理化学研究所の小保方晴子リーダーの博士論文について、早稲田大学の調査委員会が「不正はあったが、博士号の取り消しにあたらない」と判断したことに対して、同大学大学院先進理工学研究科の教員有志は7月24日、異議を表明する文書を大学に提出した。 文書には、岩崎秀雄教授(電気・情報生命専攻)ら4人の教授が、有志代表として名を連ねている。調査委員会の報告書について、「私たちが(小保方リーダーの)学位論文の中で重大な問題点とみなしてきたものが、軽微に扱われている場合が散見された」「強い違和感と困惑を覚えざるを得ない」と反発する姿勢を示した。 小保方リーダーの博士論文の冒頭が海外サイトの無断引用(コピー&ペースト)だったことについて、「執筆者の学問的な誠実さと能力の欠如を強くうかがわせる」と指摘し、「このような論文に本来、学位授与がなされることはありえない」と、調査委員会の結論を強く批判している。