タグ

ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (21)

  • 日本型住宅システムと日本型雇用システムのシンクローー平山洋介『マイホームの彼方に』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    平山洋介さんの『マイホームの彼方に─住宅政策の戦後史をどう読むか』(筑摩書房)をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480879097/ 戦後日において、マイホームの購入を前提とする社会がどのように現れ、拡大し、どう変化したのか? 住宅政策の軌跡を辿り、住まいの未来を展望する。 平山さんのをお送りいただくのは実に11年ぶりです。以前のは、『住宅政策のどこが問題か』(光文社新書)で、ワーキング・プアと並んでハウジング・プアという言葉が交わされていたころで、それまで労働社会問題の視野から抜け落ちがちだった住宅問題がクローズアップされてきた頃でした。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-3fdd.html 今回のは300ペ

    日本型住宅システムと日本型雇用システムのシンクローー平山洋介『マイホームの彼方に』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 丸山眞男をひっぱたいた人々: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) コメント 2017年11月12日 (日) 10時12分

    かなり長期にわたって閉鎖されていた大原社研のサイトがめでたく復活したようで、大原社研雑誌も読めるようになったようです。 https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/ https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/images/oz/contents/707%EF%BD%A5708_06.pdf その9/10月号に載っている加瀬和俊さんの「失業対策史研究を振り返る」という講演録は、戦前の失業対策事業、失業保険の試みなどの研究史を振り返って語っていて、『労働法政策』でも取り上げてテーマで興味深いのですが、その最後のあたりに出てくるトピックが、たぶん多くの人にとっては結構「へぇへぇ」なのではないかと思われ、ちょっと引用しておきます。 それは、「6 補 足―徴兵制と失業問題」というタイトルの短い一節で、加瀬さんが今から25年前に東大の社研雑誌に書いた論文の内容

    丸山眞男をひっぱたいた人々: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) コメント 2017年11月12日 (日) 10時12分
  • 「リベラル」関係エントリ大公開 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    フランス人としてごく普通に育った女性が、日人マンガ家と結婚したために、アメリカ方言と日独特のニュアンスに満ちた言語に違和感を感じるのは、あまりにも当たり前なのですが、あまりにも日独自の言語空間にどっぷりつかったまるどめな人々には理解できないようです。 https://twitter.com/karyn_poupee/status/914071602450522112 海外では「リベラル」と言ったら「右側」という意味ですが、日では「左側」ですね。例えば、仏大統領マクロン氏は「超リベラル派」と言ったら「大企業と富裕層を重視する」という意味です。こんな批判は左側から来る。 だから日政治についての記事を書く時に説明しないと海外で誤解が生じる。 と、偉そうなことをいっている私だって、20年前にヨーロッパに勤務して向こうの言語空間を浴びていなかったら、多分多くのまるどめ諸氏と変わらなかったは

    「リベラル」関係エントリ大公開 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 学問は就活か - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    神戸女学院大学の広告が核心を衝きすぎていると評判ですが・・・。 学問は就活か? 日以外のジョブ型労働社会であれば答えはあまりにも明瞭です。 然り。 ある仕事に就きたいがゆえに、その仕事に必要な知識技能を身につけるべく学問に励む。 まさに、学校の勉強を一生懸命やることが、それこそが他のいかなることにもまして、最高最大の就「職」活動になるわけです。 拙著『若者と労働』でこう述べたとおりです。 ジョブ型社会の「職業能力」就活 日であれ、欧米であれ、学生が企業に対して、自分が企業にとって役に立つ人材であることを売り込まなければならない立場にあるという点では何の違いもありません。違うのは、その「役に立つ」ということを判断する基準です。 欧米のようなジョブ型社会においては、第一章でみたように採用とは基的に欠員補充ですから、自分はその求人されている仕事がちゃんとできるということをいかにアピールする

    学問は就活か - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 玄田有史編『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    そのものズバリ、聞きたいことをそのままタイトルにしたです。曰く:人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか? https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766424072/ “最大の謎”の解明に挑む! 働き手にとって最重要な関心事である所得アップが実現しないのは、なぜ? 22名の気鋭が、現代日の労働市場の構造を、驚きと納得の視点から明らかに。 ▼企業業績は回復し人手不足の状態なのに賃金が思ったほど上がらないのはなぜか? この問題に対して22名の気鋭の労働経済学者、エコノミストらが一堂に会し、多方面から議論する読み応え十分な経済学アンソロジー。 ▼各章は論点を「労働需給」「行動」「制度」「規制」「正規雇用」「能力開発」「年齢」の七つの切り口のどれか(複数もあり)を中心に展開。読者はこの章が何を中心に論議しているのかが一目瞭然に理解できる、わかりやすい構成とな

    玄田有史編『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 17歳アイドル 異性交際規約違反で65万賠償命令 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    雑件ではありません。 れっきとした労働法上の問題、就業規則の合理性判断の問題、実定法でいえば労働契約法第7条の問題です。 http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1540235.html アイドルグループのメンバーだった女性(17)が異性との交際を禁じた規約に違反したとして、マネジメント会社などが女性に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、「交際発覚はアイドルのイメージを悪化させる」と規約違反を認め、65万円の支払いを命じた。 判決によると、女性は2013年3月に会社と契約を結び、交際禁止を定めた規約を受け取り、6人グループで7月にデビュー。ライブやグッズ販売をしていたが、女性が男性ファンに誘われ2人でホテルに行ったことが発覚し、グループは10月に解散した。 女性は「交際しないことが女性アイドルの不可欠の要素ではない」と主張し

    17歳アイドル 異性交際規約違反で65万賠償命令 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 坂野潤治『〈階級〉の日本近代史』: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) コメント:結局「対決」にこだわりすぎなんだと思います。 相手が積極財政なら、とりあえずばら撒き批判していれ

    日は、大阪で労働政策フォーラムが開かれ、労使それぞれの弁護士の皆さんと一緒に、わたくしもパネリストとして、改正労働契約法について議論してきました。 帰りの電車の中で読んでいたのが、坂野潤治『〈階級〉の日近代史』です。 近代日史が専門の坂野さんは、とりわけ近年、現代政治の姿に大きな危機感を感じて、繰り返しメッセージ性の高い歴史書を送り続けていますが、書もその一冊です。 ブログでも結構繰り返し紹介してきていますので、わかっているよ、という方も多いでしょうが、やはり繰り返し語られるべきメッセージだと思います。 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?code=258589&_ga=1.50056038.1129985248.1416490298 武士の革命としての明治維新。農村地主の運動としての自由民権運動。男子普通選挙制を生んだ大正の都市中間層…

    坂野潤治『〈階級〉の日本近代史』: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) コメント:結局「対決」にこだわりすぎなんだと思います。 相手が積極財政なら、とりあえずばら撒き批判していれ
  • 営利企業のくせに共産党みたいなノリで働かせるからブラックなの - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    どうも、基的なところがよくわかっていないまま筋道がひっくり返った議論が展開されている悪寒・・・。 https://twitter.com/rakuslckita/status/258230084736020482 赤旗を含め、共産党共産党員の活動は、市場原理を無視した安すぎる労働力によって成り立っている。みようによっては超絶ブラック、みようによっては理想的な公共の福祉。 あのですね、政治団体であれ宗教団体であれ慈善団体であれ、市場原理に基づいて営利活動をやっているのではない結社が、市場原理ではとうてい調達できないような安価な労働力を雇用労働力ではない「党員」や「信者」といった言葉の真の意味における「メンバーシップ型労働力」として駆使することによって、その目的を達成しようとすること自体は、何ら問題ではないのですよ。それは、同じ信念や信条を共有しない外部者からはブラックに見えるかもしれない

    営利企業のくせに共産党みたいなノリで働かせるからブラックなの - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 国家パターナリズムの縮減と企業パターナリズムの膨張 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    hamachanと一字違いのyamachanブログで、大内伸哉さんの『君の働き方に未来はあるか』(光文社新書)の書評が書かれています。 http://social-udonjin.hatenablog.com/entry/2014/07/06/132622 ビジネス書・自己啓発書コーナーに置いてあるかと勘違いするタイトルであるが、これは労働法の専門家が書いた新書である。 ここでyamachanさんが違和感を感じているのは、大内さんの使う「パターナリズム」という言葉の使い方であるようです。 ただ、「(労働法の)保護は努力する意欲を引き下げます。」という一文だけはどうしても納得することができない。例えば、最低限の労働条件を確保するための規定である労働基準法が、労働者の努力する意欲を引き下げているようなケースを、私には具体的な問題として想像することができないからである。 この一節のあとに、政府

    国家パターナリズムの縮減と企業パターナリズムの膨張 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 労基法違反はとっくに刑事事件である件について - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    特定社労士しのづかさんの  「労働問題の視点」に、こんなコメントが付いていましたが、 http://sr-partners.net/archives/51944058.html#comments 労働問題については、どうしても会社と労働者間の私人間の問題という意識が強く、特に労働基準法違反に当たらない労使紛争の部分については国(監督官)はノータッチの姿勢であります。また、対等な契約関係と言いながら、実体は昔ながらの主従関係、滅私奉公の関係が労使間を支配しており、純粋な法律問題のようにはいかないところに難しい点があるかと思います。 しかし、少なくとも労働基準法、労働安全衛生法、最低賃金法、労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する基準等に違反するいわゆる法違反の部分については、現在の労働基準監督官の権能を強化するべきであります。 経済特区等での介護等に従事する外国人労働者を受け

    労基法違反はとっくに刑事事件である件について - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 労働組合ほど資本主義的な存在はないのだよ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ありすさんのなにげないつぶやきに脊髄反射しますが、 https://twitter.com/alicewonder113/status/472916403386068993 日の労組がまっとうに機能してないのは、取引や交渉が苦手というところもありそう。スウェーデンあたりは取引や交渉がうまそうだ。 https://twitter.com/alicewonder113/status/472918343914377216 一つには、あまりにも資主義を否定的にとらえる言説が、世間に溢れすぎている。意識高い人はとりあえず「資主義ガー」「新自由主義ガー」「経済成長ガー」と言っておけば、「弱者や環境にも配慮するわたしイシキタカイ」と感じられる風潮ができている。 もちろん、近現代史を一瞥すればわかるように、労働組合ほど資主義的な存在はありません。資主義以前の、権力関係と経済関係が一体であった時代

    労働組合ほど資本主義的な存在はないのだよ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 話がずれてきている - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    火曜日のエントリでは朝日の報道に「脱力感」を呈しましたが、実を言うと、その対象の産業競争力会議のペーパーも、私としてはたいへんな脱力ものでした。 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/skkkaigi/goudou/dai4/siryou2.pdf いや、このペーパーのあちらこちらに、「ジョブ型」「メンバーシップ型」をはじめ、私の文章かと見まがうような用語がこれでもかこれでもかと詰め込まれてはいるのですよ。でも、肝心の政策の中身が、私の言ってることとはどんどん逆の方向に向かっているように見えるのです。 いや、新聞報道が目の敵にする残業代については、繰り返し述べているように高給労働者にまで過剰な規制をする必要はないし、そもそも賃金をどうするかは(最低基準を除けば)労使の交渉にゆだねられるべきことという考え方に変わりはありません。 しかし、

    話がずれてきている - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 古市くん、チョーまともじゃん - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    例の「今後の経済財政動向等についての集中点検会合」に「有識者」として出席した古市憲寿さん。ネット上では誰の代表のつもりだ・・・とかなりな言われようでしたが、公開されたその議事録を読んでみると、実にまっとうな議論を堂々と展開しています。 冒頭「今日は、若いというだけで呼んでいただいたと思うので、できるだけ若者とか現役世代目線の利害を代表したようなことを言いたいと思う」と、謙遜めいた言い方をしていますが、どうしてわかってない下手な大人よりもずっと立派にまともなことを言ってますよ。 http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/tenken/01/gijiyoushi.pdf ・・・そもそもなぜ消費税を上げるのかという議論に対して、余り根的な議論がされていないように思う。すごく後ろ向きの意見が目立つと思う。 ・・・3点目が一番重要だと考える

    古市くん、チョーまともじゃん - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 『資本主義の新たな精神』雑感 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    13日(火)に頂いたボルタンスキー&シャペロ『資主義の新たな精神』(上)(下)(ナカニシヤ出版)をようやく読み終わりました。上下巻併せて800ページを超え、お値段も1万円を超える大冊というだけでなく、中身もたっぷり詰まっています。 http://www.nakanishiya.co.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=979 その大冊をひと言で要約することなどできないので、私の関心に惹き付けて偏った言い方になりますが、フォーディズム的な「資主義の第2の精神」に対する画一的だとか非人間的だとか言った芸術家的批判、フランス風には「1968年的」批判というか、ドゥルーズがどうしたというような現代フランス哲学風の批判が、うまいこと資主義の側に取り入れられて、ヒエラルキー的じゃなくて自律的な、プロジェクト的、ネットワーク的な「資主義の第3の精神」が作り上げられ、

    『資本主義の新たな精神』雑感 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 日本型システムをベースに自己責任をぶちこむとブラックになる - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    これは、まさになるほど。 http://anond.hatelabo.jp/20121224144304 えーと、俺がUNIQLOを辞めようって思ったのはこれです。個人的にはこれが一番堪えられなかった。 会社の経営方針として「全員経営」ってのがあって、これは柳井の口癖でもあるんですけど、要するに全員が経営者の自覚をもって、もっと利益や売上にコミットしましょうってことなんだけど、それがどう転じてか、「責任は個人がとる。」ってことになって、それがさらにこじれて、「担当者(末端社員)が責任をとる。」ってのがUNIQLOのやり方。 いや、昔ながらの日的経営でも、まさに係員島耕作があたかも社長島耕作になったような気持ちでやれ!というカルチャーであったわけで、まさに「全員が経営者の自覚をもって」「全員経営」が掲げられていたわけですね。 ただし、それは集団主義的カルチャーの中で、責任は個人が取るものじ

    日本型システムをベースに自己責任をぶちこむとブラックになる - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 「権利行使には義務が伴う」ってのは社会党の主張だったんだが・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    なにやら憲法の権利と義務が話題になっているらしいのですが、その配置状況が何とも奇怪至極に見えるのは、私の脳味噌の中身が半世紀以上昔の仕込みだからなんでしょうか・・・。 http://twitter.com/katayama_s/status/276893074691604481 国民が権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基的考え方です。国があなたに何をしてくれるか、ではなくて国を維持するには自分に何ができるか、を皆が考えるような前文にしました! 権利行使には義務が伴うべし、というのは、終戦直後に、現日国憲法が国会で審議されたときに、野党の社会党の議員によって強く主張されたことなんですが。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_90fd.h

    「権利行使には義務が伴う」ってのは社会党の主張だったんだが・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • OECDの最低賃金論再掲 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    未だにこういう戯言をはき続ける御仁がおり、それに影響される政治家がいるという状況下では、もう5年半も前のブログのエントリをそのまま再掲しなければならないようですな。 そのこと自体が日社会の知的状況を物語っているわけですが。 http://twitter.com/ikedanob/status/274724260117897216 最低賃金の廃止は、半世紀前にフリードマンの提唱した政策で、経済学者はほぼ全員賛成しているが、政治家はほぼ全員が反対。これは論理ではなく心理の問題。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/oecd2006_f064.html(OECD雇用見通し2006の最低賃金論) 新聞各紙は規制改革会議が最賃を批判したというところに関心を集中しているようなので、世界の優秀なネオリベ系エコノミストを集めたOECDの最

    OECDの最低賃金論再掲 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 誰の賃金が下がったのか?または国際競争ガーの誤解 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    経済産業研究所が公表した「サービス産業における賃金低下の要因~誰の賃金が下がったのか~」というディスカッションペーパーは、最後に述べるように一点だけ注文がありますが、今日の賃金低迷現象の原因がどこにあるかについて、世間で蔓延する「国際競争ガー」という誤解を見事に解消し、問題の質(の一歩手前)まで接近しています。 http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/12j031.pdf 賃金構造基統計調査を使用して、1990 年代及び2000 年代における日の常用雇用労働者の賃金変化の要因分析を行った。その結果、既存の研究結果と異なり、国際的な価格競争に巻き込まれている製造業よりむしろ、サービス産業の賃金が下がっていたことが判明した。 途中の数理分析は飛ばして、結論のところの文章を追っていくと、 製造業の賃金は、1993-1998 年の期間には上昇、19

    誰の賃金が下がったのか?または国際競争ガーの誤解 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • まじで無理・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    この手の記事については産経が一番よく取材して書いていますね。 http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120318/wec12031818000002-n1.htm(【karoshi過労死の国・日 第3部(2)若者に迫る危機】“正社員”餌に残業100時間 「マジで無理…」首つり) 「せっかく正社員になれたんやから、もう少し頑張ってみるよ」 「正社員だと信じて疑わずに就職したのに、人は相当なショックを受けたに違いない」 「会社は正社員という餌をちらつかせて、アリ地獄のように待ち構えていた。健康でまじめに働く息子はいい獲物だったはずだ」 少し前に書いたエントリで http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-9a3d.html(それがつまり純粋なジョブ型ってこと) 良きメ

    まじで無理・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 湯浅誠氏がさらに深めた保守と中庸の感覚 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    かつて、2年半近く前にブログで「湯浅誠氏が示す保守と中庸の感覚」というエントリを書いたことがありますが、今回内閣府参与を辞めるに当たって公開したかなり長めの文章は、湯浅誠氏がその保守と中庸の感覚をさらに見事なまでに洗練させたことを物語っているようです。 さきほど、ひさしぶりに「哲学の味方」さんがコメントを書き込まれ、そこで紹介していただいたので、エントリを立てて改めて紹介したいと思います。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-7d76.html#comment-88893122 この記事を拝見している同じ日に、以下の記事をも読みました。湯浅誠さんが、内閣府参与を辞任するに当たって書かれたもので、こちらのキーワードは「日型雇用」なんですよね。 http://yuasamakoto.blogspot.com/2012

    湯浅誠氏がさらに深めた保守と中庸の感覚 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)