試験に向けて準備が進むフォボス・グルント。写真左側、トラス構造の部分の内部に、「蛍火1号」が見える。 (Image credit: НПО им. С.А. Лавочкина) ラーヴォチキン社は2日、フォボス・グルント(Фобос-Грунт)の開発状況を公開、近日中に熱真空チャンバー内で搭載機器類の動作試験を実施すると発表した。 フォボス・グルントは今年11月から12月の間に打上げられ、2014年に地球に帰還する予定。 フォボス・グルント フォボス・グルント (Image credit: НПО им. С.А. Лавочкина) フォボスはデイモスと並ぶ火星の衛星の1つで、火星から9380kmの距離を回る、直径約22.2kmの天体である。炭素を含むC型小惑星に近い性質を持っており、また氷の存在も指摘されており、実際フォボスから噴出する気体の存在が観測されており、それは恐らく