1970年代、シンセサイザー奏者たちはギターを中心としたロック界からは“下らないことに時間を費やすオタク”とみなされることが多かった。しかし1980年代に入ると“オタクの逆襲”が始まった。気づけば、劣勢に立たされていたのはギタリストたちの方だったのである。 もちろん、中には例外もあった。たとえば、プログレは1970年代のロック界でも主要なサブジャンルの一つで、そこには恐るべきシンセ奏者も多く存在していた。また、ブライアン・イーノなどの奇抜なアート・ロック・ミュージシャンたちも、狭い仲間内で電子楽器をクールなものとして扱っていた。 だが、1970年代ロック界、特にハード・ロック界隈のアーティストの多くは、弦楽器や打楽器以外のものを見下したままだった。オジー・オズボーンやデヴィッド・リー・ロスなどに至っては、それから時が経っても、ツアーに帯同するキーボーディストをステージに上げないことが多かっ
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