タグ

ブックマーク / www.cdjournal.com (539)

  • インタビュー:ニューエスト・モデル結成30周年記念 中川 敬が語る“最新型”の9年間と現在のリンク - CDJournal CDJ PUSH

    この人の話を聞くのが好きだ。とにかく膨大なエネルギーを感じるから。まくしたてるように次々と言葉を口から出し、その言葉の一つ一つがウィットに溢れていて、猛烈な求心力を纏っている。それはもちろん彼(ら)のライヴ・パフォーマンスにも言えることで……というか、あのライヴのパッションがとどまることなくそのまま一個人としての素顔にも表出されている、と解釈すべきだろう。それは紛うことなきロックのエナジー。だから、音を言うと、1990年代に沖縄やアイルランドなど様々な国、エリアの民謡を取り入れるようになった時にやや寂しさを感じたりもした。だが、今思えばそれもまたエネルギーの澱みない放出作業だったのだろう、と今にして思う。全ては地続き。最初からずっとこの人は“中川 敬”であり続けてきた。中川 敬はいつも中川 敬。アコースティック・ギター1で日全国を回っているかと思えば、ニューエスト・モデルの曲もガンガ

    インタビュー:ニューエスト・モデル結成30周年記念 中川 敬が語る“最新型”の9年間と現在のリンク - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:Kalafinaの“変わらないもの”――沸点を保ちながら歌い続ける「blaze」 - CDJournal CDJ PUSH

    NHK「SONGS」に出演、さらに〈めざましクラシックス サマースペシャル2016〉〈情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA'16〉などのイベントに参加するなど、活動の幅を広げ続けているKalafinaからニュー・シングル「blaze」が到着。TVアニメ「アルスラーン戦記 風塵乱舞」エンディング・テーマとして制作されたこの曲は、メンバー3人の美しく、ダイナミックなコーラス・ワークを軸にしたアッパー・チューンに仕上がっている。活動8年目を迎えて、さらに充実した時期を迎えている3人にシングル「blaze」の制作、そして、初のアリーナ・ライヴ〈Kalafina Arena LIVE 2016〉について聞いた。 Keiko 「そうですね。谷村新司さんをはじめ、いろいろな方とコラボレーションさせていただいたり、新しいことにも挑戦させてもらって。高嶋ちさ子さん(めざ

    インタビュー:Kalafinaの“変わらないもの”――沸点を保ちながら歌い続ける「blaze」 - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:祖国アルバニアの音楽を現代ジャズへと昇華したエリーナ・ドゥニが語る自身のヒストリー - CDJournal CDJ PUSH

    ――まずは、あなたの祖国であるアルバニアの伝統音楽やポップ・ミュージックの特徴、魅力について聞かせてください。日でも、東欧〜バルカン半島のジプシー・ブラスの流行や90年代以降に日を拠点に活動したボスニア出身のヤドランカの歌声、あるいはギリシャのポップスなどを通して周辺国の音楽にはある程度は親しむこともできたのですが、アルバニアの音楽を聴ける機会はかなり稀でした。 「ご存知のように、ジブシー・ブラスバンドは主にバルカン半島でもジプシーがいる旧ユーゴスラビアのマケドニアやセルビアが中心で、アルバニアにはあまりありません。アルバニアの伝統音楽についてお話しすると、その音楽はとても叙情的で、歌詞の内容はかなりブルーで悲しいものが多いのに、音楽は対照的に明るいのが特徴です。また、アルバニアには3つの伝統音楽の形があって、それぞれに北、中央、南に分かれています。南部はポリフォニーで楽器を使わず声の

    インタビュー:祖国アルバニアの音楽を現代ジャズへと昇華したエリーナ・ドゥニが語る自身のヒストリー - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:やらなくていいんだったら、やりませんよ――相対性理論『天声ジングル』やくしまるえつこの見解 - CDJournal CDJ PUSH

    ビート・ミュージックとはエレクトロニックなダンス・ミュージックをEDMと呼び習わすのと同じで、ビートがある音楽の総称だとするとなにもいっていないにひとしい。音楽にはビートがつきものだし、ビートは時間ではなく空間の分割なのだとしたら、空間があればそこにビートは存在し、空間がなければ音楽は鳴らないのだから、音楽にはすべからくビートの影がともない、沈黙の空間にさえも音楽が、いいかえれば、不在のビートが潜んでいる、とケージなら禅問答さながらの返答をしないともかぎらない。つまりビート・ミュージックは形式ではなく、リズム自体ないしリズムの差異が形式を異化する状態を指すのであり、フライング・ロータスであろうがマーク・ジュリアナであろうがジャンルは問わない、というよりむしろ、ビートの原理でつながる音楽のネットワークと見るべきではないか。 相対性理論にとって見逃さない手はなかった。というと、あたかも彼らが機

    インタビュー:やらなくていいんだったら、やりませんよ――相対性理論『天声ジングル』やくしまるえつこの見解 - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:ミレニアム世代の天才が集結!常田大希DTMP『http://』が提示する音楽の未来 - CDJournal CDJ PUSH

    常田大希という若きミュージシャンをご存じだろうか。昨年、みずから主宰するバンドSrv.Vinci(サーバヴィンチ)のアルバム『Mad me more softly』が好評を博し、“Numero TOKYO x EMPORIO ARMANI”のショートフィルムや映画『ママは日へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』の音楽を手がけるなど、めきめきと頭角を現しつつある俊英である。彼が7月20日にリリースしたソロ・プロジェクト“Daiki Tsuneta Millennium Parade(DTMP)”名義のアルバム『http://』は、凄まじい勢いでジャンルを横断する数十秒から2分半の短いトラックがシームレスに流れ、大量の情報が猛スビードで流通する現代の国際都市のサウンドトラックという趣。フライング・ロータスを想起する人もいれば、所属レーベル“APOLLO SOUNDS”の阿部氏はネイキッド・シティ

    インタビュー:ミレニアム世代の天才が集結!常田大希DTMP『http://』が提示する音楽の未来 - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:谷川さんの詩は音だけで伝わる――ネーモー・コンチェルタートが歌い奏でる『おとなのための俊太郎』 - CDJournal CDJ PUSH

    自在な歌声ひとすじ、これにサックスとチェンバロのプレイヤーがひとりずつ。その3人とも、ソングライター=作曲家としての顔も持っている。 チェンバロ(ハープシコード)はピアノが開発・普及されるより前、弦をはじく仕組みで作られていた鍵盤楽器。今から300〜400年前、バッハ以前の時代に広く使われていた昔の楽器だ。かたやサックスはピアノより遅れること100年ほど後に誕生、特許申請が通ってから160年そこそこの新しい楽器だし、クラシックでも使うけれど、どちらかといえば“ジャズ以後の楽器”というイメージが強いかもしれない。

    インタビュー:谷川さんの詩は音だけで伝わる――ネーモー・コンチェルタートが歌い奏でる『おとなのための俊太郎』 - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:音楽に救われてきた――シンガー・ソングライター熊谷育美 初のベスト・アルバム『Re:Us』 - CDJournal CDJ PUSH

    『Re:Us』と書いて“リアス”と読む、熊谷育美にとって初のベスト・アルバム。東北地方の太平洋岸を特徴づける地形の名に“再生する私たち”といった意味合いを重ね合わせた表題からは、現在も居をかまえる出身地、宮城県・気仙沼市に向けた、尽きせぬ思いも伝わってくる。実際、2011年に勃発した東北大震災、その直後に発表された「雲の遥か」は、歌い手の意図を超える格好で、被災地に住まう聞き手にとっての“応援歌”として、愛され続けてきた。2009年にCDデビューしてから丸7年。シンガー、そしてソングライターとして新たなステージに踏み出しつつある彼女に、“歌うこと”をめぐるあれこれを、ざっくばらんに語ってもらった。 「〈雲の遥か〉のレコーディングは、3月11日に終わっていたんです。東北大震災のまさに前日。もう5年になるんですね……。リリースも翌4月と決まっていて、実際その予定通り発表したんですけど、自分にと

    インタビュー:音楽に救われてきた――シンガー・ソングライター熊谷育美 初のベスト・アルバム『Re:Us』 - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:はじめて聴く音楽=あたらしい音楽――吉田省念が築いた『黄金の館』 - CDJournal CDJ PUSH

    吉田省念は、ずっと会ってみたかった人だった。2009年にリリースされた吉田省念と三日月スープ名義のアルバム『RELAX』を関西在住の知人に勧めてもらい、アコースティック・ポップでありながら一筋縄でいかない曲者っぷりに魅了されていたから。ご存じのように、2011年、三日月スープから吉田、ファンファンがくるりに加入し、バンドは活動を休止した。そして、くるりの通算10枚目のアルバム『坩堝の電圧』(2012)を制作した翌年、2年ほどの在籍で吉田はバンドを去った。地元の京都、名門ライヴハウスの拾得で定期的なライヴ活動を再開しているらしいという話をネット上で見かけたりしたものの、直接にライヴを見る機会もないままに時間が過ぎた。 その吉田省念が、約6年ぶりとなるアルバムをリリースするという。タイトルは『黄金の館』。拾得で毎月続けているシリーズ・イベントのタイトルでもあるそうだ。 アルバムを聴いて、まず驚

    インタビュー:はじめて聴く音楽=あたらしい音楽――吉田省念が築いた『黄金の館』 - CDJournal CDJ PUSH
  • CDJournal.com - アクセス・エラー

    該当するページは見つかりません。 アクセス先が間違っているか、ご指定のページが削除された可能性があります。 TOPページに戻る

  • インタビュー:音楽の言語を探すという感覚――藤本一馬、4thアルバム『Flow』を語る - CDJournal CDJ PUSH

    取材の前夜に観た、トリオ編成によるステージが、なにしろ素晴らしかった。ソロ名義としては通算4作目となるニュー・アルバム『FLOW』。その参加メンバー2人を迎えての、言わばお披露目ライヴ。が、主役である藤一馬のギターに、林 正樹のピアノ、西嶋 徹のダブルベース、3人の奏者が交わす“音の会話”の豊かさといったらどうだろう。一見静謐。ひたすら内省的な演奏と思える一方、ギターとピアノ、どっちがどっち……?というくらい、わかちがたい共鳴を響かせる得も言われぬ瞬間がある。インストゥルメンタルならではの明晰さはきちんと担保しながら、音楽だから描ける叙情性も折りにふれ登場。音色そのものに“語らせる”。そんな演奏の広がりに触れた今、先だって聴いていた『FLOW』の魅力のゆえんにも、あらためて得心がいってくる。

    インタビュー:音楽の言語を探すという感覚――藤本一馬、4thアルバム『Flow』を語る - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:Vシネマの帝王による初の冠番組『竹内力、始めました』放送開始! - CDJournal CDJ PUSH

    俳優・竹内 力の新たな魅力を引き出す番組『竹内力、始めました』が映画・チャンネルNECOで4月28日(木)から放送される。うす曇りの池袋駅前からスタートする初回放送は、番組ヒット祈願の護摩修行をするために大山神瀧山清龍寺不動院へ。ほとんど利用したことがないという電車に乗るために、1人でPASMOを購入し、自動改札に戸惑いながらも初体験に挑戦する竹内 力の素顔に触れられる企画だ。午前から夕刻まで続いたロケを終えたばかりの彼に話を訊いた。 ――日は初体験連続のロケ、お疲れさまでした。竹内さんはスタッフだけではなくロケ中にすれ違う一般の方にまでくまなく心配りをされるやさしい方だなあというのが撮影に同行させて頂いて、一番の感想です。 「俺はやさしいんじゃないよ、やらしいの(笑)。普通にしているだけなんだけどね。やさしいかな? 仕事は楽しくないと嫌じゃないですか? だからどんどんオヤジギャグを言

    インタビュー:Vシネマの帝王による初の冠番組『竹内力、始めました』放送開始! - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:スチャダラパー『あにしんぼう』発売記念 スチャダラパー×細川 徹×荒川良々 鼎談 - CDJournal CDJ PUSH

    最新ミニ・アルバム『あにしんぼう』をリリースしたスチャダラパー。『あにしんぼう』にはスチャダラパーが音楽を手がけ、ANIが俳優として出演した舞台〈赤塚不二夫生誕80周年+男子はだまってなさいよ!10 『男子!レッツラゴン』〉のテーマ楽曲「レッツロックオン」「再見Adios」も収録されています。赤塚不二夫の漫画『レッツラゴン』を原作にした同舞台の作・演出を手がけた細川 徹と、同作に出演しスチャダラパーとも親交の深い荒川良々に集まってもらい、座談会を敢行。お互いの印象や演劇と音楽の表現について語ってもらっているはずが、話はいつしか脱線し……!? スチャダラパーが表紙を飾る雑誌「CDジャーナル」2016年5月号の巻頭インタビューと併せてお楽しみください。

    インタビュー:スチャダラパー『あにしんぼう』発売記念 スチャダラパー×細川 徹×荒川良々 鼎談 - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:このアルバムは“問いかけ”なんだ――フジロック出演決定! 英国の人気バンドが新作アルバムをリリース - CDJournal CDJ PUSH

    時が経つのは当に早いもので、今年はトラヴィスのデビュー20周年だそうだ。英国のギター音楽がここ10年ほどのあいだ低迷してきたことを思うと、彼らの地に足がついた歩みにはあらためて驚かされる。そしてそのトラヴィスの輝かしいディスコグラフィに、またひとつ素晴らしい作品が加わった。ほとんどの楽曲が2〜3分台という非常にコンパクトな構成ながら、そのリリックからは現代社会への辛辣な言及も読み取れる通算8作目のアルバム『エヴリシング・アット・ワンス』について、ダギー・ペイン(b)とニール・プリムローズ(ds)に話を訊いた。 ――最近のライヴでは、あえてマイクを使わずに「FLOWERS IN THE WINDOW」(3rdアルバム『インヴィジブル・バンド』収録曲)を歌うのが恒例となってますよね。あれ、ホントにいい演出だなと思って。 ダギー 「ありがとう。あれをはじめたのには大きなきっかけがひとつあってね

    インタビュー:このアルバムは“問いかけ”なんだ――フジロック出演決定! 英国の人気バンドが新作アルバムをリリース - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:不快な快感、根深い闇――鈴木慶一 + KERA “No Lie-Sense”、2nd『Japan

    1991年の『SUZUKI白書』以来約24年ぶりのソロ・アルバム『Records and Memories』を昨年12月にリリースした鈴木慶一(ムーンライダーズ)と、約27年ぶりのソロ・アルバム『Brown,White & Black』を今年1月にリリースしたばかりのKERA(有頂天 / THE SYNTHESIZERS)。両者によるユニット“No Lie-Sense”が、ライヴ・アルバムを挟み、「ナゴムレコード」再始動第1弾作品として2013年にリリースされたフル・アルバム『First Suicide Note』以来のオリジナル新作『Japan's Period』をリリース。高田 漣、矢部浩志、上野洋子、ゴンドウトモヒコ(METAFIVE)といった面々をゲストに迎えて制作された同作は、前作以上に2人のディープな内面が反映されていることが窺える内容。その完成までの過程を、両雄に伺いました。

    インタビュー:不快な快感、根深い闇――鈴木慶一 + KERA “No Lie-Sense”、2nd『Japan
  • インタビュー:落ち込んだところから見える上の景色を――岩崎 愛、初のフル・アルバム『It

    大阪出身のシンガー・ソングライター、岩崎 愛が3月16日にリリースしたニュー・アルバム『It's Me』。小谷美紗子をピアノ&コーラスに迎え2人のパーソナルかつ叙情的な世界観を描いた先行配信曲「嘘」 のほか、ちゃんMARI(ゲスの極み乙女。)、あらきゆうこ、福岡晃子(チャットモンチー)という“ギャルバン編成”で作り上げた「woman's Rib」、さらに下村亮介(the chef cooks me)、U-zhaan、ファンファン(くるり)……と楽曲ごとに豪華なメンバーと共演、温かみに満ちたメロディや芯のある歌声といった彼女の魅力がさらに際立った充実の内容となっています。前作『東京LIFE』から約3年半、着実に成長を続けるなかで身についた自信が込められたこのアルバムについて、じっくりと話を伺いました。

    インタビュー:落ち込んだところから見える上の景色を――岩崎 愛、初のフル・アルバム『It
  • インタビュー:【小曽根 真】こんなに楽しい会話はありません――チック・コリアとの出会いから共演まで - CDJournal CDJ PUSH

    小曽根 真はバークリー音楽院に在学中の1982年にチック・コリアと出会い、以来、自分が目指すべき師と仰いでいる。96年に東京のパルテノン多摩でモーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲」を演奏したのを手始めに、共演も重ねてきた。そんななか、この5月に行なうホール・ツアー〈チック・コリア&小曽根 真 ピアノ・デュオ プレイズ・アコースティック〉は永年、構想を練りながらも実現ができなかったデュオ・ツアーとなる。ツアーに合わせて、4月20日には2人の共演録音をまとめたコンピレーション・アルバム『Chick & Makoto -Duets-』をリリース。『トレジャー』(2002年)録音時の未発表インプロヴィゼーション4曲などを含み、こちらも注目だ。 「バークリーには、前半は学生の選抜バンド、後半はゲストの有名アーティストが演奏するコンサート・シリーズがあるんです。このとき、僕は選抜バンドに入ってい

    インタビュー:【小曽根 真】こんなに楽しい会話はありません――チック・コリアとの出会いから共演まで - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:たくさんの言葉は要らない――クラリネット一家によるトリオ、ザ・クラリノッツがセルフタイトル作をリリース - CDJournal CDJ PUSH

    お父さんと2人の息子が全員クラリネット奏者。しかも全員が超一流オーケストラの首席奏者という“雲の上のような”オッテンザマー一家の3人が組んだユニットが、エルンスト(父)、ダニエル(長男)、アンドレアス(次男)による“ザ・クラリノッツ”だ。10年前から活動をスタートさせ、レパートリーを充実させながらじわじわとユニットとしてのクオリティを高めてきた。東京ツアーの真っ最中の彼らをホール楽屋で取材したが、男3人集まれば……まるでお祭りのようなにぎやかさで、やんちゃな末っ子アンドレアスが、ユーモラスなパパをコテンパンに牛耳り、優しそうな兄がそれを見つめている……という光景が繰り広げられていた。新作『ザ・クラリノッツ』では、父エルンストによって創設されたアンサンブル、ウィーン・ヴィルトゥオーゼンが大活躍し、ダニエルが参加する“ザ・フィルハーモニクス”のメンバー、フランティシェク・ヤーノシュカが見事なピ

    インタビュー:たくさんの言葉は要らない――クラリネット一家によるトリオ、ザ・クラリノッツがセルフタイトル作をリリース - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:やると決めたからにはやります――Especia、2ndフル・アルバム『CARTA』からの新たな船出 - CDJournal CDJ PUSH

    昨年リリースのミニ・アルバム『Primera』からシングル「Aviator / Boogie Aroma」にかけて、更なる表現力の拡張を見せた実在するアーバン・ファンタジー“Especia”が、いよいよ2ndフル・アルバム『CARTA』をリリース。1970〜80sファンク / エレクトロ・ブギー、AOR / スムース・フュージョン、ネオソウルなどを90sリヴァイヴァルやインターネット以降の解釈で再構築した珠玉のベーシックはそのままに新境地楽曲を多数収めた同作は、2月末にグループを卒業するメンバー、三ノ宮ちか、三瀬ちひろ、脇田もなりにとってのファイナル・アルバムともなっています。今後も活動を継続する意志を新たにした冨永悠香、森 絵莉加を含むメンバー5名全員に、Especiaの現在とこれからを語っていただきました。

    インタビュー:やると決めたからにはやります――Especia、2ndフル・アルバム『CARTA』からの新たな船出 - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:ハープ奏者として、何を求められているか――吉野直子、節目の年に録音したアルバム2作をリリース - CDJournal CDJ PUSH

    アーノンクール、クレーメル、アバド、小澤征爾……世界の巨匠と数々の共演を重ね、ソリストとしてはもちろん、室内楽やオーケストラの分野でも活躍しているハープ奏者の吉野直子。その歩みのスタート地点となったイスラエル国際ハープ・コンクールでの優勝から30周年を迎えた2015年、2枚の新しいアルバムが録音され、同年末から今年初めにかけてリリースされた。 1枚はロドリーゴの「アランフェス協奏曲」をメインにしたオーヴェルニュ室内管弦楽団との『ハープ協奏曲集』。そしてもう1枚は、新たに設立された吉野の自主レーベル「grazioso」からの第1弾ソロ・アルバム『ハープ・リサイタル 〜その多彩な響きと音楽』である。この『ハープ・リサイタル』シリーズは今後1年に1枚ずつ、5年にわたってリリースされ、コンサートとも連動していく。 デビュー30周年という節目の年に自身のレーベルを立ち上げ、一大プロジェクトをスタート

    インタビュー:ハープ奏者として、何を求められているか――吉野直子、節目の年に録音したアルバム2作をリリース - CDJournal CDJ PUSH
  • インタビュー:出自はノイズ、その仲間への嫌がらせとしてポップを作り始めた――会心の一作『アート・エンジェルズ』への道程 - CDJournal CDJ PUSH

    グライムス(Grimes)ことクレア・バウチャーにとって、2015年はさらなる飛躍の年だった。シンセ・ポップやカントリーやJ-POPやヒップホップやオルタナなどがごちゃ混ぜになった音楽性はそのままに、メインストリームのポップ・ミュージックにも対抗しうるクリアでパワフルなプロダクションへと跳躍した最新作『アート・エンジェルズ』は、欧米の主要な音楽メディアの年間ベスト上位を総なめ。これまではそのスキゾフレニックな音楽性と端正なルックスから“ポスト・インターネット世代のポスター・ガール”と称されていたが、今まさに彼女はインディ界のカルト・ヒーローからより大きな世界へと飛び出そうとしている。 以下の対話でもクレアが吐露しているように、新作のクリーンなプロダクションはセルアウトと反感を買う恐れもあっただろう。だが、結果として『アート・エンジェルズ』は、ただのポップと呼ぶには奇妙すぎて、アングラの実験

    インタビュー:出自はノイズ、その仲間への嫌がらせとしてポップを作り始めた――会心の一作『アート・エンジェルズ』への道程 - CDJournal CDJ PUSH