今回は「岩手県の山岳信仰」と題して、岩手県内にある数多くの「山」の内、古くから庶民の信仰対象となってきた山々を紹介したいと思います。 左の画像は、岩手県における「山岳信仰」の中心である「早池峰山」の御朱印ですが、ところで、皆さん、「山岳信仰」とは、どのような信仰だと思いますか ? 当然、山を拝む事が「山岳信仰」と言う事は解っていると思いますが、それでは何故、山を拝むのでしょうか ? 「山岳信仰」は、自然崇拝の一種です。原始社会では、山、大木(巨木)、巨岩/奇岩、湧水と言った天然の物を崇拝するケースと、地震、雷、洪水、噴火、旱魃、疫病、等と言う自然現象を崇拝するケースがあります。 そして、「山」に関しては、古来より「神」が宿る場所として、拝み続けられて来ましたが、これは、「魂」や「霊魂」の考え方が影響していると思います。 原始社会では、人が亡くなると、亡くなった人の「魂」は、村に近い山に昇っ