藤井氏は著書『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』(共著)『アフターデジタル2 UXと自由』の中で「日本のDXはそもそも立脚点が間違っているのではないか」と問題提起している。 藤井氏によれば、モバイルやIoTやセンシングのような技術革新が起こったことによって、今まではデータとして残らなかった購買や飲食、移動といったオフラインの行動履歴のデータ化、オンライン化が可能になる。これは、ビジネスにおいては属性データから行動データの時代に変わることを意味する。 この考えに基づき、藤井氏はこう口火を切った。 「顧客×行動データを取得、活用できるようになると、属性データだけでは分からなかった最適なタイミング×コンテンツ×コミュニケーションの提供が可能になる。すると、今までのような製品販売型ではなく、顧客に寄り添ったサービスやソリューション、価値を提供できる企業が勝ち残ることになる。企業競争