中国国家国防科学技術工業局は14日、「嫦娥2号」衛星が今月13日、太陽と地球の引力が釣り合う地点であるラグランジュ点(L2点)を離れた195日間の後、毎秒10.73キロメートルの相対速度で、地球と700万キロメートル離れた深宇宙にある大型の小惑星トータティスとのフライバイ(接近通過)の探査に成功した、と明らかにしました。 13日午前6時30分9秒、嫦娥2号は3.2キロメートルという最も近い相対距離でトータティスを通過し、撮影しました。トータティスに対する近距離探査は国際的に初めてです。 嫦娥2号の宇宙空間探査の成功は、中国の深宇宙探査技術の発展に重要な意義を持っています。トータティスとのフライバイに成功したことで、中国は米国と欧州宇宙機関(ESA)、日本の次いで、小惑星が探査できる4番目の国となりました。これで、中国は惑星間を飛ぶ探査機を持つことになり、700万キロメートルの遠地点で、衛星
中国の有人宇宙船「神舟9号」と宇宙ステーション実験機「天宮1号」のドッキングの成功を受け、日本の宇宙飛行士の毛利衛さんが19日に中国の新華社通信の書面インタビューに答えました。毛利さんは中国宇宙事業の大きな進歩に祝賀の意を表し「中国が今後も宇宙開発において新しい成果を収め、人類に恩恵をもたらすことを期待する」と述べました。 現在、日本科学未来館の館長を務める毛利さんは「中国の宇宙飛行士が日本科学未来館を訪れ、日本の子供たちに宇宙開発の重要な意義を紹介してほしい。中国初の女性宇宙飛行士である劉洋さんが神舟9号に搭乗したことは、アジアの女性にとっても大きな励みとなる。劉飛行士に地球の未来を担う子供たちに今回の体験を紹介してほしい」と述べました。 また「日本はこれまでに国際宇宙ステーションで10年間にわたる実験を行ってきた。今後中国と連携して宇宙実験を行うことができれば非常に嬉しい。今年は日中国
全国政治協商会議委員であり、中国宇宙技術研究院の宇宙科学探査担当の葉培建首席研究員は4日、「嫦娥3号の研究は順調に進んでおり、2013年に予定通り打ち上げられる見込みだ」と明らかにしました。 月探査機・嫦娥3号の3つの特徴について、葉研究員は「まず、1号、2号との最大の相違点は、着陸用の脚が取り付けられていることだ。嫦娥1号、2号やこれまでのすべての衛星、宇宙船を通じて初めてのことだ」としています。 「2つめは、嫦娥3号は月面に着陸後、多くの科学探査を行うため、大量の科学探査機器が取り付けられている。 さらに、嫦娥3号には中国初の月面車が搭載される。嫦娥3号が月面に着陸後、月面車が外に出て、月面で3ヶ月あまり作業をする。月面車の重量は100キロ以上になるが、いずれ、一般から名前を募集する」と述べました。(朱丹陽 大野)暮らし・経済へ
国家国防科学技術工業局は6日、月面探査機「嫦娥2号」が撮影した全月面の写真を発表しました。これは解像度7メートルの写真で、その発表は中国の月面探査プロジェクトが新たな成果をあげたことを意味しています。 2010年の10月24日、「嫦娥2号」に搭載された月面の三次元画像の撮影に使われるCCD立体カメラが作業を始めました。そして2011年5月までに、多くの映像などを送ってきましたが、今回はこれらの映像を基にして制作し成功したものです。 今回の写真はあわせて746枚あり、容量は約800ギガバイト(GB)です。これら写真はグラデーションが豊で、画像は鮮明です。またこれまで全月面の7メートルの解像度の写真を公布したのは中国だけです。 現在、「嫦娥2号」は地球から150万キロ離れた宇宙を周回しており、宇宙環境の探査と技術的テストを展開しています。(朱丹陽) 暮らし・経済へ
国家国防科学技術工業局は9日、この日午前11時17分ごろ、太原衛星発射センターから、民用測量衛星「資源3号」を載せた運搬ロケット「長征4号乙」を打上げ、この衛星を予定の軌道に乗せたと発表しました。 この「資源3号」衛星の寿命は4年で、これまで打上げられた測量衛星より精密度が高く、安定性がよく、より高い解像度をもち、寿命も長いということです。(万)暮らし・経済へ
中国宇宙科学技術グループは6日、「2011年から2015年までの第12次五カ年計画期間中、宇宙船や探査機を含めた人工衛星を100機打ち上げる。その大多数は中国が生産、使用するものだが、一部は国際市場の需要に応えるものだ」と明らかにしました。 中国宇宙科学技術グループは、国務院の国有資産監督管理委員会が管理する中央企業で、宇宙船「神舟」や運搬ロケット「長征」などを開発しました。 1990年から今日まで、運搬ロケット「長征」は外国のために30回の商業打ち上げを実施し、14の国と地域のために人工衛星を36機、搭載任務を6回遂行しました。 このほか、ナイジェリア、ベネズエラ、パキスタン、ボリビア、ラオスなどと衛星輸出の契約を結びました。さらに、ロシアに宇宙試験設備を輸出するとともに、ナイジェリアやパキスタンなどに技術訓練を提供しています。(朱丹陽 大野)暮らし・経済へ
北京宇宙飛行管制センターのコントロール下で、中国の宇宙実験モジュール「天宮1号」と宇宙船「神舟8号」が4日午後11時37分にドッキングした後、最初の軌道調整を行い、結合ユニットは343キロの円軌道に乗りました。 北京宇宙飛行管制センターの童斌チーフエンジニアによりますと、ドッキングが完成した後は「神舟8号」と「天宮1号」は一体化し、制御モードをドッキング目的の飛行制御からユニット制御に変え、「天宮1号」にユニット全体の姿勢や軌道のコントロールをさせているとのことです。 大気圏外を飛行する宇宙船は、大気の抵抗力の影響を受け、軌道が次第に小さくなっていきます。このため、ユニットの運行期間中に軌道調整作業を2回する必要があります。「神舟8号」が無事帰還できるように、2回目のドッキングが終了後、2回目の軌道調整作業を行う予定です。(ヒガシ)暮らし・経済へ
中国有人宇宙飛行プロジェクトの報道官は1日、科学技術試験衛星『実戦11号04』の打ち上げ失敗の影響を受け、中国初の宇宙ステーション実験機の『天宮1号』の打ち上げ時間が調整されたことを明らかにしました。 これまでに発表した計画によりますと、「天宮1号」と宇宙船の「神舟8号」が今年第3四半期と第4四半期ごろに、前後して打ち上げられ、ドッキングを行う予定となっています。 この報道官は、「現在、『実戦11号04』の打上げが失敗した長征2号丙ロケットの故障原因を調査中で、『天宮1号』の打上げに使われる長征2号Fロケットにあるかどうかはまだはっきりしていないことから、天宮1号の打ち上げを延期した。具体的な打ち上げ時間は長征2号丙ロケットの故障調査の結果によって決められる」と述べました。(玉華、kokusei) 暮らし・経済へ
イラン・イスラム共和国国際放送・IRIBは16日、イランは来年の3月までに、またも3個の衛星を打上げる予定であることを発表しました。 IRIBはこの日、イラン宇宙機関の関係者の話として、「イランは今年8月と10月、来年の2月に衛星を打上げるほか、2ヶ月内に重さ285キロの独自で開発した運搬ロケット『カボシュガル5』を打上げる」と報道しています。 ここ数年、イランの宇宙開発活動は頻繁に行われており、今年3月、イランは運搬ロケット「カボシュガル4」の打上げに成功し、実験用宇宙船を地球を周回する近距離軌道に送り込んでいます。(翻訳:玉華) 国際・交流へ
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