「どうせやるなら、楽しくやりたい」を信条に、スタークリエーターとして走り続ける佐藤可士和氏。クリエーティブな仕事とは何かを、若者に向けて語る。 クリエーティブかどうかは、マインドの問題 ──ユニクロ、楽天グループ、セブン-イレブン・ジャパンといった先端企業のクリエーティブディレクションを手掛けてきました。 クリエーティブのスタイルとして、結局、本質は何なのか、そう見続け、考え続けることで答えが必ず見つかっていくと思っている。枝葉を徹底的にそぎ落とし、真剣に見ようとしないと本質は見えてこない。何が本質かと考え抜かないと、それに突き当たらない。若いうちから、考え続ける習慣をつけるのが大切だ。 ──考え続ける? クリエーティブかどうかは、つまるところマインドの問題なのだ。能動的に何かをやろうと思っているか受け身なのか。クリエーティブの仕事は価値の転換そのものだからだ。一般の人が普段踏み込まない「