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ブックマーク / michikaifu.hatenablog.com (135)

  • めぐる時代と「自分の感覚」 - michikaifu’s diary

    最近、私の長年の友人でモバイル業界の著名コンサルタントだったJane Zweigさんが、商売をたたんだ。90年代には、私は彼女のレポートをクライアントとして読み、ここ数年は女性同士の同業者としておつきあいしていた。年齢的には私より少々上だし、仕事のパートナーが2年ほど前に亡くなったこともあり、状況は私とは少々違うのだが、なんだか感慨がある。 プライベートな事情はともかくとして、ここしばらくは、彼女のいる世界と現実のモバイル業界の趨勢が、だんだんと乖離してきているのが感じられたのである。 ジェーンはボルティモアを拠として、「キャリア」と「機器/端末メーカー」に関するアナリストであったわけだが、まさに90年代半ばぐらいまでは、「アメリカ」の「キャリア・メーカー」が携帯電話の世界の中心地であり、さらにその中でも、AT&Tの発祥の地ニュージャージー/ニューヨークと、規制当局や軍関係施設の集まるワ

    めぐる時代と「自分の感覚」 - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/06/09
    ハードウェアでは圧倒的な数量を持つ「新興国市場」が裾野、その技術標準を握る「欧州」がトップに位置するハードウェアの体制を現実として受け入れ、この世界標準と市場のユーザー嗜好との間でやっていくしかない
  • 携帯電話の電話帳機能と「モバイル・クラウド」 - michikaifu’s diary

    ホリエモンのブログで、ガラケーの電話帳機能の「遅れ」と、Facebook-iPhoneの連携の話が書いてあり、「おぉ、ようやく日でもこういうことを言ってくれる人が出てきた」と思ったので、ちょっと一言追加。 携帯電話の電話帳機能 | 堀江貴文オフィシャルブログ「六木で働いていた元社長のアメブロ」 日ではブラックベリーは全く普及していないので誰も言わないけれど、実はブラックベリーの電話帳はこの「FB-iPhone」連携よりももっと進んでいる。下記の「日経コミュニケーション」のコラムで書いた「電話の基機能はここ10年ほど全く進化していない」ことの対比として書いたのは、こうしたブラックベリーの状況のごく一部である。 Facebookの“クラウド通信”,携帯通話の停滞の打破を期待 | 日経 xTECH(クロステック) iPhoneはアプリの独立性が高く、電話の基機能(カレンダーと電話帳=P

    携帯電話の電話帳機能と「モバイル・クラウド」 - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/05/26
    ブラックベリーは、アプリの数は少ないながら、その少数の「ビジネスマン向け」のアプリとRIMが提携して、ブラックベリーの電話帳やカレンダーに、アプリの内容が自動的にプッシュ同期されるものが多い
  • 「光の道」より「テレビ」対策 − 「ジャンボジェットとコンコルド」 - michikaifu’s diary

    「光の道」議論がまだつづいているようなので、もう二つ言っておくことにする。 保守コストの件 ソフトバンクの主張する「銅線を光ファイバーにすれば、保守費用が安くなる」という話。攻撃側ソフトバンクも、守備側NTTも、具体的な数字の根拠を挙げていない(それぞれ大人の事情?)ので「体感」でしか言えないが、私には「光」と「銅」の保守費用は、少々ぐらいは違うかもしれないが、例えば10倍といったレベルで劇的に違うということはない、と見える。 光と銅は、それぞれ得意・不得意がある。確かに、銅は水に弱い。しかし、曲げに強く、取り扱いが多少荒くても大丈夫。光は水には強いが、物理的には「ガラス」なので壊れやすく、曲げに弱い。オフィスなどで光ファイバーがあれば見てもらうとわかるが、基的に「まっすぐ」か、または「そぉっと円形に丸めてある」かのどちらかのはずだ。鋭角に曲げれば折れる。また、電話の保守につきものの「つ

    「光の道」より「テレビ」対策 − 「ジャンボジェットとコンコルド」 - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/05/02
    リスクを減らす最大の方法はお金をいただけるサービスを回線になるべくたくさん詰め込むということ/「テレビ放送」を回線に多重することが、大昔から永遠のテーマ
  • 通信における「範囲の経済」と「ユニバーサルサービス」 - michikaifu’s diary

    池田先生からご質問があったので、簡単にお返事したい。 ユニバーサルサービスという名の社会主義 | 池田信夫 | コラム | ニューズウィーク日版 オフィシャルサイト 私は学者ではないので、過去の学説や包括的なデータなどは知らない。これは、長年業界を見てきた私の感想。 通信という業界のエコノミクスが他産業と大きく違うのは、「規模の経済(economy of scale)」ならぬ「範囲の経済(economy of scope)」というものが大きく作用すること。たとえ多少コストが多くかかったとしても、より広い「範囲」にリーチできるサービスのほうが、ユーザーの利便性が高く、結果的に生き残る、ということである。例えば・・ 日で長距離電話が自由化された際、「東名阪」というおいしい市場だけのクリームスキミングを狙ったキャリアが真っ先に失敗 国際電話キャリアでは、聞いたこともない国であってもコストをか

    通信における「範囲の経済」と「ユニバーサルサービス」 - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/04/26
    通信という業界は、「規模の経済」ならぬ「範囲の経済」が大きく作用する/放っておいても民間企業の競争によって全国津々浦々まで設備が建設される/USFの仕組みが必要かは「時間軸」の話
  • ブロードバンドは「イデオロギー」より「インセンティブ」で - michikaifu’s diary

    「光の道」の話は、まさか当に固定ローカルアクセスの「構造分離」が実施されることはないだろうと思って黙っていたが、一応簡単に私の意見を述べておくことにする。 基的には、下記で電力系アクセス事業者の方々が仰ることにほぼ賛成である。 http://wirelesswire.jp/News_in_Japan/201004231130.html 「銅線」での回線卸売義務づけ(日アメリカ)や、完全に卸会社を別会社にする「構造分離(structural separation)」(イギリスやスウェーデン)はある程度意味がわかるが、それはすでに銅線が「ユニバーサル・サービス」として需要の少ないところまで行き渡っており、そのための新規投資はだいぶ前に終了して、現在は「保守」だけやればいい状況になっているからだ。固定回線は投資回収期間が長く、リスクが高いので、新規投資が必要な部分は当事者にかなりのインセ

    ブロードバンドは「イデオロギー」より「インセンティブ」で - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/04/24
    「儲けろ」というより「天下国家のために」というほうが頑張れる組織のNTTですら、光回線はこのあたりまでが限界/「柔軟なインセンティブ設計」によって、民間が自ら実施するように仕向けるのが、今風
  • 電波鎖国するとiPhoneが日本で使えなくなる - michikaifu’s diary

    引き続き、700MHz周波数割り当てについて。 総務省周波数委員会「700/900MHzペア」で利用の方向も、大臣発言に配慮して変更余地残す | 日経 xTECH(クロステック) BLOGOS(ブロゴス)- 意見をつなぐ。日が変わる。 「携帯電話等周波数有効利用方策委員会」の報告内容を全部読んでおらず、上記の記事の情報だけをもとに書いていることを断っておく。(報告書がネットで公開されているかどうか、調べていないので不明。すいません、今ちょっと忙しくて・・) 要するに、「すでに使っている人がいるので仕方ない」「それをどかす交渉をしていたら時間がかかってしまう」「国内メーカーのコスト構造に関しては問題なし」という3点がポイントのように思える。 最初の2点については、私もそんなことは百も承知で、たとえサービス開始を遅らせても、長期的には、今頑張って既存保有者の方々と調整して他に移ってもらう苦労

    電波鎖国するとiPhoneが日本で使えなくなる - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/04/16
    3Gでは、いろいろ苦労しながら調整し、なんとか共通周波数・共通方式に統一されてきた。そのおかげでiPhone ユーザはアメリカやヨーロッパでもiそのまま使える/次の世代で今までの努力を水の泡にするのはおかしい
  • 政権交代と回転ドアの「ブレーン」 - Tech Mom from Silicon Valley

    ここしばらく、周波数割り当てと「電波鎖国」に関する一連のブログを書いてきたが、どこかで何らかの力が働いたらしく、原口総務大臣が「周波数の再編」の議論に着手すると表明した。 周波数再編の議論を開始へ、原口大臣が世界標準の電波利用に意欲 | 日経 xTECH(クロステック) この言い方では、具体的にどの周波数帯のどの問題を指しているのか、(わざとか偶然か)よくわからないが、「世界標準」に言及している限りは、現在の焦眉の問題である700MHzのことが含まれることは間違いないだろう。とりあえず、何がしかの動きがあるようなので、喜ばしいと思う。医薬品ネット販売のときのように、パブリックコメントをいくら集めてもただ集めただけ、何も話を聞かない、ということだけはないように是非お願いしたい。 政権交代の後、通信業界においての「政策の決め方」の迷走を見ていると、「政治家」と「官僚」の間に、もう一つレイヤーが

    政権交代と回転ドアの「ブレーン」 - Tech Mom from Silicon Valley
    isrc
    isrc 2010/04/12
    「政治家」と「官僚」の間に、もう一つレイヤーがないといけないんじゃないか/政治家が自分なりの判断を下すための、官僚でない、プロフェッショナルな「ブレーン」が必要
  • 「電波鎖国」は、携帯電話でなく「次のフロンティア」の問題だから重要なのだ - michikaifu’s diary

    先日来、何度か書いている「電波鎖国」に関し、英語でもブログを書いてみた。 http://hogacentral.blogs.com/japan_tech_blog/2010/03/japanese-seclusionsakoku-spectrum-policy-can-be-a-suicide.html (「電波鎖国」とは何かについては、こちらを参照) 「電波鎖国」関連記事まとめ - Tech Mom from Silicon Valley この中でも書いたが、私が「電波鎖国」の悪影響を最も懸念しているのが、「M2M」とか「エンベデッド・モバイル」と呼ばれる分野である。伝統的な電話端末以外のさまざまな機器に、無線を内蔵して、自動的に中の情報を送受信したり、操作したり制御したりする仕組みのことだ。 電話端末以外の機器に、無線や通信の機能が広がっていく、という考え方そのものは、衆目の一致すると

    「電波鎖国」は、携帯電話でなく「次のフロンティア」の問題だから重要なのだ - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/03/22
    携帯電話端末では世界に出ることができなかったが、主力の家電に無線を積む話ならば、チャンスではないか/世界共通の通信チップを使えなければ、日本だけこの動きに取り残されてしまう
  • 周波数政策を誤れば「棺桶の蓋に釘」となる - michikaifu’s diary

    前回の続き。現象としてのパラダイス鎖国は日のいろいろなところに現出しているが、それに対してどうすればいいかということについては、それぞれの人や企業のおかれた立場や持っている強みなどにより、違うことをやらないといけない。「ニッポンはこうすべきだぁ」とすべての日人をひっくるめて議論する時代は終わり、それぞれが自分の強みを活かして多様化することが、結果的に鎖国の弊害から日を救うことになると思う、という話は「パラダイス鎖国」のに延々と書いたので、そちらを参照してほしい。 そういうことで、個別の話はそれぞれなのだが、一つ言いたいのは、通信における政府の役割として最も重要な(これまでのどの時代にも増して、ものすごくクリティカルな)役割、周波数割り当てのことである。産業政策とかICTの将来像とか、そんなどうせ誰にもわからないことは群集知に任せ、他の人にはできない役割として、当にこれはしっかりや

    周波数政策を誤れば「棺桶の蓋に釘」となる - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/02/22
    モバイル通信用の周波数は、世界の趨勢と完全に合わせないとダメ。この期に及んでこれから出す周波数が700/900MHzのペアだとか、1.5GHzだとか、寝ぼけまくった鎖国政策が通ってしまいそうだということが到底信じられない
  • トヨタと電気自動車の「違和感」 - michikaifu’s diary

    トヨタは最近、どうしたんだろう?と思うことが続いたので、英語のブログに最近思うことを書いた。 http://hogacentral.blogs.com/japan_tech_blog/2010/02/akio-toyota-electric-cars-and-more.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+typepad%2FMichiKaifu%2Fjapan_tech_blog+%28ENOTECH+Insight+-+Japan+Tech+Blog%29 細かいことは英語のほうを読んでいただくこととして。自動車会社にリコールや品質問題はつきもの。70〜80年代のジャパン・バッシングを経験した日の自動車会社は、特に消費者運動が盛んでかつ世界最大の市場であるアメリカで、非常に気を使って、こういった

    トヨタと電気自動車の「違和感」 - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/02/20
    自動車は米国メーカーが高い製品価格を維持してくれるために、より効率のよい日本企業は高いマージンを得ることができる。電機では、米国メーカーを駆逐してしまったために、エンドレスな低価格競争に陥ってしまった
  • パラダイス鎖国な人々に忍び寄る「ゆるやかな危機」 - michikaifu’s diary

    2年前にを出して、だいたい言いたいことは言い尽くしたので、その後「パラダイス鎖国」関連のことはあまり積極的に話題にしてこなかったのだが、だからゆったじゃん、と言いたくなってしまったので、覚悟を決めて言ってしまう。 まだ正式案内が出ていないのだが、3月中旬シリコンバレーにて、Keizai Society主催のパネル・トークで、英語で「日は変われるのか」という話をすることになっている。パネルは、私のほか、ロシェル・カップさんとキンバリー・ウィーフリングさんの3人。女ばかりなのは全くの偶然である。このトークに来る人の参考のため、という意味も兼ねて、私の英語ブログで「パラダイス鎖国」に関するシリーズを書き始めた。実は、ずっと以前から「パラダイス鎖国」を英語にしたい、ということを考えていたのだが、をまるまる翻訳する気力も時間もないので、時間のあるときに少しずつ、英語ブログに思いついたことを書い

    パラダイス鎖国な人々に忍び寄る「ゆるやかな危機」 - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/02/20
    龍馬のころと違って、パラダイス鎖国していてもにわかに壊滅する危機感はない。しかし、英語でいう「Slow death」、ゆっくりとした死に向かっていく、「ゆるやかな危機」がそこにある。
  • 痩せていくブログと深海魚 - Tech Mom from Silicon Valley

    先日、Twitterにて「はてなブログが最近使いづらいなぁ」とつぶやいたところ、いろいろな反応があって面白かった。 使いづらいという意味は、別にどこも悪くはなっていないのだが、よくもなっていない、ということだ。私はこのはてなのブログの他に、英語ブログ用にTypepadを使っている。過去に日アメリカのブログをいくつか試したり捨てたりして、最終的に現在の形に落ち着いたのが4年ほど前。両方とも有料アカウントである。 Typepadもしばらくあまり改良がなかったが、FacebookやTwitterとの連携がウェブ業界では標準になったこともあり、昨年おおきなバージョンアップがあって、種々の改良がほどこされ、とても使い易くなった。FacebookもTwitterも、Googleなどにしても、少しずつインターフェースに変更が加えられていて、それが時々問題になることもあるが、大きなトレンドとしては徐々

    痩せていくブログと深海魚 - Tech Mom from Silicon Valley
    isrc
    isrc 2010/02/10
    数年前には、ブログが複合的な役割を果たしていたのだが、だんだんと新しいサービスのほうが個別の用途には便利になって、通信に近い領域が分離していき、メディアに近い部分だけが残った「痩せた」状態になっている
  • ハイチにおける日本の不在について - michikaifu’s diary

    前のエントリーにも書いたように、アメリカは大幅にハイチに援助をしているが、それだけでなく、ほかの国からの国際救援活動についても、ここ数日、当地では派手に報道されている。米大陸の近隣諸国と、欧州主要国だけでなく、中国台湾が競争でレスキュー部隊を派遣しているのが、映像や写真でも報道されている。その政治的な意図については、あちこちで書かれているので省略する。 それに比べ、日は全く米国メディアで言及されていない。日のメディアでも扱いは小さく、被害についての報道だけで、日の関与については最近まで報道されていなかった。(ようやく、救援部隊が着いたという報道が出たらしいが)されていなくても、きちんとやることはやってるんだろう、と半ば希望的観測として信じていた。インドネシアの津波のときも、9/11のテロのときも、それなりに迅速に対応して人も派遣されていた。だから、たとえ政権党がなんであっても、やる

    ハイチにおける日本の不在について - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/01/17
    こういった援助については、国際社会の中の先進国としては、「冠婚葬祭」と同じで、ちゃんとタイムリーに対応しておつきあいするのが普通じゃないのか。
  • 「ネットと新時代の民主主義」の資料公開のお知らせ - michikaifu’s diary

    政治とネットが日でも議論されている様子なので、先日「オバマとTwitter」の記事にて言及した講演資料を一般公開することにしました。2008年11月、大統領選直後に作成したものです。 ENOTECH Consulting | SlideShare 別の目的の講演のうち、関連部分だけを抜き出したものなので、少々ワケがわからないかもしれませんが、ご了承ください。 関連記事: 政治家は「炎上」で鍛えられるべき--ネット選挙活動の解禁に動く与野党の思い - CNET Japan オバマのいわゆる「Twitterおよびネット戦略」の今更解説 - Tech Mom from Silicon Valley

    「ネットと新時代の民主主義」の資料公開のお知らせ - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/01/13
  • 2010年代に、「世界をよりよくすること」はできるのか - michikaifu’s diary

    皆様、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしく(=お手柔らかにww)お願いします。 考えてみれば、2010年代に突入したのだ。前回10の位が変わった2000年は、Y2Kとかいろいろ大騒ぎだったのに比べると、今回は静かなものだ。 正月の日経新聞に「ITの進化が人々の幸福をもたらす」みたいな特集があって、タイトルだけでなんだか無理してるなー、と疲れてしまって、とても読む気にならなかった。企業のイメージビデオでもよくそういうのがあるが、「ああ、確かにこれは私の問題を解決してくれる、ありがたい」と思えることはほとんどなかったからだ。しかし・・・ 1990年から2000年までの変化と、2000年から2010年までの変化を同じ10年で比べてみると、体感としては1990年代の変化のほうが凄かったと思う。なんせ、1990年には、ネットも携帯もまだ「ないに等しかった」のだ。一応両方とも、この世に

    2010年代に、「世界をよりよくすること」はできるのか - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2010/01/05
    通信の世界では、進化した技術をどうやって他の産業に応用して問題を解決するのか、シリコンバレー風に言えば「どうすれば世界をよりよくすることができるか」といった方向にエネルギーが向きだしている
  • 「AT&TがNYでiPhone販売停止」報の背景事情 - michikaifu’s diary

    AT&TがニューヨークでiPhoneの新規販売を停止しているらしいとのニュースは、私も昨日目にした。 ニューヨークでiPhoneが販売停止に、利用者による通信量の増大を受けて - GIGAZINE そこまで非常手段に出るかなぁ、とも思うが、場所がニューヨークなのが面白い。 背景としては、AT&Tの慢性的なネットワーク容量不足がある。今に始まったことではなく、当地業界では今年初めあたりから広く知られていた。最近は、業界関連の講演で「オフロード(トラフィックを携帯ネットワークからWiFiなど他のネットワークに追い出すこと)」というキーワードが盛んに登場する。これをめぐるキャリアやFCCの動きについては、今月半ばにネット公開された私の「日経コミュニケーション」コラムで少々触れている。記事のネタは10月のCTIA展示会である。 通信事業者とFCCの駆け引き,目前に迫るトラフィック危機 | 日経 x

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  • 記事掲載のお知らせ 「Twitter」と「スマートフォン」 - michikaifu’s diary

    KDDI総研R&A誌に寄稿した「改めてTwitterとは何か − 通信屋の視点から見たTwitter」がネットで公開されましたのでお知らせします。 http://www.kddi-ri.jp/RA/rplist.html?category=report&id=471 書いたのが2ヶ月ほど前なので、事実関係はやや情報が古いですが、ご容赦ください。マーケティング、クチコミ、メディアという視点からではなく、「人と人との間のコミュニケーションの新しいスタイル」と「通信用個人IDインフラとしての可能性」といった、通信の視点から考えたものです。 私の持論である、「Web2.0型サービス、特にSNSは、その昔マスメディアの登場により分岐した『通信』と『メディア』との間に、新しく発生した中間領域」という考え方の一環です。Twitterも、Facebookなどと同様、両方の性格を併せ持つのですが、従来のクロ

    記事掲載のお知らせ 「Twitter」と「スマートフォン」 - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2009/12/20
    マーケティング、クチコミ、メディアという視点からではなく、「人と人との間のコミュニケーションの新しいスタイル」と「通信用個人IDインフラとしての可能性」といった、通信の視点から考えたものです。
  • オバマのいわゆる「Twitterおよびネット戦略」の今更解説 - michikaifu’s diary

    自民党Twitterを使おうという話に関連して、オバマがTwitterを使っている云々という話が世間で取りざたされているようなので、もう一年以上前の選挙直後に作った資料がネタで恐縮(アップデートまでしてる暇が今ないので・・・)だが、昨年の大統領選においてオバマが採用した「ネット戦略」についての私の分析をご紹介しておこうと思う。 資料を作りながら、実にオバマのネット戦略は見事に全体の整合性が取れている総合的なもので、彼の陣営にはすごい知恵者がいるものだ、と感心しきりだった。やっぱり、エリック・シュミットだったんだろうか・・・? まず、ネット・プレゼンスそのものだが、当然ながらTwitterだけでなく、Facebook、MySpace、Flickr、Digg、Eventful、LinkedInなど、凡そ一般人が考えつく限りのソーシャル・メディアに公式ページを作り、情報をアップデートしてファン

    オバマのいわゆる「Twitterおよびネット戦略」の今更解説 - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2009/12/06
    各種ネット・ツールに親和性が高く、意識の高い人々(特に若年層)を「オープンソース的」にボランティア動員した/ばーんと大金を積んで、組織対策とテレビ対策をすればそれで済んだ、おおざっぱな時代は終わった
  • 国家生き残り戦略としての日本語リストラ - michikaifu’s diary

    我が家の息子たちが、「日語を母国語として勉強する学校」から「外国語として習う学校」に移ってから2ヶ月。いろいろ目から鱗なことがあって、面白い。 そこでつらつら考えるに、ニッポンの「国語なんたら審議会」には刺客を送り込まれ、全国の国語の先生たちからはカミソリを送られてきそうなことなのだが、「国家百年の計」を考えると、ここでおもいっきり、日語の言語体系を大幅リストラして簡素化することが、国家戦略として正しいんじゃないかと思えてきた。 なぜかというと、このままで行けば、ありとあらゆる面で日中国に負けることはまちがいない。あちらのほうが人口多いし、それは仕方ないんだけど、そのあと「成熟国」としてこの先どうまともに生きて、1億もいるぜいたくに慣れた人口(この先減るにしても)を養っていくかと考えると、やっぱり「ブランド維持」が必要。そのためにすべきことはいろいろあるんだけど、「対中国語」という

    国家生き残り戦略としての日本語リストラ - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2009/11/02
    日本語は「かな」を持っているだけで大幅に有利だから、「日本語できる非日本人」を増やすことが、中国語よりもやりやすい/日本語の言語体系を大幅リストラして簡素化することが、国家戦略として正しいんじゃないか
  • イノベーターと職人 - michikaifu’s diary

    前回のエントリーでは、「事業開発の職人」の話だけを書いたけれど、実のところ、当にすごいイノベーションというのは、そのタネを思いつくすごいイノベーターがいないとできない。こちらのほうは、必ずしも訓練でできるようになるわけではなく、かなり天性のものだと思う。その違いを書いておいたほうがいいと思ったので、補足。 職人だけでももちろん技術やビジネスは進歩するけれど、それは「改良」であって、「不連続な変化」ではない。不連続な変化は、すごいイノベーターだけが起こせると思う。しかし、すごいイノベーターがいても、そうした「スパーク」が力を発揮するためには、エンジンの中に十分な燃料濃度が事前に必要であるし、またそれを連続的なエンジンの回転につなげるための仕組みが必要で、それはすなわち職人の仕事だ。両方いないと、当のイノベーションは起こらない。イノベーターがスパークできる機会は限られているから、それをうま

    イノベーターと職人 - michikaifu’s diary
    isrc
    isrc 2009/10/14
    不連続な変化は、すごいイノベーターだけが起こせる/イノベーターがスパークできる機会は限られているから、それをうまくつかまえるためには、普段からの職人による積み上げが必要