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ブックマーク / www.shift.jp.org (98)

  • ザハ・ハディド展

    ザハ・ハディドというバグダッド生まれの建築家については、様々な逸話がある。気性が荒いとか、頑固だとか、周りをイライラさせがちな人だとか。彼女と会った10分後には、もう彼女とは一緒に仕事をしたくないと思わず決意してしまう同業者もいるらしい。 私は建築家ではないけれど、もしそうだったら、私はきっと彼らのように彼女のことを理解しないだろう。なぜなら、私はハディドが天才肌だということを受け入れているからだ。 ハディドは、女性としては世界で初めてその名が広く知れ渡った建築家。そんな彼女だって、はじめから頑固で、タフで、高飛車だったわけではない。彼女が世界中にビルを立てる程、影響力のある人物になること自体、当初は誰も想像だにしなかったことなのだ。彼女が初めて国際的に注目を集めたのは、1983年のこと。香港で開催された「ピーク」というコンペで1位に輝いたのだ。その後、 1993年にはヴァイトラ・ファイア

    ザハ・ハディド展
  • パト・アーキテクチャー

    パト・アーキテクチャーは、マリア・デル・ピラー(1980年サントドミンゴ出身)とジュリオ・セサール・パラチオ(1977年ヴァレンシア出身)により、4年前に設立された建築会社。2008年9月、若い2人の建築家がプロジェクトを立ち上げ、バルセロナに新しくオフィス兼スタジオをオープンさせた。 パトは建築や公共スペースへの考え方や、デザイン、投資にエネルギッシュな力を持ち、この悪循環な現代社会に、今一番面白く斬新な考えを提案している。彼らは、一つのアイディアを発展させるために多くの時間を費やし、その都市やそこに住む人々に他とは異なった新鮮なアプローチをしている 。 私は、そんな彼らの考えやプロジェクトについて尋ねるために、彼らのゲリラオフィスに行ってきた。 どうしてパトを建築会社の名前として選んだのですか? 実際、建築会社のオフィスについて考え始めたとき、現に存在するオフィスとは違ったものを作りた

    パト・アーキテクチャー
  • ドローイング・センター

    マンハッタン・SOHO地区の細い裏通りを歩いていたとき、ドローイング・センターという場所を偶然に見つけた。その名前に私は立ち所に心惹かれ、もっと知りたいと考えた。そこで解ったのは、ドローイング・センターは、歴史的作品から現代作品まで、ドローイングを専門にしているアメリカで唯一の美術館だということだった。無名のアーティスト達に作品を公に発表する機会を与え、一つの重要な美術的メディアとしてドローイングというジャンルを知らしめるために1977年に設立。アートとカルチャーの分野において人々の議論に刺激を与えるという面でも非常に活動的な役割を果たし、また参加アーティストと共にワークショップやセミナーも開催している。 Matt Mullican, Installation View. Photo: Cathy Carver 現在開催中の個展は、ニューヨーク在住のアーティスト、マット・マリカン(1951

    ドローイング・センター
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    hyougen 2008/12/22
  • SHIFT | HAPPENING | ミニマム インターフェース展

    私達の持つ五感をフルに回転させることで得られるインターフェイスとのインタラクティブな関係。言葉を介さないミニマムな情報は、私達の感覚にダイレクトに呼び掛け、新たな領域へと誘い込む。山口情報芸術センター[YCAM]では、「ミニマム インターフェイス」展を開催し、コミュニケーションデザインをインターフェイスの視点から考える試みを行っている。 SHIFTは、YCAMによる展のキュレートリアルチームにインタビューを行い、インターフェイスの未知なる可能性に迫った。 今回ご回答いただける方の自己紹介をお願い致します。 教育普及担当の会田大也(あいだ だいや)です。普段は、観客の方が様々な発見をしながら展覧会を楽しむためのギャラリーツアーの企画運営や、メディアについての理解を深めるためのオリジナルワークショップの企画などを行っています。 今回の「ミニマム インターフェイス」展においては、チーフキュレー

    SHIFT | HAPPENING | ミニマム インターフェース展
  • シンガポール・ビエンナーレ 2008

    2週間の間に、アジアだけで10以上の大きなアートイベントが開催された。シンガポールのマリーナベイで開催された世界初のF1夜間レースが光彩を放つ中で、2回目となる国際現代アート展「シンガポール・ビエナーレ 2008」が、スピードカーの熱狂のもと開催された。 今年は、「Wonder」(驚嘆)をテーマに開催され、来訪者が疑問に思い、好奇心を抱き、内面から掻き立てられることを期待している。アートワークの残像からは、アーティストが現実や幻想の概念や、それらのグローバル社会の領域との関わりやその欠如について取り組んでいることが伺える。 シティーセンターに広がる、シティーホール、シンガポールフライヤー(上海スターが完成するまでは、世界一大きな観覧車)、サウスビーチのオフィサーズ・メス、マリーナベイのプロモントリーなどを含めた開催地の一部では、F1レースのマリーナベイシティサーキットを背景に構成されている

    シンガポール・ビエンナーレ 2008
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    hyougen 2008/11/30
  • 青参道アートフェア 2008

    時々用事があって表参道を歩くときなんかは、「面白い人が多いから」とか「表参道ヒルズの様子が気になる」とかで、ついつい青山通りに向かって左側の歩道を歩いてしまう僕は、このアートフェアを知るまで「青参道」と呼ばれる通りに足を踏み入れたことがなかった。しかし、それもそのはず。「青参道」という名前は、青山通りと表参道を結ぶエリアに最近付けられた新しい名前なのだから。 2007年に引き続き2回目の開催となるこの青参道アートフェアでは、「歩き慣れた大通りから、路地へ入って寄り道を」をテーマに、エリア内の各ショップが小さなギャラリーに変身し、個性豊かな通りにアートで色を添えた。 Anamachy Painting 小さなアートフェアだからと言って、侮ってはいけない。参加アーティストは、国内外様々な分野で活躍を見せる豪華アーティスト25組。田中麻記子、大山エンリコイサム as OEIL、Nigel Sco

    青参道アートフェア 2008
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    hyougen 2008/11/14
  • ニーブス・ブックス

    はじめてニーブス・ブックスの名前を耳にしたのは、 東京の友人が経営する No.12 ギャラリーがニーブス・ブックスとコラボして「A World Zine Exhibition」を企画しているというのを聞いた時だった。それからしばらくして、ベルリンのアートブックストアPRO QMで購入したジョッシュ・ペセリックのジン「Lispering」が、またもやあのニーブス・ブックス出版だった。 チューリッヒのホールストラッセにあるニーブス・ブックスのオフィス 白黒コピーをホチキスでとめただけのジン。かわいいけれど、どことなくノスタルジックで大人の雰囲気が漂うイラスト。ドキッとするような素肌に迫る写真集。ニーブスの出版物は日常的にデザインやアートブックに見慣れている目にも新鮮に映る。では一体何がニーブス・ブックスをそんなに際立たせているんだろう。そして、どうやったらこんなに沢山の面白いジンやが、スイス

    ニーブス・ブックス
  • ドイツ・アートブック財団 巡回展

    ドイツ・アートブック財団は毎年ドイツでその年に創刊された最も美しいに対し賞を送っている。主な焦点はとしての実用性にある。読みやすさやサイズ、重さ、紙の色、文字と紙のコントラストの具合なども要因とされ審査員によって審査される。これが意味するのはの良さはデザインだけではなくコンセプトや製作りの技術にもあるということだ。もしあなたが美しい線間隔や文字整列がされたが見たいのなら、ここにいくつか紹介しよう。 ハンブルグ中央図書館の展覧会に足を運んだ。受賞したは世界中のブックフェアーや公立図書館と他の関連の場所を巡回している。この展覧会は2月24日に終了しているので、あなたは他の会場を訪れることになるだろう。 カテゴリーは 1. 一般文庫、2. 学術書・専門書、3. 事実・ガイドブック、4. 絵、5. 教科書類、6. 特別な・実験的な、7. 取引ができない、に分かれている。正直

    ドイツ・アートブック財団 巡回展
  • 三嶋章義

    ヒロ杉山率いるエンライトメントでは、アートディレクター兼映像ディレクターとしてその手腕を発揮しつつ、ソロ活動では、そこはかとない深淵な広がりを携えた独自の世界観を繰り広げるアーティスト、三嶋章義。ナンズカ・アンダーグラウンドでの初個展から2年経った今年、8月30日から開催の個展「Elements」では、新たなる三嶋ワールドを「DIESEL DENIM GALLERY AOYAMA」にて披露する。展覧会を目前に控えた三嶋氏からお話を伺った。 今回の個展は、2006年の「QUARTER」に続く、2度目の展覧会です。まずは、「Elements」とタイトルを付けた展が、どのような内容になるのか、教えて頂けますでしょうか? 今回の「Elements」は、古代中国から伝わる五行思想からヒントを得ています。五行思想は、水、火、金、木、土という5つの元素(ELEMENT)によって、世界の成り立ちを説明し

    三嶋章義
  • 榎 忠

    6月6日から7月27日まで札幌宮の森美術館で開催されている「この男、危険。榎忠展」。設営3日目に直接、榎忠(えのき ちゅう)さんとお話できる場を与えていただいた。 タイトルが「この男、危険。」というのだから、さぞかし怖い方なのかと思っていたら榎さんは笑顔で、そして関西人らしいジョーク付きで私たちの取材に答えてくれた。榎さんのスタイル、美への思い、そして自分自身への挑戦。マーケットを気にせず、とにかく自分を信じて、自分のやりたいことを大切にしている榎さん。大好きなお酒とたばこを片手に、約1時間半、榎さんの美への思いをお伺いした。 榎忠「ハンガリー国へハンガリ(半刈り)で行く」 1977年 写真提供:榎忠、札幌宮の森美術館 まず榎さんといえばこの半刈り姿が印象的ですよね。 うん、ほれ髪の毛っておもしろいやん。若い時はな1年間に10センチとかどんどんどんどん、余裕で伸びるやん。そんなん、丸坊主に

    榎 忠
  • 第5回 ベルリン・ビエンナーレ

    「When things cast no shadow(もし何も陰をささなければ)」と題して第5回目となるベルリン・ビエンナーレが、2008年4月5日に開幕した。 今回は、選ばれし若きキュレーター、アダム・シムジックと彼のパートナー、エレナ・フィリポヴィッチによりオーガナイズされた。彼らによればこのビエンナーレは、若きアーティスト達による展覧会であり、特定の場所を明確に鑑みて、ベルリンにまつわる決まり文句から距離を置いたコンセプトを立て、実現しているという。またこのビエンナーレは展示である「昼の部」と月曜日を除いた会期末までの毎晩に開催されるイベント「夜の部」で構成される。 まずは昼の部、つまり今回のビエンナーレの展示から目を向けていこう。 今回は50のアーティストが参加しており、展示会場は4つに分かれている。 KWは、ベルリン・ビエンナーレの運営母体としての組織のみならず、コレクションを

    第5回 ベルリン・ビエンナーレ
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    hyougen 2008/04/20
  • リヨン・ビエンナーレ 2007

    リヨン現代美術館のディレクターであるティエリー・ラスパイユが、1991年から始めたリヨン現代美術ビエンナーレが2007年で9回目を迎えた。フランスでほぼ唯一国際的知名度を持つこのリヨン・ビエンナーレ。2003年の「明日が到着した。」と題された “未来”、2005年の「継続の体験」と題された “過去” に引き続き、ラスパイユ氏が提示した “時間” を主題とする三部作の最終章である今回は、「現状の考古学」を行うという試みがなされた。 その「現在」をテーマとするビエンナーレのために、アーティスティック・ディレクターであるラスパイユ氏によって選ばれたキュレーターは、1967年生まれのステファニー・モワドンと1968年生まれのハンス=ウルリッヒ・オブリストの二名。 Josh Smith, “Sans titre”, 2007 「(未だ)名付けられていないこの10年間の歴史」というタイトルの元、まだ終

    リヨン・ビエンナーレ 2007
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    hyougen 2008/03/22
  • グルドバーグ・マガジン

    グルドバーグ・マガジンの副題は「アート、グラフィック、デザイン、フォトグラフィー、そして明瞭な思想のための雑誌」となっている。アートだけのを載せる雑誌ではないと主張するエディター、しかし紙面そのものがすでにアートの作品のようである。実際掲載されている作品はグルドバーグのために製作されたものであり、さらに世界中で2000冊のみの限定発行なのだ。 現在のところ、「世界中」とは、ハンブルグやミュンヘン、ライプチヒ、ベルリン等のドイツの都市を意味する。しかしサンフランシスコや東京でもいくつかコピーを見つけることができるが、それはエディター達がどこを旅行したかによるのである。もし貴方がそれを見つけることができたとしたら、それはもう無料で貴方のもの。しかしこれらの都市以外ではコピーを見つけるのが困難となってからは、購読が可能になり年に4回私達の住所に届くようになった。エディター達はいつの日かコレクター

    グルドバーグ・マガジン
  • FIAC 2007

    パリの現代アート界にとって、秋とは「欲の秋」でも「読書の秋」でもこれまた「芸術の秋」でもなく、「アート売買の秋」である。なぜなら秋は、FIACの季節であるから。 Peter Halley グランパレの大改装のため12年間もブランリー河岸のテントの下や、パリ南部のポルト・ド・ヴェルサイユに位置する展示会場で行われていたFIACだが、パリ中心のグランパレとクール・カレ・ド・ルーブルに移動してきて2年目を迎えた今年は、フランスの公共交通機関のストライキまっただ中に開催されることとなった。 2004年からアーティスティック・ディレクターをつとめるジェニファー・フレイと2005年からコミッショナーに任命されたマルタン・ベトゥノを筆頭に、去年からグランパレを会場として獲得し、FIACの世界におけるアートフェアとしての地位はより向上し、確実なものになってきた。 In Situ FIACとは、Foire

    FIAC 2007
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    hyougen 2007/11/09
  • ホテル・フォックス

    デザイナーズホテル、ホテル・フォックスが、4月2日、デンマークの首都、コペンハーゲンにオープンした。若い世代をターゲットとした「フォルクスワーゲン・フォックス」の発売キャンペーンで、2一人のアーティストが61個の部屋をリデザインしたこのホテルの他、21日間にわたって、昼はプレス関係者に「フォックス」のお披露目、夜はライブ会場となる「クラブ・フォックス」、フォックスを使ってアーティストたちがアートカーを作る様子を公開する「スタジオ・フォックス」の3つの会場で行われている。 Hotel FOX 北緯55度に位置するコペンハーゲンは、4月になったばかりだというのに、なかなか日が暮れない。キャンペーンのためにレンガ造りの倉庫を改造したクラブ・フォックスの前に置かれた黄色い「フォックス」が夕闇にまぎれ、ライトアップが始まった午後8時頃、ホテルフォックスのレセプションパーティーが、クラブ・フォックスに

    ホテル・フォックス
  • WOW 10

    仙台と東京に拠点をおく、コマーシャルやプロモーションビデオを中心としたクリエイティブ・プロダクションWOW。今年で10周年を迎える彼らが、WOW所属のクリエーター5組と彼らがリスペクトする各表現分野で活躍する5組のクリエーターと共に「過去10年の再構築」と「これからの10年」を表現テーマにアートブック「WOW10」を制作。 参加アーティストは、WOWメンバーに加え、服部滋樹、ヨシオクボ、グエナル・ニコラ、田中耕一郎、artless、石渡雅史(池坊)、アートディレクション/デザインは、アートレスが担当した。 6月29日、アートブックのリリースのレセプション・パーティーがWOWのオフィスで行われた。パーティーには、参加アーティストはじめ沢山の人が訪れていた。 その会場で、一際目をひく、リリースされたアートブック「WOW10」。テーブルの上にディスプレイされ多くの人が手にとっていた。 クリエイテ

    WOW 10
  • http://www.shift.jp.org/IMGSRC100/mainj.html

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    hyougen 2006/04/21
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