A passion project by Ben Taylor (@taybenlor@aus.social). The source is available on GitHub. Shoot me an email if you want to chat about Runno (runno@taybenlor.com).
コンテキスト 構成 手順 モンキーパッチrbsを使うメリット 最後に 2024/12/05 20:27追記 コンテキスト 僕が直近2〜3年以内に新しく作ったgemでは全てrbsとsteepを導入してガッツリ型を書いています。 しかし自分のgemのrbsは書けても、自分のgemが依存しているrubyの標準ライブラリのメソッドや依存している別のgemの方で型定義がなかったり足りていなかったりして steep check が通らなくて困ることがよくあります。 こういう時には https://github.com/ruby/gem_rbs_collection や https://github.com/ruby/rbs にパッチを送ればいいんですが、とはいえ本家に取り込まれるまで自分のgemの開発が止まるのはつらいのでfork版を使うことが多いでしょう。 しかし足りない型定義が多かった時にfork
こんにちは。 id:Pocke です。マネーフォワードでは Rails を用いた Web アプリケーションの開発と、RBS という Ruby の静的型システムの開発を行っています。 最近 RBS の開発をする中で、「不要な処理を削除すると実行速度が遅くなる」という不思議な現象に遭遇しました。この記事ではその現象を解説しようと思います。 なおこの記事は Ruby の知識を前提としないように執筆されており、Ruby の知識が必要となるところには注釈を加えて補足しています。 普段 Ruby を書かない方にも読んでいただければ幸いです。 問題を引き起こした変更 今回の問題は、RBS のメモリ使用量の削減を行っている中で遭遇しました。まずはどんな変更を行おうとしていたかを解説します。 変更の動機 最近私は RBS のメモリ使用量の削減に取り組んでいます。1 その取り組みの中で、RBS のパーサーが作
はじめに ruby.wasmバイナリに3rd party製のgem組み込んだ際のトラブルシュートのログを書き残しておきます。 2024年6月現在のHACKです。今後の開発が進めば不要になると想定しています。 こちらのスライドの補足記事です。 speakerdeck.com 前提 下記PRにより、Bundlerと ruby_wasm gemを利用して独自のruby.wasmバイナリが作成できるようになっています。 github.com $ bundle init Writing new Gemfile to /tmp/tmp.ZeVCP05HyB/Gemfile $ bundle add ruby_wasm $ bundle add rainbow $ bundle exec rbwasm build -o ruby.wasm (snip) INFO: Packaging gem: rain
やりたいことRuby の環境を作らずに基本的なスクリプトを動作させたい 非エンジニアの環境で 1 ファイルでコマンドを動作させたいというほどの環境の縛りはない簡単に Docker 環境で基本的なコードが動けばよい、程度今回できたことWasm 版 Ruby を Wasm Runtime 上で動かす基本的な Ruby コードと Wasm 版 Ruby を一つの Wasm module にパッケージし、それを Wasm Runtime 上で動かす さらに Wasm module を compile しておいて起動を速くする(Rubyについてはまだまだ課題は多いが)Wasm を使うことで直接実行バイナリを生成できない言語でも JVM + .war 程度の使い勝手である程度のことができることが分かった実験に使ったのは macOS 13.6.7 ( arm64 darwin 22 )Ruby 3.2.
こんにちは、 @t0yohei です。 ruby.wasm は、Ruby のコードを Wasm に変換しブラウザー上で実行できるようにする技術です。 今回は、この ruby.wasm を使用してちょっとした web アプリを作成したので、そのことについて記載してみようと思います。 ※ この記事は、RubyKaigi 2024 のクラウドワークス社ブースにて展示するクイズアプリの解説記事です。 目次 目次 作ったもの クイズアプリの解説 大まかな仕組み 使わせてもらったライブラリ i18n 対応 問題について デプロイ先 難しかったこと タイマーの部分の実装 Ruby のコード規約、JavaScript のコード規約の使い分け サンプルコード探し 感想 作ったもの Ruby に関するクイズを出題して、それに答えてもらうクイズアプリを作成しました。 RubyKaigi でのクラウドワークス社ブ
はじめに 弊社にはGoで作ったシステムが存在しますが、作られてから数年が経過して、メンテナンスも十分にできていない状況でした。 そこで、このシステムをリファクタリングして生産性を上げようという結論になりました。 リファクタリングにあたり、Goのままで行くのか、弊社でよく使われているRubyで行くのかを検討してみましたので、その過程を紹介したいと思います。 Rubyでリプレイスしようと思った理由 Goで動いてて言語やライブラリのバージョンアップなどメンテナンスがされてない部分はありますが、 そこを解消すればGoのままで行った方が良いのでは?と思うかもしれません。 しかし、あえてRubyでリプレイスしようと思うに至ったのは以下の点があります。 Rubyの方が開発速度があがりそう Goのリファクタリングをするのに時間がかかりそう Goのリファクタリングと機能追加でコード修正箇所が被るとスケジュー
Ruby 3.3リリース! 新機能解説 Prism:エラートレラントな、まったく新しいRubyパーサ Prismは、Ruby 3.3.0にバンドルされた新しいライブラリで、プログラミング言語Rubyの新しいパーサであるPrismパーサのバインディングです。Prismはエラートレラント、移植性、メンテナンス性、高速性、効率性を考慮して設計されています。この記事では、Prismの歴史、設計、API、そして今後の課題について取り上げます。 使用方法 Rubyバインディングを通してPrismパーサを使うにはrequire "prism"をして、Prismモジュールのparseメソッド、または他のparse_*系のメソッドを呼んでください。次に例を示します。 require "prism" Prism.parse("1 + 2") parseメソッドは、パース結果のオブジェクトを返します。こ
Ruby 3.3がリリースされた。YJITには非常に多くの改善が含まれたリリースだったが、 NEWS解説記事やリリースパーティーでは 2点しか触れられなかったので、この記事ではRuby 3.3でYJITがどう改善されたかについて解説する。 YJITは既に実用段階 YJITはRuby 3.1で導入されたが、Ruby 3.2の時点でexperimentalのマークが外れ、実用段階となった。 Ruby 3.2では、以下のような企業で性能改善が報告された。 DeNA: 40% 高速化 GMOペバボ: 18% 高速化 STORES: 6.5-7.5% 高速化 Timee: 10% 高速化 メドピア: 2.8% 高速化 BOOK☆WALKER: 20-30% 高速化 Discourse: 15.8-19.6% 高速化 Lobsters: 26% 高速化 CompanyCam: 20-40% 高速化 弊
mrubyファミリー Advent Calendar 2023 24日目の記事です.............................. qiita.com wasm環境で動くmrubyを作っているのでその途中経過をダラダラ書きます。 本当は.............. 今の時点である程度まともに動かしたり、情報も整理したかったんですね。で、一昨日〜昨日と夜に時間があったはずなのですが、その日程で存在した会社の全社集会後に無限に飲み明かしてしまい、その時間と体力が.......。 なので生活の状況をシェアします。 mruby/edge (仮) を作りたかった話 すごく昔、WASM CRubyの発表があった時に、「必要な機能だけを取捨選択できるmrubyの方が向いてたりしませんか?」という質問をした覚えがあります(全てがうろ覚え)。その時は、それでも利用者が多い方のランタイムでやりたい
より高速なRubyのWebAssembly実装「Ruvy」、Shopifyがオープンソースで公開。Ruby仮想マシンとRubyアプリを組み合わせてビルド 昨年(2023年)12月にリリースされた「Ruby 3.2」では、WebAssemblyによって実装されたRubyランタイム「Ruby.wasm」が正式版となりました。これによりWebブラウザや単体のWebAssemblyランタイムの上でRubyランタイムを実行し、Rubyプログラムを実行できるようになりました。 このRuby.wasmをベースに、さらに高速なRubyのWebAssembly実装となる「Ruvy」が、Shopifyからオープンソースとして公開されました。 Calling all #Ruby developers! Explore a new tool for leveraging Ruby to create #WebAs
We’ve recently open sourced a project called Ruvy! Ruvy is a toolchain that takes Ruby code as input and creates a WebAssembly module that will execute that Ruby code. There are other options for creating Wasm modules from Ruby code. The most common one is ruby.wasm. Ruvy is built on top of ruby.wasm to provide some specific benefits. We created Ruvy to take advantage of performance improvements f
作ったもの モチベーション 使った技術 感想 作ったもの https://sue445.github.io/annict-vod-search/ github.com モチベーション 最近縁があって Annict の編集者*1 になって、気がついた時に各アニメの配信サイトの情報を登録しています。 その時にいちいち複数の配信サイトでアニメのタイトルを検索するのが大変なので一箇所で検索できるようにしたくて作りました。(製作時間は2〜3時間) 使った技術 いつもだとこの手の雑なページはVue.jsを使うことが多いのですが、今回は面白全部 *2でruby.wasmを使ってみました。 ruby.wasmで仮想DOMを扱うためにruby-wasm-vdomを利用しています。 ruby-wasm-vdomについては下記を参照。 github.com qiita.com 感想 使い慣れたRubyで書けるの
技術部の笹田です。今日で退職するので、バタバタと返却などの準備をしています。 本記事では、Rubyの並行並列処理の改善についての私の取り組みについて、おもに RubyKaigi 2022 と 2023 で発表した内容をもとにご紹介します。 並行と並列はよく似た言葉ですが、本記事では次のような意味で使います。 並行処理(concurrent processing)は、「複数の独立した実行単位が、待っていればいつか終わる(もしくは、処理が進む)」という論理的な概念で、古典的にはタイムシェアリングシステムなどが挙げられます。 並列処理(parallel processing)は、「複数の独立した実行単位のうちのいくつかが、あるタイミングで同時に動いている」という物理的な概念で、古典的には複数のCPU上で同時に実行させる、というものです。最近では、1つのCPU上で複数コアが同時に動いている、という
RubyKaigi 2023 キーノートレポート Maxime Chevalier-Boisvertさん「Optimizing YJIT’s Performance, from Inception to Production」 ~RubyKaigi 2023 2日目キーノート 最近のRubyインタプリタの進化において非常に重要なトピックの一つが、JITコンパイラの登場です。特にShopifyのJITコンパイラチームを中心に開発されたYJITは、世の中で広く使われているRailsアプリケーションを有意に高速化できるJITコンパイラとして、既にproduction-readyであると評価されており、各所で採用が進んでいます。 RubyKaigi 2023 2日目のMaxime Chevalier-Boisvertさんによるキーノートでは、開発チームがYJITを開発するにあたってどういったアプロ
Racc は文法規則から Ruby で書かれたパーサを生成するパーサジェネレータです。 パーサ生成アルゴリズムには yacc などと同じ LALR(1) を使用しています。 yacc を知っている人は記述法の違いだけわかれば使えると思います。 yacc を知らない人は 拙著『Ruby を 256 倍使うための本 無道編』(青木峰郎著、ASCII) などを一読していただくのがよいかと思います。 他の UNIX コマンドなどとは異なり、 いきなり使うだけで Racc を理解するのはかなり困難です。 Racc とはなにか Racc は文法を処理するツールです。 文字列はただの文字の列で、コンピュータにとっては意味を持ちません。 しかし人間はその文字の列の中になにか意味を見出すことができます。 コンピュータにもそのようなことを、部分的にでも、させられたら便利でしょう。 Racc はその手伝いをして
オープンソースのWebAssemblyサーバレス基盤「Wasm Workers Server 1.0」正式リリース。RubyとPythonのWASMランタイムに対応し、Ruby/Pythonでの記述が可能に VMware Wasm Labsは、Node.jsやDenoのようにWebAssemblyやJavaScriptで記述したWorkerをサーバサイドでイベントドリブンに実行できる「Wasm Workers Server」のバージョン1.0をリリースしました。 Wasm Workers Server v1.0.0 is out. We are happy to announce the support for Python, Ruby and more languages in the future! From now on, you can create worker-based se
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