こんにちは。田原です。 前回までに説明したプログラム用メモリ、静的変数用メモリ、スタック用メモリは、基本的にコンパイル時にサイズが決まります。もし、これらの領域しか使わない場合、巨大なメモリを搭載しているコンピュータでプログラムを走らせても、その巨大なメモリを有効活用できません。それは悲しいですよね。 その巨大なメモリをうまく使うための仕組みが「ヒープ用メモリ」です。今回は、このヒープとその使い方について解説します。 第4回目 コンピュータの仕組みについてで、メモリとそのアドレス、そしてポインタについて少し説明しました。これらはたいへん重要ですので、軽く復習します。 int a; int* b=&a; 上記のようにint型の変数aがあったとします。その変数aはどこかのメモリ上に割り当てられますので、アドレスが割り振られています。その先頭アドレスを取り出す演算子が & でした。つまり、 &a
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