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ブックマーク / www.udiscovermusic.jp (48)

  • ‘ダブ’の起源、発明、発展、そして進化:キング・タビーの功績や最初のダブアルバムとは?

    「キング・タビーは守銭奴じゃない、タビーはダブのオーガナイザー(設立者)だ」 ディリンジャー(リー・‘スクラッチ’・ペリーの『Blackboard Jungle Dub』LPについて) 地面に轟く雷鳴のようなリヴァーブ、宇宙的なエコー、度肝を抜かれるディレイ、ハイパスフィルター、これが世界がダブを愛する理由だ。 21世紀の現在、ダブという言葉はリミックス、特にダンス・ミュージックと関連づけられている。モダン・テクノ、グライム、ハウス、ダブステップの楽曲は‘ダブ’・エディット、つまりはリミックスを擁することが多い。この‘ダブ’の起源、発明、発展、そして進化は、現代におけるダンス・ミュージックの大半と同様に、ジャマイカが大きく貢献している。 <関連記事> ・映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』関連記事まとめ ・ボブ・マーリー:ジャマイカ最大のスターの人生とその功績 ・ボブ・マーリーの歌詞に

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    hyougen 2024/07/09
  • 【新作『66』発売記念】ソロキャリアを救った日本人A&Rが語るポール・ウェラー

    2024年5月24日にニュー・アルバム『66』をリリースしたポール・ウェラー(Paul Weller)。ポール・ウェラーの通算28作目、ソロとしては17作目となるソロ・アルバムの発売を記念して、1992年にソロ名義として初のアルバムを発売しようとするも、国では契約先が見つからないなかで、世界で最初、そして半年以上先行して発売となったアルバム『Paul Weller』の担当A&R、佐藤 淳さんに当時のお話や今年のライブ、そして最新作をお伺いいたしました。 <関連記事> ・ポール・ウェラー、6年ぶり来日公演初日ライブレポート ・ポール・ウェラーの20曲:最もクリエイティブであり続けるシンガー・ソングライター ポール・ウェラーとの運命的な出会い ── まず、佐藤さんがポニーキャニオンでポール・ウェラーを担当される前のキャリアからお話いただけますでしょうか。 1990年に、ワーナーパイオニア(現

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    hyougen 2024/06/08
  • Apple Musicによる「史上最高のアルバム100枚」全順位が公開

    Apple Musicによる史上最高のアルバムを讃える「100 Best Albums」(史上最高のアルバム100枚)の全リストが公開となった。 Apple Music「100 Best Albums of all time」 100位 ロビン『Body Talk』 99位 イーグルス『Hotel California』 98位トラヴィス・スコット『ASTROWORLD』 97位 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン『Rage Against the Machine』 96位 ロード『Pure Heroine』 95位 アッシャー『Confessions』 94位 ブリアル『Untrue』 93位 ソランジュ『A Seat at the Table』 92位 タイラー・ザ・クリエイター『Flower Boy』 91位 ジョージ・マイケル『Listen Without Prejudice Vo

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    hyougen 2024/05/23
  • エドマール・カスタネーダ:ハープという楽器の概念を覆す超絶的プレイ!上原ひろみを驚愕させた、ハープ奏者とは?

    ハープという楽器から、あなたはどんなイメージを思い浮かべるだろうか。華麗、繊細、上品、優雅・・・・リズミカルというよりもメロディアスなプレイが似合い、ビートの利いた曲よりもソフトなバラードで聴き手を夢心地にさせる、ちょっと“高嶺の花”的な楽器。奏者はドレスアップして椅子に座り、指を軽やかに弦の上へと走らせてゆく。 その概念に刺激を与える男が今、熱い注目を集めている。彼の名前はエドマール・カスタネ―ダ、1978年コロンビアのボゴタに生まれた気鋭だ。13歳からハープを始め、南米の伝統音楽“ムシカ・ジャネーラ”を学んだ後、1994年ニューヨークに移住。父親の仕事の都合による渡米だったそうだが、この大都会で彼はジャズという音楽を“発見”する。なかでも伝説的サックス奏者のチャーリー・パーカー、現在も幅広い活動を続けるピアノ奏者チック・コリアのプレイには深い感銘を受けたという。そして高校や大学のジャズ

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    hyougen 2024/05/18
  • スティーヴ・アルビニがスタジオで愛され続けた理由が分かる5つの作品

    スティーヴ・アルビニ(Steve Albini)の死後、ブルックリン・ヴィーガンに掲載された寄稿文の中で、ソニック・ユースの元フロントマンであるサーストン・ムーアは、彼に対する心からの賛辞を贈っている。その中でムーアは、この世を去ったばかりのこのミュージシャン/プロデューサーを「真の先見性に満ち、創造への衝動を喜びとして生きた人物」と表現した。 一見大袈裟とも思えるこのような賛辞も、アルビニという男にはまったくもって相応しい。彼は自身の専門分野において、まさに唯一無二の存在だったからである。残念なことに、しかし彼はシカゴの自宅で心臓発作を起こしたあと、まだ61歳という若さでこの世を去ってしまった――。2024年5月7日のことだ。 辛辣なウィットに富んでいた彼は、生前、アルバム制作において無駄のないアプローチを採ることでも有名だった。また、彼は最期まで”プロデューサー”という肩書きを嫌い、携

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    hyougen 2024/05/15
  • スティーヴ・アルビニからニルヴァーナに充てたメッセージ。『In Utero』制作前の手紙が公開

    インディ・ロックの名盤の数々を手掛けたエンジニアで、アンダーグラウンドなロック・グループのフロントマンとしても活動していたスティーヴ・アルビニ(Steve Albini)が2024年5月7日に心臓発作のため61歳で逝去した。 この訃報を受け、1993年に発売された『In Utero』を制作する前に、バンドがプロデュースを依頼した際のスティーヴ・アルビニからの返答の手紙(FAX)をバンドの公式アカウントが公開した。その翻訳を掲載。 <関連記事> ・デイヴ、クリス、スティーヴ・アルビニがニルヴァーナ『In Utero』を語る ・スティーヴ・アルビニ、カートとの出会いや『In Utero』の制作を語る ・『In Utero』: 90年代を代表するバンドのラスト・アルバム カート、デイヴ、クリスへ まずは、この説明書きを纏めるのに数日かかってしまったことを謝らせてほしい。カートと話したときはフガジ

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    hyougen 2024/05/14
  • 伝説的ジャズ・サックス奏者、ファラオ・サンダースが逝去。その功績を辿る

    ジョン・コルトレーンとともに活動し、前衛芸術の先駆者としても活躍したジャズ・サックス奏者、ファラオ・サンダース(Pharoah Sanders)が2022年9月24日に逝去した。81歳だった。 ファラオ・サンダースのようにテナー・サックスを演奏する人はいない。彼が楽器を吹くと、まるで竜が火を噴くような感じがした。さらに大音量で激しく吹くと、ハリケーンと火炎放射器を合わせたような、驚くほど不気味な遠吠えになる。生々しく、タフで、筋肉質でありながら、信じられないほど優しくて美しい。そして、あるリスナーにとっては、それは、現世をはるかに超えた別の場所と時間へと誘うサウンドへの入り口であるようにも思えた。 サンダースは、師であるジョン・コルトレーンを受け継ぐスピリチュアル・メッセンジャーであり、音楽の表現を自己発見の手段とし、無限のものに触れ、神や創造主に近づくことを可能にしたのだ。 70年にわた

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    hyougen 2024/05/08
  • ドナ・サマーの「I Feel Love」はいかにして音楽シーンに変革をもたらしたのか

    時は1977年。ブライアン・イーノとデヴィッド・ボウイは、ベルリンで『Heroes』の制作に勤しんでいた。そんなある日、イーノは新発売の7インチ盤を興奮気味に掲げながらスタジオに駆け込み、ボウイにこう熱く語った。 「このシングルはこの先15年のあいだ、クラブ・ミュージックのサウンドを一変させるよ」 そのシングルこそがドナ・サマーの「I Feel Love」だった。彼の言葉は確かに正しかったが、このコメントには2点の訂正が必要だ。つまり、“この先15年のあいだ”を“永久に”、そして“クラブ・ミュージック”を“あらゆる音楽”に変える必要があったのだ。 <関連記事> ・夫ブルース・スダノが語るドナ・サマー「私の知る限り、誰よりもすばらしい人物」 ・ドナ・サマーの新EP『Any Way At All』が“国際女性デー”にあわせて配信 Donna Summer – I Feel Love ジョルジオ

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    hyougen 2024/04/28
  • エルヴィス・コステロ『My Aim is True』:メディアからいきなり絶賛されたデビューアルバム

    プレイボーイ誌は彼のことをこう呼んだ「活発な初期ザ・ビートルズ・サウンドにザ・ローリング・ストーンズの粋なブルースを上手く混合したもの」。アメリカ音楽批評家ロバート・クリストガウはプレイボーイ誌の批評を受け、こう言った。「この男から醸し出されるオタクっぽい雰囲気が好きなんだ。彼の歌詞に魅了されるし、彼のロックン・ロールの姿勢は気に入った」。 この話に出てくる男はエルヴィス・コステロ(Elvis Costello)、そして語られているアルバムは1977年7月22日に発売された彼のデビューアルバム『My Aim is True』だ。 <関連記事> ・バカラック&コステロのコラボ作が最新リマスター+新規音源で発売 ・エルヴィス・コステロ8年振りの来日公演初日レポート ニック・ロウのプロデュース そのアルバムのリリースから35年経ち、エンターテインメント・ウィークリー誌はこれまでで75番目に素晴

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    hyougen 2024/04/15
  • シンフォニック・ソウル特集:ファンキーかつヘヴィー、高揚感に溢れたアメリカのクラシック音楽

    We was thinking about Mozart, Beethoven, Schubert, Tchaikovsky, Brahms… but maybe we should have had a little bit more Brown 作曲家といえばモーツァルト,ベートーヴェン,シューベルト,チャイコフスキー,ブラームス でもな、ブラウンをもう少し入れておくべきだったかもな ジェームス・ブラウン「Dead On It」(1975年)より 英国では、ピアニストのビリー・テイラーは「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」の作者・演奏者として最もよく知られていた。ソウルフルでペンテコステ調の同ジャズ・チューンは、数十年にわたり、BBC1で放映されていた映画評論番組のテーマ曲だった。一方アメリカでは、ビリー・テイラーはテレビでミュージシ

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    hyougen 2024/03/25
  • ソウルとファンクの1974年:50年前の時代を定義した7つの作品

    ヒップホップやR&Bなどを専門に扱う雑誌『ブラック・ミュージック・リヴュー』改めウェブサイト『bmr』を経て、現在は音楽映画・ドラマ評論/編集/トークイベント(最新情報はこちら)など幅広く活躍されている丸屋九兵衛さんの連載コラム「丸屋九兵衛は常に借りを返す」の第46回。 今回は、今から50年前となる1974年のチャートで話題となったソウルとファンクの名盤について。 <関連記事> ・【動画付】1974年に発売されたアルバム・ベスト68 ・【動画付】1984年に発売されたアルバム・ベスト64 ・【動画付】1994年に発売されたアルバム・ベスト69 ・ベスト・アルバム・ランキング記事一覧 1970年代は米ブラック・ミュージックが最も熱かったディケイドの一つ。というわけで今から50年前にあたる1974年のブラック・ミュージック界を見てみよう。 取り上げる7作品とは、ビルボードの「Hot Soul

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    hyougen 2024/03/12
  • ラナ・デル・レイの音楽と文学:彼女に影響を与えた18人の作家たち

    音楽と文学のあいだには親密な関係がある。それを物語る現代のアーティストといえば、真っ先にラナ・デル・レイ(Lana Del Rey)が思い浮かぶ。 彼女は2020年に詩集『Violet Bent Backwards Over the Grass』を発表しているが、既にそれ以前から、詩、散文、戯曲、哲学の名著を自らの多彩な作品カタログの中に織り込んできた。シルヴィア・プラスからウォルト・ホイットマンに至るまで、ラナが歌詞の面で影響を受けた著作は膨大だ。それらを詳しく読み込んでいくと、彼女が時間、存在、アイデンティティについて複雑な関心を抱いていることが明らかになる。 ラナの文学的な興味をさらに深く掘り下げるため、今回は彼女にインスピレーションを与えた作家を紹介していこう。ここに挙げた作家の中には、明確に言及している例もあれば、もっとさりげない形で触れている例もある。 <関連記事> ・ラナ・デ

    ラナ・デル・レイの音楽と文学:彼女に影響を与えた18人の作家たち
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    hyougen 2024/02/13
  • ガールズ・パンク・バンク、スリッツは“ガールズ・バンドがやってはいけない”ことを全てやった

    パンクが公平な場とされる前、生意気で都会慣れしたスリッツにとって、“ガールズ・バンドがやってはいけない”とされていることが全てだった。 ロンドンを拠点とする生意気な4人組はパンクの最初の波にうまく乗った。ドレッドヘアでエネルギッシュなヴォーカリストのアリアン・フォスター(通称: アリ・アップ)の母はセックス・ピストルズのジョニー・ロットンと後に再婚するノラ・フォスターであったり、ギタリストのヴィヴ・アルバータインはクラッシュのミック・ジョーンズとデートをしたりシド・ヴィシャスと親しくしていたりといったプライベートではあったが、スリッツは、誰の付属品にもなることなく、自分たちの思うがままに自らの歴史を作ることを固く決意しており、パンクの同世代に劣らないほど攻撃的で血気さかんだった。 彼女たちの音楽スキルは痛々しいほど最初は不完全だったが、それも次第にかなり鍛えられ、ベーシストのテッサ・ポリッ

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    hyougen 2024/01/28
  • ジャズピアニスト/作曲家/ヴォーカリストのレス・マッキャンが88歳で逝去。その功績を辿る

    グラミー賞にノミネートされたジャズ・ピアニスト、作曲家、ヴォーカリストで、若き日のロバータ・フラックを発掘し、数え切れないほどのヒップホップ・アーティストにその作品がサンプリングされてきたレス・マッキャン(Les McCann)が、現地時間2023年12月29日に88歳で逝去した。 ワーナー・ミュージック・グループのグローバル・カタログ、レコード・ミュージック部門の責任者であるケヴィン・ゴアは公式声明の中で、レス・マッキャンを“ジャズ界で最も才能に溢れた、影響力のあるアーティストのひとり”として称えている。 <関連記事> ・2023年に亡くなったミュージシャン、音楽業界の関係者たち ・ジャズ界の巨匠、アーマッド・ジャマルが92歳で死去 Eddie Harris & Les McCann – Compared To What (Live at Montreux Jazz Festival 1

    ジャズピアニスト/作曲家/ヴォーカリストのレス・マッキャンが88歳で逝去。その功績を辿る
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    hyougen 2024/01/11
  • 1984年に発売されたアルバム・ベスト63:40年前に生まれた名盤たちをランキング【動画付】

    1984年はジョージ・オーウェルの小説に描かれたような暗い年になるどころか、ポピュラー音楽歴史においても特に充実した一年になった。 1984年には、シンセ・ポップ・サウンドのアルバムが数多く作られた (マドンナの『Like A Virgin』、ニュー・エディションのセルフ・タイトル作、ワム!の『Make It Big』といった作品だ) 。 また、ブラック・フラッグ、バソリー、ハスカー・ドゥ、ミニットメン、メタリカらがそれぞれの代表作となるアルバムを発表したこの年は、パンク、ハードコア、ヘヴィー・メタルといったジャンルの転換期にもなった。 他方、ニューヨークでは、新たなスタイルのヒップホップが誕生。Run-D.M.C.の革新的なサウンドを筆頭とするこの新たな潮流は、やがて1980年代の音楽シーンを席巻することになった。 幸いにも、1984年がジョージ・オーウェルの小説に描かれたような暗い一

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    hyougen 2024/01/09
  • 80年代ポップスにおけるソウルミュージックの影響:ポップとソウルの間を自在に往来した者たち

    テクノロジーの発展が音楽から魂 (ソウル) を奪ったというのが1980年代のポップ・ミュージックに関する通説となっている。しかしながら実際には真逆だった。シンセサイザーやドラム・マシンが使用されてはいたものの、1980年代ポップのサウンドは十分にソウルフルだった。元々、ポップやロックのアーティストの多くはそもそも、ソウル・ミュージックからインスピレーションを受けてそのスタイルとキャリアを形成していた。 一方でまた、ジャンルを越えて、ニュー・ウェイヴや1980年代ポップのテイストを取り入れたR&Bのミュージシャンも決して少なくなかった。そして当時の大物たちの中にも、ポップとソウルの境界を自在に往来し、一定のジャンルに収まることのないサウンドを奏でていたアーティストがいた。 <関連記事> ・モータウン・レコードがキング牧師の名演説をレコード化した経緯 ・女性たちの社会進出を後押したモータウンと

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    hyougen 2023/11/24
  • 【対談】フルート奏者Cocomi×ピアニスト ニュウニュウ、アルバム『Mélancolie』を語る

    2022年4月に名門レーベル〈DECCA GOLD〉からリリースされたファースト・アルバム『de l’amour』で大きな注目を集め、同年12月のデビュー・リサイタルでも成功を収めたフルート奏者、Cocomi。 11月1日に発売されたセカンド・アルバム『Mélancolie』では、これまでの共演で抜群の相性を見せたニュウニュウをピアノに迎え、フランス近代音楽の名曲に挑んでいる。 『Mélancolie』のリリースを記念して、11月11日に紀尾井ホールで開催されるリサイタルを前に、Cocomiとニュウニュウのふたりが、互いの音楽性や今回のコラボレーションについてじっくりと語ってくれた。音楽ライター 八木宏之さんによるインタビュー。 最初から呼吸が合っていて、当に気持ちよかった ―――おふたりはCocomiさんのデビュー・アルバム『de l’amour』やデビュー・リサイタル(2022年12

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    hyougen 2023/11/10
  • 音楽史に残る特徴的なグルーヴの誕生秘話:リズムを生み出してきたアーティスト達

    かつてディー・ライト(Deee-Lite)は自身のデビューアルバム収録曲にて「グルーヴは心の中にある (groove is in the heart)」と歌ったが、それ以前に、グルーヴは聴く者の腹の底に響くものだ。これは、どんな音楽を聴いている場合にも。たとえそれがレゲエだったとしても、メキシコのランチェラだったとしても当てはまる。リズムがなければ、それは中身のない音楽も同然である。 しかし、たちまちにして新たな音楽ジャンルを創始してしまった一連の革新的なグルーヴは、いったいどのように生まれたのだろうか? 特徴的なビートを中心とした独自のジャンルが突如として誕生する ―― そんな手品のような出来事が、音楽歴史の中で幾度も繰り返されてきたのである。 一方で、しかしその新しい音楽が流行すればするほど、騒動の中でその起源が忘れ去られてしまうことも多くなる。ここでは、まったく新しい音楽の世界を切

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    hyougen 2023/10/11
  • ローリング・ストーンズ「Jumpin’ Jack Flash」解説:苦しい時期から抜け出すことを歌った曲

    ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が、18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』を2023年10月20日に発売することを発表した。 この発売を記念して彼らの過去の名曲を振り返る記事を連続して掲載。 <関連記事> ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hackney Diamonds』を10月に発売 ・ザ・ローリング・ストーンズが18年振りの新作発表会見で語ったこと ・ピート・タウンゼントによる“ロックの殿堂”紹介スピーチ掲載 1年という期間があれば、さまざまなことが起こるものだ。1967年、“サマー・オブ・ラヴ”が色鮮やかに花開くと、万華鏡のように目くるめく楽曲の数々がその文化を彩った。そしてそういった楽曲群は、複雑なサウンドと現実離れした世界観によって、五感を刺激するドラッグの幻覚状態を再現していた。 この年、ジェファ

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    hyougen 2023/09/25
  • 多才なベーシスト、リチャード・デイビスが93歳で逝去。その功績を辿る

    これまでに3,000作以上のレコーディングにその名を刻んできた多才なベーシスト、リチャード・デイビス(Richard Davis)が2023年9月6日に93歳で逝去した。彼の娘ペルシャ・デイビスは、この訃報を伝える声明の中で、「私たちは、コミュニティが長年にわたって彼に示してきたすべての愛とサポートに感謝しています」と感謝の意を捧げている。 イーゴリ・ストラヴィンスキーからエリック・ドルフィー、フランク・シナトラ、ブルース・スプリングスティーンに至るまで、これほどまでに幅広いジャンルの音楽界の大物たちと共演したアーティストは、おそらくリチャード・デイビスをおいて外にはいないだろう。 多作であり、この上なく多才なベーシストであるリチャードは、その70年に及ぶキャリアを通して、音楽の垣根にとらわれることなく、ジャズ(ビバップやアヴァンギャルド)からブルース、ポップス、ロック、フォーク、クラシッ

    多才なベーシスト、リチャード・デイビスが93歳で逝去。その功績を辿る
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    hyougen 2023/09/20