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ブックマーク / jp.toto.com (8)

  • 藤本壮介展 未来の未来|展覧会レポート|TOTOギャラリー・間

    レポーター=倉方俊輔 藤壮介のプロジェクトを見ると、これ以上単純にならないだろうというワンアイデアを堂々とやっている。 「藤壮介展 未来の未来」には、そんな大胆なプロジェクトの模型が並んでいた。プロジェクトの大きさや地域や年代のヒエラルキーを付けずに、ほぼ同一の率直なつくりの展示台に載って、建物の内外も無視するかのように、会場全体に散りばめられていた。 今までにないほどの客足だという。訪れた際にも多くの人がいた。建築学生や建築関係者のような方々ばかりではない。デザインやアートに普通に関心を持っているようなカップルや家族連れも目立った。海外からの人も多かった。もはや若手という枠を超えて、藤壮介は現代日の建築家を代表する存在となったことが分かる。 「パシャ」「カシャ」。会場にシャッター音が響くのは、展覧会の撮影を許可しているためだ。「未来すぎる!?」と興味をそそるプロジェクトの姿は、そ

  • 内藤廣展 アタマの現場|展覧会レポート|TOTOギャラリー・間

    レポーター=西沢立衛 内藤さんの展覧会に行って来た。内藤事務所の物を持ち込んだような雰囲気の展示で、模型、スケッチ、実施図面、内藤さんの愛読書、スチール棚、事務所の壁に掛かるドローイングや書、置物などが会場に並ぶ。とくに内藤さんの書斎を再現した一角には、内藤さんの持ち物とと模型が一緒に並び、展覧会タイトルである「アタマの現場」そのものとなっている。 ひとつ印象深かったのは、内藤さんが毎週会場に来て、自身の机に座って人々に向かって話をするという企画が、展覧会の展示の一部になっている、ということだ。またそれは、ギャラリー側の企画ではなく、内藤さん自身のアイデアということだ。トークは会期中、ほぼ毎週開かれている。僕が聴講した回は、内藤さんの大学時代の師である吉阪隆正の思い出が語られた。模型やに囲まれながら、内藤さんが昔の話をするということで、ふつうの展覧会というよりもっとプライベートな感じの

  • 乾久美子+東京藝術大学 乾久美子研究室 展 小さな風景からの学び

    TOTOギャラリー・間では、建築家・乾久美子氏と乾氏が教鞭を執る東京藝術大学・乾研究室の学生によって行われた、都市のリサーチ研究成果を紹介する展覧会を開催いたします。 乾氏は近年、陸前高田の「みんなの家」(2012年)の設計に参画した他、現在では宮崎県延岡駅周辺の整備プロジェクトや宮城県七ヶ浜町と岩手県釜石市における学校建築などが進行中です。こうした〈多くの人の集まる場所=公共〉のあり方を探る中で、設計者として日の風景の多様性を再認識し、人が自然に引きつけられる場所のもつ魅力への関心が高まり、今回のリサーチが始まりました。 「小さな風景からの学び」と題された展では、乾氏のほか、研究室の学生や乾久美子建築設計事務所の所員が行ったリサーチの、日常のささやかな現時点での成果を紹介します。半年以上をかけて、延べ45都道府県、約200を超える市区町村を取材する中で出会った風景を撮り続けた結果、そ

    乾久美子+東京藝術大学 乾久美子研究室 展 小さな風景からの学び
    hyougen
    hyougen 2014/02/23
  • 隈 研吾 展 Kengo Kuma Studies in Organic

    抽象的なものから抜け出して、有機的なものへと向かいたいと考えている。 有機的なものは、単なる自然とも自然素材とも違う。有機体は生命体に固有の「生成」のダイナミズムを有していなければならない。ある単位(遺伝子)がいかにして環境と闘いながら(あるいは正確にいえば環境に“負けながら”)生きられる全体を生成するかの驚くべき過程を、徹底的にスタディし、有機体にたどり着こうと我われは試みている。 具体的にいえばそれぞれのプロジェクトにおいて、ある固有な物質が発見され、その物質が様々な悪戦苦闘、紆余曲折を経て、ある全体を生成していくプロセス、その旅のようなシークエンスに、無性に惹かれるのである。ここでいう「ある全体」は必ずしも建築である必要はなく、家具や小物のままとどまることもあるし、建築を通り越して都市になってしまうこともある。あるいは建築のように立ち上がらずに、地べたに這いつくばったままであることも

  • GALLERY・MA 安藤忠雄建築展[挑戦—原点から—]|TOTOギャラリー・間

    ■安藤展が大阪へ巡回します!詳しくはこちら 建築をぬける風 私の初期の仕事である「住吉の長屋」の核心は、狭い敷地の三分の一の面積を占める中庭の存在にあった。 住まいの中に直に自然が入り込んでくる分、冬の寒さは厳しい。 雨の日には傘をさしてトイレに行かねばならない。 住まい手に不便な生活を強いる提案は、ときに建築家の横暴と批判を受けた。 だが、住まいの何を喜びとするかは、そこで過ごす人間の価値観の問題である。 大阪下町の猥雑な都市環境を前に生活とは何か、住まいとは何かを徹底的に考えた末、私は、自然と共にある生活にこそ人間生活の原点があるという結論に行き着いた。スペース、コストともに極限に近い条件下での都市住宅——だからこそ安易な便利さより、天を仰いで“風”を感じられる住まいであることを優先した。 この小住宅を原点として、今日まで30年間余り建築活動を続けている。年代を重ねるごとに仕事の規模は

  • GALLERY・MA アトリエ・ワン展 いきいきとした空間の実践 | TOTOギャラリー・間

  • ギャラリー間

    TOTOギャラリー・間(ま)は、TOTOが運営する、建築とデザインの専門ギャラリーです。建築家・デザイナー「個人」がもつ思想や価値観を表現する場として、出展者一人ひとりのメッセージを発信しています。

  • GALLERY・MA Steven Holl展 Luminosity / Porosity|TOTOギャラリー・間

    展覧会「Luminosity / Porosity」で我々が追求しているのは「孔(あな)」と「光」の様相、ひいては、建築と都市化(アーバニズム)とランドスケープの一体化、究極的には「物質」と「精神」の融合についてだ。すでに繰り返されてきた建築と都市化とランドスケープの一体化についての議論は、形があって初めて認識できる光と陰と影がひとつの事象であることを証明するのと同時に、「物質」と「精神」の融合を証明することでいっそう説得力のあるものになる。建築というものを経験するときに沸き起こるはずの感動や歓びのきっかけとなるのは、一つの物体としての形状(フォルム)に心を奪われることではなく、空間の内側、空間の周囲、空間の間といった空間の存在そのものがおこす一連の現象を経験することによる。「Luminosity / Porosity」で我々が試行したのは、精巧に刻まれた形状の上に反射する、あるいは屈折す

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