国の登録有形文化財で、明治時代の小説家・歌人の樋口一葉が通ったことで知られる東京・本郷の旧伊勢屋質店を跡見学園女子大学が購入することになった。11日にも所有者と売買契約を結ぶ。維持・管理が困難になった所有者が土地建物を売りに出し、存続が危ぶまれていた。文京区が大学の購入費の一部を補助することで交渉がまとまった。 区によると、補助額は売買総額の3分の1を超えない範囲。購入後30年は転売を禁止する条件などを付ける。大学と連携し、土日の公開事業も計画している。 登録有形文化財の修理費は設計監理費以外に補助はないため、所有者が区に相談。昨年、観光を学ぶ学生の実習の場としての活用に関心を示した跡見学園女子大学と協議を始めたが、金額面などで交渉は決裂。一般に売りに出された。住民や区議会から保存を求める要望書が提出されたこともあり、区が大学の購入資金に補助金を上乗せする案を提示、所有者との間で再交渉を進
物事を今までとは違った視点で眺めると、本当の宝物に出会うことがある。多くの教会には、美しいステンドグラスの窓や、魅惑的なガーゴイル、それに見事な芸術作品があるが、ただ視線を上に向けるだけでも、息を呑むような光景を目にすることができる。たとえ首の筋を違えたとしても、見上げてみる価値は絶対にあるはずだ。
名古屋駅前のシンボルとして、半世紀の歴史を刻んだ「大名古屋ビルヂング」(名古屋市中村区)が、老朽化のため30日夜、閉館した。大名古屋ビルヂングは、三菱地所が建設し、1965年に当時中部圏最大の12階建て、高さ41メートルの全館が完成した。多くの企業
国連加盟国は公式に国家承認していないのだが、もし国家と認めるのであれば、「シーランド公国」は世界で最も面積が小さい国である。(認めないならバチカン市国が一番小さいということになるが)。 北海の南端、イギリス南東岸から10km沖合いに浮かぶ小さき構造物であるシーランド公国は、もともとは1942年に建設されたイギリス軍海上要塞「フォート・ラフス」だったところだ。 ソース: Kuriositas: The Principality of Sealand イギリスは第二次世界大戦中、沿岸防衛の拠点として4つの海上要塞と多数の海上トーチカを建設した。シーランド公国が領土としているフォート・ラフスは、最も北に位置していた海上要塞であり、1942年から建設された。ここにはイギリス沖10kmの北海洋上、ラフ・サンズと呼ばれる砂堆の上に、大きな柱が二本ある巨大な構造物を沈め、海上に突き出した柱の上に居住区や
建築史とは建築の歴史である。 しかしこの場合の「建築」とは、いわゆる大文字の建築であり、超越であり、理念である・・・。 というように書くとすごく頭でっかちの話しをしているように感じられる。しかしこれはフツ-なのである。 最も凡庸な様式史、つまり和洋、新和洋、大仏様、禅宗様、折衷様・・・、あるいはロマネスク、ゴシック、ルネサンス・・・・といった書き方でさえ、とても抽象的で、理念的なものなのである。 つまりこれらの様式は、個々の建築の血液型や国籍などといったはっきりカテゴリーで規定できるものではなく、いわば「ものさし」を決めているだけである。「ものさし」は定義上、純粋である。しかし個々の建築はとても不純なものである。 たとえばロマーノのパラッツォ・デル・テにしたって、マニエリスムの傑作とされるが、構造は煉瓦造でありとても常套的なものだ。だから観念的にはマニエリスム、実体的には中世とさほどかわら
トルコイスラム美術館には大セルジューク朝(11-12世紀)の陶器や八点星のタイルなどが展示されていたが、後のアナドル・セルジューク朝(1177-1318)のタイルは、見落としたか、あるいは展示されていなかったので、『TURKISH TILES』に記載されているタイルは私にとって貴重なものとなった。 現イランを統治した大セルジューク朝からアナトリアまで拡大したアナドル・セルジューク朝(日本ではルームセルジューク朝)について同書は、大セルジューク朝は11世紀半ばに現在のイラン北東部のホラーサーン地方にテュルク系民族によって建国された。イランからアナトリア地方まで領土を広げたセルジューク朝は、大帝国へと成長し、1071年にビザンチン帝国との戦いでアナトリア地方を領土に加えた。モンゴルの侵攻と1243年のキョセダー Köse Dağ の戦いで大きく衰退した大セルジューク朝は1308年にイルハン朝の
松田雅央(まつだまさひろ):ドイツ・カールスルーエ市在住ジャーナリスト。東京都立大学工学研究科大学院修了後、1995年渡独。ドイツ及びヨーロッパの環境活動やまちづくりをテーマに、執筆、講演、研究調査、視察コーディネートを行う。記事連載「EUレポート(日本経済研究所/月報)」、「環境・エネルギー先端レポート(ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社/月次ニュースレター)」、著書に「環境先進国ドイツの今」、「ドイツ・人が主役のまちづくり」など。ドイツ・ジャーナリスト協会(DJV)会員。公式サイト:「ドイツ環境情報のページ(http://www.umwelt.jp/)」 ドイツを旅行すると気付くのだが、大きな教会は必ずといっていいほど修復工事をしている。記念写真を撮ろうとしたら無粋な工事用足場がファインダーに入ってしまい残念、という経験をされた方も少なくないと思う。 石造りの建物も年数を重ねれば
旧造幣寮鋳造所正面玄関 造幣局はかなり地味な政府関係機関(独立行政法人)といえるだろう。有名なのは「桜の通り抜け」くらいのもので、知られていないことが多い。 続きを読む >> ホテルニューグランド 山下公園通りはおしゃれでエキゾチックな散歩道だ。銀杏(いちょう)並木と瀟洒(しょうしゃ)なクラシックホテルの取りあわせは、これぞ横浜と思わせる風景である。 続きを読む >>
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