因子分析を行ったら… 因子分析を行って,下位尺度が決定したら,次は「尺度の信頼性の検討」を行う。 信頼性の検討のしかたにはいくつかの方法があるが,よく使われる方法として「α係数(アルファ係数)」を算出することが挙げられる。 α係数がある程度の数値(.70や.80)以上であれば,尺度の「内的整合性が高い」と判断される ただしこれは測定している概念や項目数などにもよるので,明確な基準があるわけではない。 しかし,.50を切るような尺度は再検討すべきであると思う。 α係数 たとえば,先ほどのデータ(ex09-01.sav)で「α係数」を算出してみよう。 例として,先ほどの「3回目の因子分析」の結果を採用したとしよう(本当はもう少し項目を取捨選択しながら因子分析を繰り返し,結果を洗練させる必要があるのだが)。 第1因子に高い負荷量を示した項目は A09,A13,A02,A21(逆転),A07,A1