24日に打ち上げられた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の陸域観測技術衛星「だいち2号」の光跡が28日未明、美作市内で確認され、倉敷科学センター(倉敷市福田町古新田)の三島和久学芸員が撮影に成功した。 衛星の軌道データと天体の位置などから撮影に適した時間と場所を推定し、美作市の大芦高原で待機。28日午前0時12分、太陽光を反射しながら北北東の空から地平線に消えていくのを捉えた。 観測には専門知識が必要な上、軌道の特性から日本では夏至前後の1カ月間に北空の低い位置でしか見えないという。三島さんは「限られたチャンスをものにできた。打ち上げられたばかりの衛星が輝きながら移動する姿は刺激的だった」としている。