ベステルボルク収容所のあった場所に1970年5月に設置されたモニュメント。2004年に撮影/KOEN SUYK/AFP/Getty Images (CNN) 国営のオランダ鉄道は29日までに、第2次世界大戦中に同社の鉄道でナチス・ドイツの強制収容所に運ばれたホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の生存者や犠牲者の遺族に賠償金を支払う方針を明らかにした。 特別委員会を設け、支払い方法などを検討する。オランダ放送協会は、オランダ鉄道は同国北東部にあったベステルボルク収容所経由でユダヤ人家族を強制収容所へ輸送することで多額の利益を得ていたと報道していた。ベステルボルク収容所は強制収容所への移送拠点となっていた。 オランダ鉄道は2005年、戦時中の自らの行動について正式に謝罪し、多くのホロコースト追悼事業などに資金協力もした。ただ、個人単位での賠償には踏み切っていなかった。AFP通信によると、同社は報道