ラテン方格を用いて割り付けを行う実験計画法のことを指します.たとえばn人の被験者にn種類の介入を行う実験をする場合,n行×n列の表を作り,行に被験者を,列に介入を行う順番を記入しておき,空いたマスに介入の種類を配列していきます.するとn種類の介入は次のようになります.①どの介入も1つの順序の中で1回実施されます.②どの被験者もすべての介入を1回経験します. 下図は3人の被験者(Aさん,Bさん,Cさん)に3種類の介入(a,b,c)を行う場合のラテン方格です.Aさん,Bさん,Cさんの3人全員が3種類の介入a,b,cを1回ずつ経験でき,配列に「釣り合い」がとれていることがわかります.また,これらの平均値は,順序効果に左右されないため,各被験者に平等の条件を与えることができるというメリットがあります.このようなn行×n列の表をラテン方格と言い,ラテン方格を用いることで介入や刺激の順序につり合いを持