筆者は世代的に特撮にはあまり縁がない。もちろん平成から令和にかけて『仮面ライダー』や『ウルトラマン』が放送され、それぞれ愛されていることは承知しているが、少なくとも特撮文化が全盛を誇った高度経済成長期にと比べれば規模が縮小していることは否めないし、筆者の同世代でも特撮のファンはややコアなオタクという印象だった。 このような前置きで中高年の読者が気分を害されたら申し訳ないが、特撮の文化的価値を否定しているわけでない。特撮が日本の戦後文化にもたらした影響の大きさは自分のような若造ですら日々実感するところであり、むしろ自分の特撮への無学は重々承知しており、本稿にも見苦しい表記があるかと思う。 ただそれでも、現在絶賛公開中の『シン・ウルトラマン』に対し特撮に縁のない人々、中でも若い世代が、一部の映画評論で指摘されるように「懐古趣味」と『シン・ウルトラマン』を敬遠しているのであればそれは大変もったい
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