出版不況が続く中、出版社などの収入が落ち込む一方、売上高が100億円以上の書店運営企業は増収になっていることが帝国データバンクの調査で分かった。大手は電子書籍との連携やカフェの併設など、紙の本の販売という本業に加えて運営を多様化していることが背景にあるとみられる。 出版関連企業(2528社)の2015年度総売上高は約4兆8867億円。前年度からマイナス3.6%、金額にして1805億円減少した。 うち出版社はマイナス5.8%の1兆8927億円、出版取次はマイナス7.2%の1兆6354億円と落ち込む一方、書店を運営する企業は1兆3585億円と、4.8%のプラスに転じた。