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ブックマーク / synodos.livedoor.biz (39)

  • SYNODOS JOURNAL

    2009年01月21日10:47 カテゴリ メルマガ α-Synodosバックナンバー、宇野常寛さん×市川真人さんの対談です。 こんにちは。芹沢一也です。 ご好評いただいているバックナンバーからコンテンツのご紹介。 ジュンク堂で行なわれた宇野常寛さんと市川真人さんとの対談です。告知より引用すると、「東浩紀、大森望ら先行世代と切り結び、いまや商業文芸誌を凌駕する勢いで若い読者の支持を獲得しつつあるインディーズの雄「PLANETS」と、定評ある批評路線に小説家・川上未映子の誕生によって創作もトップギアに入った復刊第十次「早稲田文学」−−今、最も高濃度の紙面を誇る二大雑誌を率いるとともに、先鋭的かつ挑発的な批評の書き手でもある宇野常寛氏と市川真人氏」。 たしかに、とっても刺激的な対談です!「日文学再生会議」(α-Synodos vol.7) 市川:「早稲田文学」という文芸雑誌がこの4月に復刊

  • SYNODOS JOURNAL : ソーシャルビジネスを通じた新しい復興支援のかたち 藤沢烈×永松伸吾

    2013/1/910:0 ソーシャルビジネスを通じた新しい復興支援のかたち 藤沢烈×永松伸吾 被災地支援は、行政、NPO、個人など、さまざまな視点から行われる。東日大震災では、従来の支援に加えて、数多くのソーシャルビジネスによる支援が見られた。 ソーシャルビジネスによる支援は震災においてどのような貢献をしてきたのか。これまで互いに距離をおいていたNPOと政府は、今後どのような関係を構築していくべきなのか。 「震災リサーチを通じて、効果的な復興支援を加速する」という言葉をウェブサイトに掲げているRCF復興支援チームの代表・藤沢烈氏、阪神淡路大震災で経済復興に苦しむ姿を見たことをきっかけに、防災や復興に関する研究を続けられてきた関西大学社会安全学部・永松伸吾准教授が語り合った。 (構成/シノドス編集部・金子昂)  ■「何もしない」という選択肢はなかった 永松 東日大震災の特徴として、阪神

  • SYNODOS JOURNAL : 性的マイノリティへのいじめをなくすために ―― 同性愛者の目線から見える日本社会の課題 明智カイト

    2013/1/89:0 性的マイノリティへのいじめをなくすために ―― 同性愛者の目線から見える日社会の課題 明智カイト 「女らしさ」「男らしさ」とはなんだろう。学生の頃に、友だちのことを「女の子みたい」「男の子みたい」とか「なよなよしてる」と悪気なくからかった経験を持つ人、それを傍観していた人は多くいるのではないだろうか。 もし友だちが深刻に悩んでいたとしたら、それに気づいてあげられただろうか。もし自分の子どもが深刻に悩んでいたとしたら、それに気づいてあげられるだろうか。 ジェンダーに関するからかいが当たり前になっている社会ってなんだろう。大人が守らずに、誰が子どもを守ってあげられるのだろう。 社会に蔓延るLGBTなどの性的マイノリティに対する偏見をなくさなければ、いじめをなくすことはできない。(LGBT=L:レズビアン、G:ゲイ、B:バイセクシュアル、T:トランスジェンダーの略称)

  • SYNODOS JOURNAL : ニコニコ動画×朝日新聞 被災地最前線からの報告 ―― 記者たちが探し出した『真実』(2/2)

    2013/1/59:0 ニコニコ動画×朝日新聞 被災地最前線からの報告 ―― 記者たちが探し出した『真実』(2/2) ■「ここでしか見えないもの」 亀松 川端さんは大川小学校の話をずっと継続して取材していらっしゃいますね。 川端 石巻市だけでも4000人近くが犠牲になっていますが、小学校でこれだけの規模の犠牲者は他に例がありません。今の三浦君の話にもありましたが、子どもを亡くすということはたえ難いことだと思います。 あともう一つ思っているのは、同じことが例えば東京の小学校で起きたらどうなるだろうかということ。この取材に日常的に関わっているのは私ともう一人だけですが、東京の小学校で起きたら果たしてこんな人数で取材を担当するような話だろうかと。おそらく何十人の記者が取材を続けるでしょう。それと同様のことをしなければいけない。 マスメディアは首都圏、大都市のニュースの取材を中心に報じるところがあ

  • SYNODOS JOURNAL : ニコニコ動画×朝日新聞 被災地最前線からの報告 ―― 記者たちが探し出した『真実』(1/2)

    2013/1/49:0 ニコニコ動画×朝日新聞 被災地最前線からの報告 ―― 記者たちが探し出した『真実』(1/2) 亀松太郎氏 おびただしい死と過酷な現実を前に、記者たちはどんな『真実』を探りあてたのか――。 震災から1年余。 メディアは、そのおびただしい被害者の数を連日のように伝えてきた。しかし「数字」となった一人ひとりには、それぞれのストーリーが存在する。その一人ひとりの物語を、そして生き残った被災者の「今」を、被災地に寄り添いながら伝えてきた5人の新聞記者がいる。 ある記者は民家に下宿し、またある記者は断水の続くホテルに住み、仮設トイレで用を足しながら取材を続けたという。がれきの中を泥だらけになって歩き回り、仮設住宅の人たちの話に耳を傾けることで生まれた被災地の記事。しかし、人の不幸をメシの種にしているという罪悪感。被害の大きさに対し、書いても書いても伝えきれないという無力感。 『

    ivory_rene
    ivory_rene 2013/01/06
    「少なくとも大槌町の人が忘れることはありません。とにかく記録を残そう、恥になっても構わないという人が多いです。」
  • SYNODOS JOURNAL : シノドス・ジャーナルと共に2012年を振り返る その3

    2013/1/39:0 シノドス・ジャーナルと共に2012年を振り返る その3 連日お届けしてきた「シノドス・ジャーナルと共に2012年を振り返るシリーズ」も今日で最後となります。 2012年をシノドス・ジャーナルと共に振り返る その1【若者・雇用・教育】【復興アリーナ】:http://synodos.livedoor.biz/archives/2012675.html 2012年をシノドス・ジャーナルと共に振り返る その2【メディア・言論】【困ってるズ!】:http://synodos.livedoor.biz/archives/2012705.html 日お届けするトピックは、【経済・社会保障】【政治】です。【経済・社会保障】 第46回衆議院議員選挙は、安倍自民党総裁による「安倍提言」がきっかけに、様々な争点の中でも特に「金融緩和・日銀法改正」が注目されました。これまでシノドス・ジャ

  • SYNODOS JOURNAL : シノドス・ジャーナルと共に2012年を振り返る その1

    2013/1/19:0 シノドス・ジャーナルと共に2012年を振り返る その1 こんにちは、シノドス編集部の金子です。新年あけましておめでとうございます! 2012年、シノドス・ジャーナルは今まで以上に幅広い分野について、専門家や実践家の記事を掲載してきました。また、「αシノドス」「シノドス・ジャーナル」に加えて、「復興アリーナ」「困ってるズ!」と新しいメディアも立ち上げました。さらに「新刊著者インタビュー」や「Q&A」など新コーナーも誕生しました。新しいメディア、新しいコーナーが2013年、どのように展開されていくのか、楽しみにしていただければ幸いです。 そこで年初の三が日に、2012年にシノドス・ジャーナルで掲載した記事をいくつかのトピックにわけ、得られた成果と私たちが取り残してしまった課題について、じっくり振り返ってみたいと思います。 日お送りするトピックは【若者・雇用・教育】と【

    ivory_rene
    ivory_rene 2013/01/01
    まとめ。
  • SYNODOS JOURNAL : “ネット上の小沢人気”言説が示すネットと政治の今後 菅原琢

    2012/12/319:0 “ネット上の小沢人気”言説が示すネットと政治の今後 菅原琢 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) ■ネットの「世論」を提示するネット投票 インターネットでは、同じ政治的意見を持つ人が数人集まると、それを「みんなと同じ意見」と認識する人がいる。これが数十人ともなれば、それを「世論」と表現する人も出てくる。これは一見馬鹿馬鹿しく感じるかもしれないが、普段生きているリアル世界で政治的な議論がほとんど交わされていないのであれば、そのように感じる余地は充分にあるだろう。そしてネットには、そのように感じさせる種や仕掛けが無数に存在している。 よくある「ネット投票」の類はそうした仕掛けの代表である。ネットで実施される投票や調査の類が、調査会社やメディアが実施する世論調査と全く異なるものであることは、もはや言うまでもないだろう。しかし、ネット投票にまつわる動きは

    ivory_rene
    ivory_rene 2013/01/01
    情報の信頼度について。
  • SYNODOS JOURNAL : 文部科学副大臣・政務官の任命記者会見

    2012/12/3022:58 文部科学副大臣・政務官の任命記者会見 12月27日、文部科学副大臣に就いた谷川弥一衆院議員の発言を受け、社会学者・内藤朝雄氏への緊急インタビュー「いじめ防止に「怖い先生」は必要か」を掲載した。http://synodos.livedoor.biz/archives/2012025.html 記者会見の様子は、文部科学省のyoutube公式チャンネルで公開されている。(http://www.youtube.com/watch?v=QrzpZ6r108M)この動画を文字に起こしたものを、記録としてシノドスジャーナルに掲載する。(編集部註;一部文章を整えています)福井 文科副大臣を拝命しました福井照と申します。 先ほど皇居で辞令をいただくとき、控室に安倍総理が一人でポツンといらっしゃいまして握手をしようと近づいたところ機先を制され、「教育再生は安倍内閣の目玉中の目

    ivory_rene
    ivory_rene 2013/01/01
    教育に関する公約についての谷川氏回答。教員インターンシップ制についての義家氏の回答も興味深い。
  • SYNODOS JOURNAL : いじめ防止に「怖い先生」は必要か? 内藤朝雄

    2012/12/2910:0 いじめ防止に「怖い先生」は必要か? 内藤朝雄 文部科学副大臣に就いた谷川弥一衆院議員は27日、記者会見の場において「いじめを防止するためには、先生としてボクシングや空手といった武道家が必要だろう。いないのであれば警察OBを雇う」といった趣旨の発言をした。ここ数カ月の間に、頻繁に報道されるようになった「いじめ問題」だが、いじめを解決する具体的な方法はなかなか提示されていなかったように思う。この発言を受け、シノドスではいじめ問題に詳しい社会学者・内藤朝雄に緊急インタビューを行った。 (2012.12.28 電話インタビューにて 聞き手・構成 / シノドス編集部・金子昂) ―― いじめの理論研究に携わる研究者として、谷川弥一文科副大臣の発言についてどう思われましたか。 さまざまな点で問題があると思います。 いじめに対して、普遍的なルールによるペナルティではなく、暴力

  • SYNODOS JOURNAL : 『ブラック企業』著者、今野晴貴氏に聞く ―― ブラック企業 〜 この、とんでもない妖怪に立ち向かうために

    2012/12/259:0 『ブラック企業』著者、今野晴貴氏に聞く ―― ブラック企業 〜 この、とんでもない妖怪に立ち向かうために 超大手衣料品メーカX社。「グローバル展開」を売りにし、就活生からも人気が高い。内定者にも有名大学出身者が集まる。そんな優良企業に内定を決め、就活エリートとなったAさん。希望に胸を躍らせ入社してみると、そこに待っていたのは不条理な研修と過酷な労働環境であった。残業続きで寝不足の彼女は、遅刻することを避けるために床で寝る日々。とうとう精神疾患に陥り退社することになる……。 若者の心身が擦り切れるまで労働させ、働けなくなると使い捨てる「ブラック企業」。就活難を乗り越えても、さらなる困難が若者を待ち受けている。そんなブラック企業が蔓延る日社会に、警鐘をならす人物がいる。 NPO法人POSSEを立ち上げ、1000件以上の労働相談に関わる今野晴貴氏。今年11月に「ブラ

  • SYNODOS JOURNAL : 思考の「型」を身につけよう 飯田泰之

    2012/12/139:0 思考の「型」を身につけよう 飯田泰之 書は思考と決定の方法に関する技術書です。皆さんは、 「もっと効率的に仕事をしたい」「ぶれない判断軸を持ちたい」「後悔しない意思決定をしたい」「斬新なアイデアを提案できるようになりたい」 と考えたことはありませんか? 大いにそう思うという方は、ぜひ今日からその考え方をあらためていただきたいと思います。書は思考法の教科書ですが、奇抜なアイデアを出すためのマニュアルや、ある日から突然論理的になる特効薬を提供するものではありません。書の目標は、皆さんが「考える」を始めるにあたっての出発点、そして思考という活動を行う際の基的な型を提供することにあります。 ☆ ☆ ☆ 私は経済学者として大学や官庁などで経済理論と統計を教えています。「大学で教えています」と言うと、「大学教育はあまりにも現実離れしすぎている。もっと社会に出たときに

    ivory_rene
    ivory_rene 2012/12/13
    浮世離れしている大学教育は実はもっとも役立つ、と。そのレトリックがどうにも。
  • SYNODOS JOURNAL : 「『五体不満足』から遠く離れて」乙武洋匡×大野更紗

    2012/11/289:0 「『五体不満足』から遠く離れて」乙武洋匡×大野更紗 乙武洋匡氏 14年前に『五体不満足』を出版され、様々な活動をされてきた乙武洋匡さんと、大学院生の頃に突然難病を発症し、2011年に『困ってるひと』を出版された大野更紗さん。二人はいま、障害や難病になにを思うのか。 ■「みんな違ってみんないい」 大野 乙武さんが『五体不満足』を出版されて、14年が経ちます。14年というと、当時生まれた子供が中学生に、あの頃『五体不満足』を読んでいた人の中には結婚してお子さんを持たれているという方もいるかと思います。 いままでに何万回、何億回と同じような質問を繰り返し訊ねられてきたかと思いますが、この14年間、どんなことを思って活動を続けてこられたのか、改めてお聞かせください。 乙武 そうですね。14年間あまり変わっていないような気がします。僕が『五体不満足』を書いたのは、金子みす

  • SYNODOS JOURNAL : 自殺がなくなった方が、「社会のコストパフォーマンス」がいい〜自殺対策支援センターライフリンク副代表・根岸親氏インタビュー〜

    2012/11/299:0 自殺がなくなった方が、「社会のコストパフォーマンス」がいい〜自殺対策支援センターライフリンク副代表・根岸親氏インタビュー〜 BLOGOSが「知」のプラットフォームSYNODOSとタッグを組んでお送りするインタビューシリーズ「SYNODOS×BLOGOS 若者のための『現代社会入門』」。前回は、自殺対策に取り組むNPOライフリンクの副代表である根岸親氏に日における自殺問題とその対策についてお聞きしました。後編となる今回は、近年増えている「若者の自殺」を中心にお話をお伺いしました(取材・執筆:永田正行【BLOGOS編集部】) ■若者の自殺だけが増加傾向にある ―自殺と言うと、年配の方がリストラや事業の失敗を契機にするものというイメージがあるのですが、最近では若い方の自殺も増えています。データとしては、どれぐらいなのでしょうか? 根岸親氏(以下、根岸) 1997年か

  • SYNODOS JOURNAL : 「社会を変える」ということ 駒崎弘樹×湯浅誠

    2012/11/169:0 「社会を変える」ということ 駒崎弘樹×湯浅誠 湯浅誠氏         駒崎弘樹氏 社会起業家として病児保育の問題解決に取り組む、NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹氏。一方、社会活動家として貧困問題をはじめ、2012年7月に大阪で立ち上げた「AIBO(あいぼう)」等で市民活動の仕掛人として活躍する湯浅誠氏。それぞれの立場から見た「社会を変えるための方法」とは何か。 (司会:荻上チキ)■オルタナティブを提示する 荻上 最近若手世代を中心にして、民間の力で世の中を変えていこうという動きが広まってきています。それはもちろん、「民間の力だけで変える」という意味ではありません。自分たちでできることをまずはやり、必要に応じて自治体や国に要望する、そうしたアプローチの活動が重視されているということですね。 しかし、実際に国を動かそうとすると、具体的に様々な壁が現れたりす

  • SYNODOS JOURNAL : 復興予算に見る被災者主権 津久井進

    2012/11/159:0 復興予算に見る被災者主権 津久井進 ■霞ヶ関の論理 政府は、2011年7月29日、「東日大震災からの復興の基方針」を策定しました。そして「集中復興期間」と位置づけられる当初5年間に要する復興予算を約19兆円と見積もり、同年度1次ないし3次補正予算と2012年度当初予算で計18兆円を計上しました。いまこの復興予算の多くが、被災地の復興との関係が疑われるような事業に便乗的に支出されることが問題となっています。いわゆる復興予算の流用問題です。 ちなみに「流用」というと、霞ヶ関は「流用ではない。ちゃんと法律にのっとっている」というので、「転用ですか」と聞くと、「いや、転用でもない」とおっしゃる。というわけで、「便乗ですね」というのがいまのところの私の落としどころです(笑)霞ヶ関には、その法律が悪法であろうが多くの不備が見られようが、法律にのっとっていればよいという独

  • SYNODOS JOURNAL : 「見えない障がい」を可視化する――私はこんな、困ってるズ!

    2012/11/149:0 「見えない障がい」を可視化する――私はこんな、困ってるズ! 障害当事者にしかわからない「困ってること」を見える化するメールマガジン「困ってるズ!」。2012年6月からはじまり、これまで応援版と無料版をあわせて20通のメルマガを配信してきました。今回はバックナンバーの中から、多発性硬化症とSLEの疾患を抱える二人の女性の投稿をご紹介します。 ★ご登録はこちらから♪ ⇒http://synodos.jp/komatterus  ★Twitter https://twitter.com/komatterus ★Facebook http://www.facebook.com/komatterus困ってるズ!vol.11(2012/10/05) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━=============================== こんにちは、困ってるズ!

  • SYNODOS JOURNAL : 「区域なき/住民なき自治体」?――あるシンポジウムから―― 稲葉振一郎  

    2012/11/89:0 「区域なき/住民なき自治体」?――あるシンポジウムから―― 稲葉振一郎   ◇建築と法と震災 2012年3月23日、東京港区の建築会館において、日建築学会復旧復興支援部会主催のシンポジウム「復興の原理としての法、そして建築」が開かれた。若手憲法学者の木村草太をモデレーターとして、基調講演に建築家の山理顕、コメンター・討論者に憲法学者の駒村圭吾、石川健治、建築家の内藤廣、そして建築学をバックグラウンドとする作家の松山巌を迎えて、前年3月11日の東日大震災から1年を経た時点において、震災からの復興という課題を通じて、復興のみならず社会編成の方法としての「法」と「建築」の意義、そして両者の関係について考察しようという意欲的なイベントであった。 そのレポートは日評論社の雑誌『法学セミナー』の12年7月号、8月号に掲載されているので、関心のある方は一読をお勧めする。

  • SYNODOS JOURNAL : 「災害復興法学」のすすめ―― 東日本大震災を伝承する危機管理のデザイン 岡本正

    2012/11/79:0 「災害復興法学」のすすめ―― 東日大震災を伝承する危機管理のデザイン 岡正 「災害復興法学」は4万件以上の無料法律相談データ・ベースを、現実の災害復興支援や法改正の実績をベースに解析し、東日大震災の「真実」と学ぶべき「教訓」を明らかにすることを目指している。それは、4万件の声の、その当事者に対する法律家からのメッセージである。――声は届く。ともに歩んでいこう。―― ■災害復興『法』学という選択  3月11日の東日大震災の直後から、弁護士は無料法律相談活動を展開してきた。避難所、仮設住宅、電話相談等による相談件数は、2012年5月までに集約できたものだけを数えても、実に40,000件を超えた。  全国から集められた法律相談カルテ(相談票)は、全件について、集約担当の弁護士らによるダブルチェックを経てデータ・ベース化されている。2012年10月には、集大成版と

  • SYNODOS JOURNAL : 社会を変える新しい経済学(後編) 安田洋祐×荻上チキ

    2012/11/69:0 社会を変える新しい経済学(後編) 安田洋祐×荻上チキ ■開発経済学とランダム化対象試行 安田 行動経済学は最近の経済学を代表する新しい潮流で、しかもそこで得られた知見が実際の制度設計に役立てられている分野です。他に重要な成果を上げている分野に「開発経済学」があり、そこでは自然科学分野の手法であるランダム化対照試行(Randomized Controlled Trial)が取り入れられています。 ランダム化対照試行は、何か因果関係を導きたいときに特定の要因をコントロールする便利な手法です。例えば肥料を撒いてどれくらい収穫高に影響を与えるかを調べるとすると、耕作地の中を順番に区切ってランダムに肥料を与える場所と与えない場所を作る。そして、肥料に応じて実際の収穫高がどれくらい変わるかをみるわけです。貧乏人の経済学』(みすず書房、2012)。これ、タイトルがちょっといまい