『狼の骨』の情報をたぐり、ロレンスたちは海を渡り島国ウィンフィール王国を訪れた。そこにある聖ブロンデル修道院は現在、経済的危機に瀕し、さらにその所有する広大な土地を世界最強とも名高い経済同盟・ルウィック同盟に狙われているという。修道院へ近づくためにロレンスは伝手を頼りに同盟の一員であるピアスキーに協力を求めるが……。 ケルーベで長いこと続いたような争乱のお次は、海を渡り雪に閉ざされたかのような島国を舞台にロレンスが頑張りを見せてくれました。なんだか、ここしばらくのエピソードでは大きなうねりの中、流されるまま、あるいは溺れないようになんとか足掻いていたようなロレンスでしたが、今回は彼自身がこれまで身につけてきた地力を発揮する場面だったように思いますね。 『狼の骨』を求めて旅をして、その確信に近づこうとしたときに出会った羊飼いの老人・ハスキンズの正体には驚かされたりしましたが、彼が最後にロレン