年度が変わり、新たに策定した業務方針を説明する機会に接しているに違いない。筆者がビジネス実践スキルの演習プログラムを実施していて、この時期多い質問に、「説明した内容を、聞き手が理解しているように思えない」「納得したかどうかがわからない」というものがある。 聞き手の理解度、納得度が高まる説明ができるかどうかは、聞き手に合致した「説明話法」を発揮できるかどうかというスキルの問題だ。 特に新しい方針を、新しいメンバーに説明しなければならないこの時期に、説明スキルの高低が露見する。 私は説明話法を、次の7つに区分している。過去の演習参加者が発揮して聞き手の理解、納得に効果のあった話法をモデル化したものだ。 ひとつ目は、「経過話法」だ。経過をたどって、時系列の順に丁寧に説明する。話があっちこっち飛んでしまいがちな人は、まずは、この経過話法を試してみるとよい。 ふたつ目は、「積上話法」だ。経過話法が実