「うれしいっちゃ、うれしいです。 でも、賞が欲しくて小説を書いている人なんていないだろうし、結果的に受賞できたのはよかったかなという」 気負わず飄々と、マイペース。7月18日に第159回芥川賞を受賞した高橋弘希さんのスタイルは、どんなときも一貫している。 受賞決定直後に開かれた記者会見でも、涙を見せたり声をうわずらせることなど一切なし。受賞の感想を聞かれると、冒頭のように応答した。 結果を待つあいだの様子を問われれば、 「とくに期待せず、ふつうに待っていました。受賞したら会見に出ないといけない、20時までに会場に来るよう言われたので急いで移動して、今ここに引っ張り出されている感じです」 受賞作『送り火』は青森が舞台。高橋さん本人が小さいころに暮らしていた土地でもあることから、その影響について記者から質問が飛んでも、 「青森で過ごしたことが作品に与えた影響は、じつはあまりないんじゃないかと思
![芥川賞受賞・高橋弘希インタビュー「小説と将棋は似ているかもしれない」 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/accdeccbcd2f66a066b7d2719edfea75478cd388/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2F9%2Fe%2F1200wm%2Fimg_9e0528e54765004f0112d1d4fc7b6c4c154245.jpg)