周りには様々な美しい花がある. 私の庭には、余り花がない。 だが、花々と同じように愛でている樹木がある。 牧、棒樫、山茶花、そして紅葉や藤の花の 低灌木を愛でる日常があるからである。 だがらと言って花が嫌いではない。 過去は、それなりに花はあった。 (今は、ホンの少しは、花はある。) 手入れ作業に手が回らない だけのことである。 だから雑草にしても私にしたら、鑑賞の対象 になる。 可憐な花ほどその感が強い 庭に咲くレンゲソウをはじめとして、である。 何気なく見ている花のなかで、はっと心の 琴線を引き覚ますときが有る。 ドクダミでさえ、あの白い可憐な花が咲く時は、 幼少時代に闘病生活を送っていたころの自分を 鮮明に思い出す。よくぞ生きれたと。 季節が来れば、どこともなく飛んできて 私の家で種を咲かせ、やがては散っていき 一生を終わるのである。 誰も一瞥もされないが、だれか一人でも 気にかける
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