調査会社のテクノ・システム・リサーチ(東京)は1日、パソコンや携帯電話向けリチウムイオン電池の2011年4~6月の世界出荷量で、韓国勢が日本勢を初めて上回り、首位になったと発表した。東日本大震災でソニーの主力工場が一時操業停止するなど、生産活動の停滞が響いた。 4~6月のシェアは日本メーカーの合計33・7%に対し、韓国メーカーは42・6%。調査を始めた08年以来、初めて日本が他国に首位を譲った。 メーカー別シェアでは、韓サムスン電子グループのサムスンSDIが25・3%でトップ、2位が三洋電機(18・4%)、3位が韓LGグループのLG化学(17・3%)と続いた。パナソニック、ソニー、日立マクセルなどほかの日本メーカーはいずれも1桁だった。 リチウムイオン電池は1990年代前半にソニーが世界に先駆けて実用化。かつては日本勢が世界シェアの9割近くを占めていた。