2013年のデビュー作「りんごかもしれない」で人気を集めた神奈川県茅ケ崎市出身の絵本作家、ヨシタケシンスケさん(51)のスケッチや原画が並ぶ「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が横浜市西区のそごう美術館(そごう横浜店6階)で開かれている。独特の発想で幅広い世代の心をくすぐり続ける作家の「頭の中をのぞく」をテーマにした会場は、子どもから大人まで数多くのファンでにぎわっている。9月2日まで。(吉岡潤) 「想像力というか、世界観が面白い」と横浜市青葉区から訪れた小川絵実さん(37)。一緒に会場を回っていた同区の梛木友未(なぎともみ)さん(42)が「マイナスをプラスに考えるところとか意外性がある」とうなずくと、ヨシタケさんの作品「ぼくのニセモノをつくるには」がお気に入りという娘の葉月さん(10)は「笑えるところが好き」と声を弾ませた。