2012/11/69:0 社会を変える新しい経済学(後編) 安田洋祐×荻上チキ ■開発経済学とランダム化対象試行 安田 行動経済学は最近の経済学を代表する新しい潮流で、しかもそこで得られた知見が実際の制度設計に役立てられている分野です。他に重要な成果を上げている分野に「開発経済学」があり、そこでは自然科学分野の手法であるランダム化対照試行(Randomized Controlled Trial)が取り入れられています。 ランダム化対照試行は、何か因果関係を導きたいときに特定の要因をコントロールする便利な手法です。例えば肥料を撒いてどれくらい収穫高に影響を与えるかを調べるとすると、耕作地の中を順番に区切ってランダムに肥料を与える場所と与えない場所を作る。そして、肥料に応じて実際の収穫高がどれくらい変わるかをみるわけです。貧乏人の経済学』(みすず書房、2012)。これ、タイトルがちょっといまい
2012/11/59:0 社会を変える新しい経済学(前編) 安田洋祐×荻上チキ ■マーケットデザインとは何か 荻上 安田さんは『日本の難題をかたづけよう』(SYNODOS編、光文社新書)の一章で、「マーケットデザイン」の可能性について書かれています。そこでは新しい経済学的な思考法が、今後の日本の社会問題を解決するために非常に重要なものだと論じています(付記:この後、ハーバード大のアルビン・ロス教授とカリフォルニア大のロイド・シャプリー名誉教授がノーベル経済学賞を受賞し、マーケットデザイン理論はますます注目を集めています)。 今日は、現在の経済学、特に安田さんが専門とされているミクロ経済学が持っている可能性、あるいはすでに実践されている現場の知恵についてお話いただくと同時に、今後必要な経済学の活用法といったものを伺いたいと思います。まずは簡単に、マーケットデザインとは何かについて、ご説明いた
東北大学災害科学国際研究所は11月2日、地元住民による情報収集活動員(みちのく・いまをつたえ隊)」が撮影した東日本大震災の被災地の写真を、Webサイト「みちのく・いまをつたえ隊 フォトマップ」で公開した。 東北大学災害科学国際研究所は、東日本大震災関連の情報を収集するアーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」を2012年2月から実施している。また同プロジェクトにおいて、賛同・協力機関である科学技術振興機構およびサーベイリサーチセンターと連携して、地元住民16名以上の「情報収集活動員(みちのく・いまをつたえ隊)」を組織し、宮城県内の沿岸被災において、ヒアリング活動や写真撮影などを通じ現地情報を集めている。 今回、みちのく・いまをつたえ隊が2月~3月に撮影した写真のうち1万3760枚がGoogle Earthを通じてWebサイトに公開された。Webサイトでは地域別、時期別の写真が
司書教諭について Q.司書教諭は、どのような仕事をするのですか? A.学校図書館法では、学校図書館の専門的職務を担う教員として、「司書教諭」を学校に置くこととしています。(学級数が合計12学級以上の学校には、必ず司書教諭を置かなければなりません。) 司書教諭は、教諭として採用された者が学校内の役割としてその職務を担当し、学校図書館資料の選択・収集・提供や子どもの読書活動に対する指導、さらには、学校図書館の利用指導計画を立案し、実施の中心となるなど、学校図書館の運営・活用について中心的な役割を担います。 なお、教員としてではなく、事務職員として採用された者が学校図書館に勤務する場合は「学校司書」と呼ばれます。 司書教諭と学校司書の違いについては、下記のリンクをご覧ください。 「司書教諭」と「学校司書」及び「司書」に関する制度上の比較 司書教諭になるための資格について Q.司書教諭には、どのよ
Amazon.co.jp: 新・日本学誕生 国際日本文化研究センターの25年: 国際日本文化研究センター, 猪木 武徳, 小松 和彦, 白幡 洋三郎, 瀧井 一博: 本 http://www.amazon.co.jp/dp/4046214090 泣きながら一気に読みました。 いや、泣きながらはウソですが。 身内の本なものですからこんな褒め言葉並べるのもおかしなあれなんですが、その、身内だからっていうのをさっぴいてもおすすめできる、学術・研究に関わる職業の人なら読んで損はないんじゃないかなと思います。存外安いし。遅読の自分にも半日ちょっとであっというまに読めるし。(10/31発売) 本書は、国際日本文化研究センター(http://www.nichibun.ac.jp/)の25年史の一環として出されたもので、半年ほど前に『資料編』()と題した分厚い、ファクトデータと事務的解説文書からなる、いか
私立大学の京都精華大学(京都市左京区)は、2013年4月、音楽とファッションの2コースからなる「ポピュラーカルチャー学部」を新設する。 同学部は、「ポピュラーカルチャー」(大衆文化)を学問対象として専攻するもの。文化表現を通して産業界の将来を担い、世界で活躍できる人材の養成を目指している。 実技系学部として「つくる」ことを機軸に、音楽・ファッションと社会をつないで「届ける」ことや、音楽・ファッションを社会的に位置づけて「考える」こともカリキュラムの中で展開するという。 教員には、ミュージシャンの細野晴臣氏、音楽家であり映画監督のピエール・バルー氏、ミュージシャンの藤原ヒロシ氏らをはじめとする客員教授のほか、佐久間正英氏、近田春夫氏、Bose氏(スチャダラパー)、柳田剛氏、山縣良和氏、西谷真理子氏らの就任が決定している。 なお、開設にあたり同学部特設サイトでは、細野晴臣氏とピエール・バルー氏
東京都は、都の芸術文化活動を推進する「アーツカウンシル東京」を設立し、2012年11月5日(月)、発足記念フォーラムを都内で開催した。 昨年11月に東京芸術文化評議会から、芸術文化を推進するグローバルスタンダードな仕組みである「アーツカウンシル」の設立が提言されていた。 同評議会での政策提言や、これを踏まえた都の方針の下で事業を実施。芸術文化活動に対する助成支援事業が柱で、「支援事業」「パイロット事業」「企画戦略事業」の3事業を展開する。 組織外部にはカウンシルボードも設立。必要に応じて助言を行う。 アーツカウンシルは、大阪や沖縄などにも設立の動きがでているという。 発信:インターネットミュージアム
トムソン・ロイターが提供しているResearcherIDのお知らせにて、ORCID(Open Researcher and Contributor ID)と連携する旨の話しが載っていた。 We’ve made changes to ResearcherID We've updated the look and feel of ResearcherID and made it easier to browse for like-minded researchers directly on the homepage. We are also happy to announce integration with Open Researcher and Contributor ID (ORCID) initiative. The next time you log in to Researcher
図書館司書士になるには 初歩的な質問で申し訳ありません。 図書館で働くには、どうしたらいいのでしょうか? 短期大学で図書館司書の資格は持っています。 公務員試験を受けないといけないのでしょうか? 教えてください。 司書になるには? あちこちを見てまわったのですが、混乱してしまい、こちらで、質問させていただきます。 市の公共図書館の司書になりたいのですが、 公務員試験は受けるものなのでしょうか? それとも、市の司書募集に応募して試験をうけるのでしょうか?(←これが地方公務員試験ですか??) 大学へ行って司書資格取得を目指そうと思っています。どなたか、アドバイスお願い致します。 図書館司書になるためには・・・ 図書館情報学を勉強しています。 公共図書館に就職するためには公務員試験を受けなくてはならないんですよね。 そのことは知ってるのですが具体的に教養試験でどういう科目が必要なのかなどがよくわ
トップ > 愛知 > 10月30日の記事一覧 > 記事 【愛知】 図書館好き増やすぞ 春日井のボランティア7団体、11日に催し Tweet mixiチェック 2012年10月30日 図書館フェスタをPRする伊藤さん(右)と森さん=中日新聞春日井支局で 春日井市役所隣の文化フォーラム春日井一階交流アトリウムで十一月十一日、「ボランティアによる図書館フェスタ 本と遊ぼう!!」が開かれる。フォーラム内にある市図書館の魅力を知ってもらおうと、ボランティアグループがスクラムを組んで企画した初めての試みだ。 主催は、図書館や公民館の図書室などで活動する七つのボランティアグループと、かすがい市民文化財団でつくる実行委員会。文化フォーラム春日井の開館記念日にあたる十一日に、図書館の利用促進をボランティアの目線で進めていく目的で実施する。 会場では常時、読み聞かせをしているスペースを開設。大型絵本やグリム
富士吉田市新倉の本間八郎さん(77)は、2009年3月から毎月、富士吉田市立図書館の開館日カレンダーを飾る切り絵作品を作っている。9日まで同図書館で、これまで作った作品を展示している。 本間さんは1988年に陸上自衛隊を退官後、同市出身の切り絵作家・百鬼丸さんの教室に通い、趣味で切り絵を学んだ。市内の高校、中学で講師として切り絵の指導などに当たる中、百鬼丸さんから「他人に見られた方が技術が向上する」とアドバイスを受け、図書館に作品を提供するようになった。 作品は図書館入り口で展示。富士山と桜、こいのぼり、ヒマワリなどこれまでカレンダーに使われた季節感がある作品のほか、虎や竜をモチーフにしたものなど約60点を展示している。 展示は、本間さんの切り絵を市民に見てもらおうと図書館が企画。本間さんは「自分にとって切り絵は生きがい。ぜひ作品を見に来てほしい」と話している。 〈三井将也〉
国際子ども図書館では、平成28年2月に、中高生向けの「調べものの部屋」を開室しました。 この開室準備のために、国際子ども図書館では、平成24年度から平成25年度にかけて、「中高生向け調べものの部屋の準備調査プロジェクト」を実施しました。このプロジェクトは、平成22年度から平成23年度にかけて行った「学校図書館との連携による学習支援プロジェクト」の後継であり、「子どもの読書活動推進支援計画2010」に掲げた、国際子ども図書館の学校図書館支援の取組みの一つでもあります。 プロジェクトの記録を、以下に掲載しています。成果をまとめた報告書は、「国際子ども図書館調査研究シリーズ」として刊行し、平成26年7月に、報告書刊行を記念した講演会を開催しました。 プロジェクト概要 平成24年度の活動 平成25年度の活動 成果報告書 講演会 プロジェクト概要 プロジェクトの趣旨 「調べものの部屋(仮称)」の設置
東日本大震災:津波越え、古文書次世代へ 地元で応急処置、国会図書館で修復始まる−−岩手県指定文化財「吉田家文書」 東日本大震災で津波にのまれた岩手県陸前高田(りくぜんたかた)市立図書館では蔵書の大半が流失したが、県指定文化財の「吉田家文書」は海水をかぶりつつも奇跡的に流失を免れた。地元ボランティアらが洗浄などの応急処置をし、10月から東京・国立国会図書館で本格修復が始まった。解読が難しく研究は進んでいなかったが「文書がきちんと調べるよう訴えているのかも」と、県立博物館主任専門学芸員の佐々木勝宏さん(51)。多くの人の手を経て次世代へ受け継がれようとしている。【青島顕】 吉田家文書は、陸前高田市を中心とする気仙郡の郡政を仙台藩から任されていた吉田家に伝わる古文書で、計121冊からなる。このうち1750〜1868年の執務記録「定留(じょうどめ)」(95冊)は地域の生活ぶりが書き留められ、地元の
前回まで (1) (2) 荻生徂徠が博学を尊び、彼の学問観にいたってようやく文献研究として<スタディ>が自立してくる、と書いたが、もう少し調べてみると、そう単純な話ではなく、ちょっと違うかもしれない、慎重に考えた方がいいとも思えてきた。 文献研究の「幅」 徂徠が歴史を重んじたのは、実際そう言っているテキストがあるわけだから確かであろうが、だからといってそれは別に今日想像される歴史学に近いものと捉えるのは、かえって無理なのかもしれない。例えば日本において、近代歴史学を切り拓いた一人、重野安繹の有名な講演「学問は遂に考証に帰す」では、代表的な考証家として、 新井白石、本居宣長、伊勢貞丈、塙保己一、狩谷棭斎、伴信友、黒川春村、岡本保孝… の名前が挙げられているものの、むしろ徂徠は入っていない。重野は近年研究が進められている幕末の昌平坂学問所という、西洋の知識も入ってきていた場所で朱子学を身に付け
2012年11月5日、国立国会図書館(NDL)が、「東日本大震災アーカイブ(開発版)」の試験的な公開を開始しました。これは、東日本大震災に関する国内外の記録等を一元的に検索・閲覧できるようにし、永続的に保存することを目的として、NDLが総務省と連携して構築を進めているアーカイブです。正式サービスは2013年3月に開始される予定です。 現時点での収録対象データベースには、NDL-OPAC等のNDLのサービスの他、Yahoo! JAPAN「東日本大震災写真保存プロジェクト」や東北大学「みちのく震録伝」も含まれています。 東日本大震災アーカイブの試験公開を行います(国立国会図書館 2012/11/5付けニュース) http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2012/1196487_1827.html 東日本大震災アーカイブ(開発版) http://kn.ndl.go.jp/
2012年11月1日に、岡山県立図書館が、福島県の仮設小中学校で使用する調べ学習資料の寄贈プロジェクトを開始しました。これは、福島県立図書館から同館に対して提供依頼を受けて始められたものです。プロジェクトでは、小中学校生向けの辞書や図鑑等、調べ学習用資料について利用者から寄贈を受け付け、それを福島県立図書館へ送り、各仮設校舎に届けることになっています。寄贈は、岡山県立図書館等の4館で受け付けており、11月22日までとなっています。 福島の子ども達に調べ学習の本を届けよう! (岡山県立図書館 2012/11/1付けの記事) http://www.libnet.pref.okayama.jp/news/h24/news1101.htm スコープ2012:使わない辞書、図鑑送って 仮設校舎の小中生支援 福島の子ども達に調べ学習の本を届けよう! /岡山 (毎日jp 2012/11/2付けの記事)
国会図書館は5日、開発中の「東日本大震災アーカイブ(開発版)」の試験的な公開を開始した。 「東日本大震災アーカイブ」は、東日本大震災の記録等について一元的に検索・閲覧できるように、総務省と連携して構築中のプロジェクト。国内外の記録等を国、地方公共団体、大学、NPO等が協力して収集していくことや、官民の機関がそれぞれ分担し、全体でアーカイブの機能を果たすことを目指している。 現在、各団体の報告書や観測データ、被災地に関する記録、各企業の活動記録、動画・画像といったデータが収集されている。震災直後の3月12日から17日まで壁新聞として被災地の避難所に貼られた『石巻日日新聞(号外)』もデジタル画像として保存されている。 今後は、収録するコンテンツの拡充やシステム機能面の拡張を行い、来年3月に正式公開する予定。 《冨岡晶》
国立国会図書館は、総務省と連携して、東日本大震災の記録等について一元的に検索・閲覧できるように「東日本大震災アーカイブ」を構築しています。 「東日本大震災アーカイブ」では、国内外の記録等を国、地方公共団体、大学、NPO等が協力して収集していくことや、官民の機関がそれぞれ分担し、全体でアーカイブの機能を果たすことを目指しています。また、それらの記録等を広く国内外に発信し、後世へ永続的に引き継ぐとともに、被災地の復興事業、今後の防災・減災対策、学術研究等に貢献していきます。 このプロジェクトの意義をより多くの方に知っていただき、構築するアーカイブをより良いものとするために、開発中の「東日本大震災アーカイブ(開発版)」の試験的な公開を行います。 東日本大震災アーカイブ(開発版):http://kn.ndl.go.jp/ 今回公開するコンテンツについては、検索対象データベース一覧をご覧ください。
最後のWindows 10脱出計画 Windows 11で変わる操作性とセキュリティ、フォルダーはタブ表示に対応 2024.12.04 Microsoft 365徹底活用術 プレゼンテーション作成の手間を軽減、PowerPointからCopilotを呼び出す 2024.12.04
大和ハウス工業は、戸建住宅の購入を検討している顧客に対し、建設予定地での地震発生確率や予測震度などのリスク情報を即時に提供する地震危険度評価ツール「ココゆれ」の本格運用を11月3日より開始すると発表した。 「ココゆれ」は、任意の地点を選択入力することで、5年先から50年先まで5年単位の、震度(5弱以上から6強以上)の地震の発生確率と当該地点付近の断層情報(予測震度・距離・深さ・マグニチュード・発生確率)を解析し、約30秒で結果を表示できるツール。防災科学技術研究所の「地震ハザードステーション(J-SHIS:ジェイ・シス)2010年版」で公開されている、全国の地震活動・震源モデル等のデータを用いており、最新のデータが公開され次第、本ツールも随時更新する。 今後、同社は本ツールの運用で、顧客に地震に関する情報を分かりやすく提供し、自然災害への備えの意識を高められるよう取り組む。また、戸建住宅「
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