住田町上有住の恵山地域に伝わる小正月行事「かせどり」は11日、同地域内で実施された。地元の小学生が福の神に扮し、各家を訪ねては大黒舞を披露。この1年、家々にたくさんの幸せがやって来るよう願った。 かせどりは、火伏せや厄除けなどを祈願して全国各地で展開されている伝統行事。各戸を訪問してもちや祝儀などをもらい集める様子から、「稼ぎとり」が語源と伝えられている。 恵山地域では、昔から地元の青年たちが小正月の夜に集まって行っていたが、昭和50年代からは子供会と育成会を中心とした冬休みの活動として定着。日中に家々を訪ねては大黒舞を踊り、菓子や祝儀をもらい集めるようになった。 今年は小中学生12人が参加し、小学生が赤い帽子とちゃんちゃんこ姿の福の神に扮した。その後、米袋を携えた中学生とともに2班に分かれ、地域内の40戸余りを訪ねた。 時折強風が吹きつける厳しい寒さにも負けず、子どもたちは元気に