今回はモバイル向けSoCを作る際の手順の話を先に進めたい。採用するCPUコアとGPUコア、バスと周辺回路などが全部固まったら、それぞれのIP(知的財産)を入手するなり、もしくは自分たちで作るわけであるが、そうしたものは最終的にEDA(Electronic Design Automation)ツールと呼ばれる設計用装置に全部叩き込むことになる。 もっとも自動調理器ではないので、材料だけ入れればできあがりというわけではない。EDAツールそのものも多種存在しており、複数のEDAツールを使いながらテープアウトに向けて作業を進めてくことになる。しかし、この中にまで踏み込んでしまうと、これはもうSoC技術論ではなくASIC設計の詳細になってしまうので、今回は割愛させていただく。 SoCを作るうえで避けて通れない 検証とデバッグ 今回は、そうした設計の先となる話である。連載228回で説明したように、So
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