインプログラムが矢代秋雄作曲の「交響曲」、そんな演奏会を聴きに行く。 この日、ようやく私の“念願”が叶いました・・・ 矢代秋雄作曲の「交響曲」、恐らくクラシック音楽ファンの方々よりも、吹奏楽経験者の方々の“認知度”の方が高いと思います。この曲の“第四楽章
昨日は神奈川フィルのコンサートに出かけた。前半はエドゥアール・ラロの「イスの王様」序曲と田村響氏のピアノによるショパンのピアノ協奏曲第1番である。ショパンは誰によるものかは知らないけれど、オーケストレーションはかなり変更されていて、よく響くものだったが、やはり曲が曲であるし、多忙の後の体調の問題もあり…言い訳です。私は夢うつつで聞いていたので、これについて書く資格はない。まっ、田村氏のピアノがなかなか良い響きで柔らかな木質の音だったのが気持ちよかった。 で、昨日のお目当ては矢代秋雄の交響曲。昨日はこれに尽きると思う。(田村ファンの皆様、ごめんなさい!) 名作なのに、なかなか聞く機会がなく、今日に至るが、昨日はそれがようやく適えられた。いや素晴らしい作品だった。CDでは聞いているので、曲はよく知っているのだが、生で聞くのはまた違っているし、それが神奈川フィルで聞けるというのが更に!であった。
宣伝です。まあ、この電子壁新聞を立ち読みなさってる方々には、もう今更だと思うんですけど。 明日の夕方6時から、晴海のトリトンで、エクが西村さんの1番と2番、それにシュニトケの2番と3番をやります。ちゃんとやります。あることでご心配なさってる方は、心配する必要ありません。大丈夫ですから。 先週のいつだったか、このところの前頭葉の限界を超えた酷使で座ってるだけで涙が出てくるような状況になってたもんで、いつのことやら記憶が定かでは無いんだけど、ともかく、豊洲運河を越えた向こうの大学で、エクが実演をしながら西村さんが自作を説明する会がありました。こんなマニアっぽい集まりにどれくらいの人が来るのか、正直心配だったが、驚くなかれ100人弱くらいはいらしてたんじゃないかしら。所謂「現代音楽オタク」系の人たちばかりではなく、かなり多彩な客層だったのが印象的です。 やっぱりNHK効果なのか、はたまた「カザル
タケさんのブログ クラシック時々ポピュラー&グルメ、観光クラシックを中心に、ポピュラーや民族音楽なども(少し)紹介してます。 レアなものや変わったものも多いので、良ければ見てやってください。 矢代秋雄(1929-76)。黛敏郎と共に、フランスに留学し、5年間学んだ。 子供の頃からの、父親の見立てで、豊かな音楽教育を受け、ドイツ~フランス近代の様式を学び、特に、ドビュッシー、デュカス、フロラン・シュミットあたりの、しっかりと作りこまれた作風を尊敬し、自分も、そのように作曲した人。 代表作の1つが、この「ピアノ協奏曲」。 20世紀のさまざまな、作曲スタイル(旋法、不協和音、バーバリズムなど)を取り入れつつ、すばらしい完成度を見せる20世紀の名曲です^^b 1年以上も1日中弾き続けたという、呪文のようなピアノのフレーズで始まり、美しい不協和音が乱舞する第1楽章。 同じリズム・パターンがオスティナ
昨日は定期演奏会初日・・・ ピアノのコルネリア・ヘルマンさんのブラームスのピアノ協奏曲が素晴らしく、 3楽章のコーダでは、1986年にベルリンで初めて聴いたベルリンフィルによる演奏を 思い出しました・・・ ブレンデルさんのソロでアバドさんの指揮・・・ あの時の雷に打たれたような衝撃的な演奏はCDにはなっていますが、 やはり生で聴いたあの感動は忘れられませんね・・・ コルネリアもあのCDの演奏がお気に入りのようで・・・(笑) 音楽的なものを共有している気がしました(笑) 山響作曲賞21の受賞作、壺井一歩さんの『はるかな祭と海』の初演も大成功 この曲、とても聴きやすくて情景が浮かんでくる素晴らしい作品なんです・・・ 是非、レパートリーに加えていきたい現代作品ですね・・・ そして、山響アマデウスコア(山響専属合唱団)との共演による ブラームスが35歳から~38歳のころに書いた合唱曲『運命の歌』で
作曲者 : YASHIRO, Akio (矢代秋雄) 1929-1976 日本 曲名 : ピアノ・ソナタ (1960/1961改訂) 演奏者 : 遠藤郁子(pf) CD番号 : CAMERATA/CMCD-50001 この作品は、毎年現代音楽の授業で必ず取り上げている曲で、私もよく聞いている作品で、古い安川加寿子氏の演奏から多分5〜6種類ほど手元にあるが、もっぱら取り出すのは岡田博美の見事な演奏である。 彼の透明感あふれる演奏は、この曲の第1世代でもある初演者山岡優子や安川加寿子などの演奏から進化をとげた大変立派なものと思っている。 この遠藤郁子の演奏は最近手に入れたもので、矢代秋雄の室内楽作品集の中に入っていたもの。第1世代などとお呼びしては失礼かもしれないが、これは素晴らしい演奏だった。 この二枚からなる室内楽全集は、重なるものが多く(同曲同演)、ずいぶん迷ったあげくトリオや知らない
鎌倉在住の叔父 『鎌倉に住んで長いが市の歌を聞いたことがない』 と、 市役所に資料を請求した。 すると、秘書課から 鎌倉市歌の楽譜のコピーが送られてきた。 だけど、音源はないらしく、 『これじゃわからん。』 ということで、 音を作ることになった。 作曲は矢代秋雄氏。 自身の生まれは東京だけど、おじいさまが、現希望ヶ丘高校の校長先生でらしたこともあり、 ご縁があったのでしょうか? 『歌は翔子が歌えばいいし~』と楽譜を見たら、 おっと二重唱。 しかも、声部逆転やおっかけのフレーズもある。 しかたないから、私も歌うことに と、 いう訳で 親子のデュエット完成 超レアもの、門外不出 かまくら~~~♪ かまくら~~♪ みなさんは、 お住まいの市の歌、都の歌、ご存知ですか? 矢代秋雄:ピアノ協奏曲/NHK交響楽団 ¥2,202 Amazon.co.jp
昨日の帰り、いくつか音だしをしなくてはならない授業の関係で、休講としたので早く終わった。 で、久しぶりにCDショップに立ち寄り、二枚ほど慎ましやかに購入する。 一枚は武満 徹の地平線上のドーリアなどを外山雄三氏が指揮したDENONの廉価盤。もう一枚は、岡田博美氏の弾くデュティユーと矢代秋雄のピアノ作品集である。興味を覚えたのは矢代秋雄のごく初期の作品も録音されていることで、寡作家で有名な矢代秋雄の未出版?らしい作品(私の知らない作品という程度の意味ということで読み飛ばして下さい)を聞くことができると、ちょっと発見してからはずっと握りしめていた。 武満 徹作品はおいといて、岡田博美氏のCDはとても面白かった。色々なピアニストの演奏で聞いてきた1960年に書かれたピアノ・ソナタは、他の誰とも違う演奏で、驚いてしまった。こんな解釈もあるのかと…。 ピアノ・ソナタはソナタ形式が持つ対比性(主題の性
私が矢代秋雄のピアノ協奏曲を生演奏で接したのは1971年5月10日日比谷公会堂に於ける東京交響楽団第184回定期公演であった。指揮は当時の同楽団音楽監督秋山和慶、ピアノは井上二葉である。当時まだ学生だった私はなんとモダンでしゃれたピアノ協奏曲というぐらいの印象しかなかった。その後しばらく私の頭の中から消えかけていたがある時CDショップでこの作品の初演者中村紘子による2つの録音が収録されたCD(写真)が目に留まり聴き直してみてすっかり好きになってしまった。 作曲者矢代秋雄(1929~1976)は小学校のころから独学で管弦楽や室内楽の作品を書き始めたというからまさに天才少年と言っても過言ではないだろう。彼は1949年東京芸術大学音楽学部を首席で卒業後研究科をへて1951年にフランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院で学んでいる。その影響もあってかこのピアノ協奏曲にもどことなくメシアン風の雰
1年ほど前に出た、矢代秋雄(1929~1976)のピアノ独奏曲を集めたCD。曲目は以下のとおり。 ・ピアノのためのソナチネ(1945)(3楽章) ・24のプレリュード(1945) ・夜曲(1947) ・荒武者の踊り-舞踊劇『吉田御殿』より(1949) ・ピアノ・ソナタ(1960、1961) ・プレスト/ピアノ・ソナタ~第3楽章(初演時の断片) 子供のための小品より ・いたずら(1963) ・おすまし(1963) ・むかしばなし(1972) ・じゃんけんとび(1972) ・桐朋学園高校理論ピアノ初見曲(1976) ・桐朋学園ディプロマコースピアノ初見曲(1976) ・桐朋学園大学理論ピアノ初見曲(1976) 矢代秋雄は早熟の天才だった。このCDの演奏者である赤井裕美のライナーノートによると、矢代は小学校入学以前から作曲家を志し、ピアノ曲から室内楽、オーケストラ曲を独学で書いた。10歳で諸井三
作曲者 : OTAKA, Hisatada (尾高尚忠) 1911-1951 日本 曲名 : チェロ協奏曲 Op.20 (1944 ) 演奏者 : 岩崎 洸(vc), 若杉 弘指揮 日本フィルハーモニー交響楽団 CD番号 : 現代日本チェロ名曲大系ⅠEMI(TOWER-RECORDS企画)/QIAG-50031〜32 これはタワー・レコードの名企画で復活した録音である。レコードはかつて持っていたが、今はどこに行ってしまったものか…。 尾高尚忠の家は大変なお金持ちで(これだけで反感を持つ人がいるかも…でもそんな偏見はいけませんよ!)、1931年から一年半、ウィーン国立音楽院に留学してシュテールに学んで帰国し、東京でクラウス・プリングスハイムに引き続き学び、さらに渡欧し、ウィーンで今度はヨゼフ・マルクスなどに就いて作曲を学んだ人である。 作曲は戦中の1944年。義弟であった倉田高のために書か
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