「なぜ、ウチの営業は売ってこないんだ」――。いつも、そう思っているシステム会社の幹部は少なくないはずだ。いらだつ気持ちはわかる。だが、営業担当者の行動が変わらなければ、売り上げはなかなか伸びない。この不況期に求められている「新規市場の開拓」や「新規事業への進出」も進まない。 ものごとには、うまくいくための原理原則がある。そして、顧客開拓にも原理原則が存在する。以下では、船井総合研究所が導き出した顧客開拓の10原則を2回に分けて紹介しよう。 原則1:「売れてる」商品を持つ 「売れる商品」が「優れた商品」とは限らない。逆説的かもしれないが、結局は「よく売れている商品」や「実績のある商品」が「売れる商品」なのである。 新規顧客を開拓する近道は、「売れる商品を開発する」のではない。「売れている商品をかつぐ」ことだ。もちろん、経営に余裕があれば、自社で「売れる商品」作りにチャレンジしても構わない。し