鈴木康広の個展『近所の地球』が8月2日から茨城の水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。 1979年生まれの鈴木は、日常で見落としてしまいそうなものや自然現象を別のものに見立て、見る者の記憶を呼び起こすような共感を生む作品を制作している。2003年の作品『まばたきの葉』や、2009年にアートディレクションを担当した羽田空港の『空気の港』で発表した『出発の星座』、2010年に『瀬戸内国際芸術祭』で発表した航跡をファスナーに見立てた作品『ファスナーの船』、2011年に静岡・浜松市美術館で開催した展覧会に際して制作した、商店街の店内にパラパラマンガを展示する『パラパラマンガ商店街』など、美術館での展覧会のみならず数々のパブリックアートなどでも知られている。 『近所の地球』展では、『まばたきの葉』をはじめとする鈴木の代表作や、『地球の中心を指すコップ』『器の人』『気球の人』といった新作に加え、鈴